六本木クラス (1)ネタバレ

映画・ドラマ
ドラマ

六本木クラス は7月から始まった新しいドラマです。

元々は韓国の人気ドラマをリメイクしたものです。

六本木クラス公式HP

主なキャスト

宮部みやべあらた  竹内涼真
楠木くすのき優香ゆうか 新木裕子
長屋ながやしげる  香川照之
長屋龍河りゅうが  早乙女太一
麻宮あさみやあおい  平手友梨奈
宮部信二しんじ  光石研
相川あいかわ京子きょうこ 稲森いずみ

第1話のストーリー

六本木

六本木のクラブで踊る若者。

「地球なんて滅びてしまえばいい」

そう思いながら踊る葵に友人が声を掛けます。

「めんどくさい、全部。
 成功する秘訣なんてみんな知ってる。
 努力、努力、努力」

そんな葵に「そんなめんどくさいなら死ねよ」と言った男がいました。宮部新です。

かつて、夜の街の代名詞だった六本木。六本木ヒルズなど高層ビルが立ち並び、国際色豊かで刺激的な街です。

この物語は、それぞれの価値観をいだきながら生きていく若者の物語です。

始まりの秋

2006年の秋、府中。

警察官採用試験を受けようと急ぐ若者がいました。高校生の宮部新です。

その新の前で、一人の女子高生が募金を募る男性に手を掴まれていました。しかし、女子高生は手を振り払い、募金の男性は倒れてしまいます。男性を助けた新は、女子高生の腕を掴んで謝るように言うのです。

「人突き飛ばして、ケガするところだった、謝れ」

女子高生は手を振り払っただけだと言って、謝ることを拒否します。

「いいことして満足?偽善者」

そう言うと、女子高生は去っていきました。

栄転

携帯電話が鳴る。

「宮部部長、本社への栄転おめでとうございます」

宮部信二に電話をしてきたのは、長屋ホールディングス常務の相川京子でした。京子は信二の元部下で、懇意にしている関係でした。

「ひかり園支援の話は聞きました?」

挨拶もそこそこに京子は、児童養護施設の話しをしていました。

養護施設

警察官採用試験会場に信二の姿がありました。出てきた新に手を振ります。

新は、恥ずかしがりながらも、父親・信二の元へ行きます。

そして、新と合流した信二が向かった先は、児童養護施設の「ひかり園」でした。

差し入れの食材を新に運ぶように言う信二。そこに、その園で暮らす優香が帰ってきました。優香は、朝新が注意した女子高生でした。

「お帰り、優香ちゃんまた背が伸びたんじゃないのか?」

優香と信二は以前からの顔見知りのようで、とても仲が良さそうです。新は信二に挨拶するように言われますが、朝のことがあって、新は挨拶もせず荷物を運びました。

仲良くなろう

優香と信二は話しをしています。

「長屋ホールディングスの支援、今月までですって」

しかし、信二は会社からの支援がなくなっても、食事を作りにくると言うのでした。

「あの人、おじさんの息子さん?おじさんと全然違うよね」

新のことをそういう優香。信二は「あいつは社会性セロだから」と言いますが、優香は「イケメン」と言って笑います。

そんな優香が向かった先は、新が荷物を運んだキッチンでした。

「明城高校に転校してくるんだって?」

新に声を掛けますが、新は無視します。

「無視か。仲良くしてやろうと思ってたのに」

そう言いますが、新は興味なさそうです。

二人暮らし

養護施設から帰ってくると、新が夕食を作ります。母親は亡くなっていて、今は信二と新の二人暮らしです。

まだ引っ越しの荷物も片付いていない家で、二人で食事をします。

「美味い、腕あげたな」

そう言って新の作った食事を美味しそうに食べる信二。しかし、信二は「みそ汁はそうでもない」と言って笑います。

そんな仲のいい親子でした。

明城高校

高校3年生になって転校してきた新。教室には優香もいました。

「夢は警察官になること、趣味は走ることです」

そう挨拶すると、指定された座席は優香の席の隣でした。担任が席を外すと、教室では同じクラスの龍河が、同級生をいじめていました。買ってきたジュースが気に入らないと、頭からかけます。

正義感の強い新は立ち上がります。

「やめときな。相手はおじさんの働く、長屋ホールディングスの会長の息子だよ」

優香はそう言って新を止めますが、新は曲がったことが大嫌いです。そして、龍河の手を掴むと言います。

「高3になってカッコ悪いことするな」

しかし、龍河は止めようとしません。

「お前むかつく顔してるな」

そこに先生が戻ってきましたが、状況を見て、また教室から出て行きました。

「ここのルールは、龍河に従えってことだよ」

そう言う龍河を、新は殴ってしまいました。

会長

校長室に会長と信二がやってきました。龍河は、校長の席に座っています。

やってきた会長と信二を見た龍河が言います。

「社員の息子が俺を殴ったの?」

会長はソファに座り、校長に聞きます。

「校長先生、新君の処分は決まっていますか?」

高校の規則に則り退学処分にすると校長は言います。そして、「刑事処罰については」と言いかけたところで、会長は「穏便に済ませましょう」と言って制します。

「退学処分というのも考えてもらえないでしょうか?
 新くん、自分のしたことは自分で償わないといけない。
 息子の前で土下座をして謝りなさい。今回はそれで済まそう」

そう言うと、新たに土下座を強要します。そして、信二に言います。

「宮部部長、私の大事な長男が殴られたんだ、さすがに気分は良くない」

新の主張

新は会長・長屋茂に向かって話します。

「悪いことをしたら、罰を受けるべきだと思います。
 父からそう教えられました。
 ただ、信念をもって生きろとも教えられました。
 先生の前では我慢するべきでしたね、すみません。
 しかし、彼に対しては謝ることはできません」

それに対して会長は「退学になるとしても?」と聞きます。しかし、新の気持ちは変わりませんでした。会長は、父親の信二にどう思うか聞きます。

「こいつは、世間知らずのどうしようもない息子です。
 まさか私の息子がこんなやつだったなんて・・・かっこいいです。
 信念に従ってやったことだ、これ以上私から言うことはありません」

信二は新の味方です。

そして、信二は会長に「ここで私と気まずくなって、この先やっていけるのか?」と聞かれます。

「いえ、退職します。会長。今まで大変お世話になりました」

そう言って新と一緒に帰っていきました。

甘いね

こうして新は転校初日に退学になり、信二は20年務めた会社を辞めました。

家に帰ると、信二の晩酌に付き合います。おちょこに日本酒を注ぎ、新の前に置きます。しかし新は高校生で、形だけです。

しかし、おちょこを手に持って、新は飲もうとします。手を叩いて、止める信二。

「形だけって言っただろう。で、どうだったんだ?酒の味は?」

それに対して、飲んでもない酒の味を「甘いね」と答える新。

「これ、辛口なんだけどな。
 そう感じるのは今日があまりにも衝撃的な一日だったからかな」

そう言うと、信二は自分のおちょこの酒を飲み「確かに甘いな」と言って笑いました。

「本当にごめんなさい」

反省し、信二に謝る新。しかし、信二は気にしていません。

「謝るな。この先、高卒の資格が必要なら認定試験がある。
 父さんも小さい店なら出す金はある。
 しかし、問題はそこじゃない。堂々と生きた。それが嬉しい。
 ただ、これからも信念を貫いて生きろ」

新の退学後

学校に車で学校にくる龍河。しかし、学校は自動車での通学は認めていません。ただ、龍河の父親の会長が学校に多額の寄付をしています。その関係で、龍河のやることは、教師でさえも咎めませんでした。

「どう?特別仕様なんだ。乗ってみる?」

龍河は優香にそう声をかけます。しかし、優香は「今度ね」と言って相手にしません。

「養護施設の支援のことか?親父に言ってやるよ」

そう龍河は優香に言いますが、優香は「別に」と冷たく言って学校へ入っていきました。

信二の退職後

「宮部部長の件、聞きました」

常務の京子が会長室で会長と話しています。

「以前の上司だったんだよね」

会長は京子と信二の関係を知っています。京子は会長に言います。

「彼が優秀なのをご存じですよね。それなのにどうして」

会長は「逆らったからだ」と簡単に説明します。

「君のことは娘同然だと思っているが、私のことを不機嫌にさせるな」

そう言われ、京子は黙るしかありませんでした。

間に合わない

新は退学して、暇な時には走っていました。そんなある日、養護施設の前で制服姿で走る優香の姿を見かけます。

「どうしたの?」

そう声をかけると「受験票忘れて取りに帰ったの」と走りながら優香はいいます。

新が「バス乗れば?」と言いますが、次のバスでは面接の時間に間に合わないので、優香は走っていました。

「じゃあ、ついてきて」

そう言うと、新は優香を先導して走ります。坂を上り、階段を駆け上がります。しかし、優子は体力が続かず、階段の途中でバテてしまいます。

「頑張れ、もうちょっと」

そう言って新に応援される優香。

「嫌いなんでしょ?私のことなんか」

そう言う優香に「いいから」と言って、更に先導しようとしますが、「一人で走れるから」と新をおいて走ります。しかし、体力では新の方が上です。新がさらに抜き返すと、先導して走ります。

そして、試験を受ける大学に無事、時間前に到着しました。

「じゃあ、頑張って」

あっさり送り出す新。優香は大学に入っていきました。

ひねくれてる

入学試験終わり、優香が出てくると、校門の前で新が待っていました。

「なんでここにいるの?」

そう聞く優香に「面接上手くいった?」と聞く新。試験は上手く行ったようです。そして、新は言います。

「まだ間に合うかな?仲良くするの」

新の申し出にびっくりする優香。急に仲良くしようと思った理由を新に訊ねます。

「今日理由が分かった気がした。
 最初会った時は、薄情な奴だなって思ったけど、ひねくれてるんだなって」

そんなことを言われて嬉しいはずはありません。しかし、新は気にせず続けます。

「誰かに助けてもらうのが嫌なんでしょ?だから、助けを求めてる人も嫌い」

そう言うと優香は認めて話します。

「私は同情するのもされるのも嫌い。
 だって、人を見下して優越感に浸るなんて最低だと思わない?」

かっこよかった

優香は新に話します。

「龍河を殴ったこと、後悔してないの?
 今まで誰もあいつを止められなかった。先生もあんな感じだし。
 でも、優香初日にあの騒ぎ・・・かっこよかった」

そう言う優香ですが、優香にはできません。

「でも、結局退学になってバカみたい。
 私にはあんな生き方はできない」

そう言うと帰りだしました。

好きになっちゃダメ

新は優香と携帯番号の交換をしようと求めます。優香は新の携帯電話に自分の番号を入力して渡します。

「これは友達としてだからね。私のことを好きになったらダメだよ」

新は優香に「なんで?」と聞きます。

「あんたみたいな頑固な人と付き合ったら、絶対苦労するから。
 わかった?好きになったらダメだからね。返事は?」

しかし、新は返事をしません。

「先のことはわからない。また連絡する。あと、お前さ、かっこいい。お前かっこいいよ」

そう言うと新は一人帰っていきました。その姿を見て笑う優香の姿がありました。

開店準備

自分の店を準備する信二。鼻歌まじりで楽しそうです。信二は自分の店を持つことが夢でした。そして、それを手伝う新。新は店の名前を何にするのかと信二に聞きます。

「”あらたの台所”ってのはどう?」

しかし、新には「ダサい」と言われてしまいました。

「じゃあ、開店まで時間があるから考えてくれ、副店長」

新は高校を退学し、信二が退職して、しばらく経ちました。

信二が言った通り、辞めたことは大した事ではありませんでした。

そして、大切なのはこの先、どうやって生きていくかです。

店の名前が決まりました。

「居酒屋、みやべ」

事故

翌日に開店を控え、信二は買い出しに言っていました。

「いい肉が入ったから、これで特別メニューでも作るか」

電話でそう新と話すと、信二はバイクに乗って店に戻ります。そして、バイクに乗って帰宅途中、信二は車に轢かれてしまいました。

帰宅を待ってる新。しかし、信二は帰ってきませんでした。

葬儀

葬式で新は信二の言っていた言葉を思い出します。

「これからも、自分の信念貫け、新」

優香が手伝いに来てくれていました。優香は新の体を心配しています。

「少しでも食べないと、倒れるよ」

しかし、何かを食べる気力がありません。そして、優香に思いを伝えます。

「父さんは俺のためになんでもしてくれた。
 それが当たり前だと思ってた。
 けど、まだ何も返せていない」

その思いが、新に重くのしかかっているのでした。

犯人

警察が葬儀場にやってきました。

「今朝、この男が出頭してきましてね。ご存じですか?
 弁護士の話しでは、示談したいと言っているみたいです」

そう言って見せられた写真の男には、見覚えはありませんでした。

「父さんの命を金に換えて、俺に渡すということですか?」

そんなつもりは新にはありません。見せられた写真や資料を叩きつけようとした時、新はよろけて転んでしまいました。

「この人、ずっと寝てないんです。できれば、日を改めていただけないですか?」

優香は新の体調を気にして、警察にそう話しました。そして、バラまかれた警察の資料を集めた時、事故の写真を見てしまいます。その事故を起こした車は、龍河が乗っていた特別仕様の車でした。

そのことを新に話す優香。それを聞いた新は、優香に後を任せてどこかへ行ってしまいました。

制裁

「どうしてここにいるんだよ」

病院に入院している龍河の元へ新がやってきました。新の顔をみた龍河は、逃げ出そうとします。しかし、ケガをして上手く歩けません。

「お前か?お前だな。なんであの場から逃げた?どうして救急車を呼ばなかった?」

龍河が逃げずに通報していれば、信二は助かったかも知れません。しかし、通報が遅れ、信二は亡くなってしまいました。

パニックになって逃げる龍河。しかし、新は捕まえて龍河を殴ります。

「なんでお前じゃないやつが罰を受けるんだ?」

さらに殴ります。龍河が助けを求めますが、誰も助けにきません。新は更に殴ります。

「なんでだ?どうして?どうして父さんを殺した」

龍河が「頼む、頼む、助けて」と命乞いをしますが、新は止めることができませんでした。

「お前が殺したんだから、お前があの世に行って直接謝ってこい」

そう言って近くにあったレンガを手に取ると、レンガで龍河を殴ろうとします。

優香

優香が警察に通報して、そこに優香と警察がやってきました。新がレンガで殴ろうとしたところを止めます。そして、手に持ったレンガを下ろすように新を説得します。

「ヤダって言ったら?撃てよ。別にどうなってもいいよ」

新は自暴自棄になっていました。撃たれても信二の仇を取りたい。そう思うのででした。

「撃たないで。誰も喜ばない」

そう言うと、優香は新の前に立ちはだかります。

「わかんないだろう。親を殺された気持ち」

そういう新たに優香は言います。

「わかんないけど、おじさんの気持ちならわかる。
 こんな奴のために人生棒に振ったら、おじさんは絶対に悲しむ」

そう言われ、持っていたレンガを捨てる新。

そうして、信二の葬儀はおわりました。

会長の面会

会長が警察にやってきて、新に面会します。

「宮部部長のことは残念だ。だからといって、私の息子に八つ当たりするのは良くないな。
 宮部部長とは20年来の仲だから、心を痛めている。
 ただ学校の件もある。君の反省しない悪い癖を直してやりたい。そんな妙な意地が生まれてね」

そう言うと、新にチャンスを与えると言うのでした。

「どうかな、反省して息子に土下座して謝れば、今回は示談にしてやってもいい」

そう言いますが、新は全く聞く耳を持ちませんでした。

「それが父親の教えか。
 経営者として一つ教えてやろう。信念とか気合などという言葉は利益を生まない。
 そんな言葉は、しょせん負け犬の遠吠えなんだよ。
 せいぜい信念を持って、冷たく暗い部屋の中で反省しなさい」

そう言うと帰っていきました。

篭絡

「あいつは度胸がある。だが、どうにも目ざわりだ」

会長はそう言うと、優香が車の所有者が龍河だと証言していることに目を付けました。優香を家に呼びます。

「私が奨学金の財団を持っているだが、支援を受けてみないか?」

そういう会長に優香は「学費は大丈夫です」と言って、支援を断ろうとします。しかし、学費だけでなく、養護施設を出て一人暮らしする生活費も必要だろうと会長はいいます。

「条件はなんですか?新が不利になる証言をしろということですか?」

優香は会長の目的をわかっていました。しかし、それを悟られないように会長は言うのでした。

「君は若いのに苦労してきたんだね。誤解するな、君は裁判では見たままを証言すればいい」

そういうと、部下に優香を支援する手続きをするように言うのでした。

「優香さん、参考までに聞いていいかな?
 もし、支援する代わりに証言を変えろと言っていたら、君はどうした?」

優香が答えないでいると、会長は笑って「冗談だ。また会おう」と言うのでした。

家畜

「ねえ、新と示談してくれないかな」

そう言って泣きついてきた龍河。さすがに、事件のことを反省しているようです。しかし、会長は取り合いません。

「庭師が罰を受けている。お前が宮部部長をひき逃げにしたおかげでな。
 お前は後を継ぐんだ。示談したら事故をしたことを認めたことになる。
 そんな汚点を残すわけにはいかない」

そう言うと、龍河を鶏小屋に連れていきました。

「ここにいる鶏は全部食用だ」

そう言うと、昔は鶏を殺し、羽をむしり、皮を剥ぐのも仕事だったと言います。

「さあ、お前もやってみろ。やれ!
 ちゃんとひねらないと、首が折れて暴れるぞ。
 この鶏は宮部新だ。お前は人間だ。
 くだらない良心を捨てろ。
 鶏を食う時に罪悪感を感じるな」

そう言われ、龍河は「僕はできる。新は鶏だ」と言って鶏の首を折るのでした。

新の刑が確定しました。「懲役2年以上、3年未満」です。

最後に

原作の韓国ドラマは見ていません。しかし、登場人物の髪型が、日本ぽくないというか、原作に寄せているんじゃないかと思いました。

そういう意味で、ちょっと日本の話なのに日本ぽくない感じが違和感として残る第1話でした。

そして、半沢直樹的な土下座強要。相手を屈服させるための土下座だというのはわかりますが、そこまで強要しなくてもいいんじゃないですかね。

この作品は、新木優子が出てるからというだけで見始めた作品です。続けてみるかは、今後の展開次第ですね。

次回予告

原作を知らないのでどうなるかわかりませんが、どう復讐していくのか楽しみです。

話の強引さは やんごとなき一族 を思い出しました。