ボタン は第7週のサブタイトルです。
東京へやってきた万太郎は、運命の人・西村寿恵子と再会することができました。
しかし、まだ進展はしていません。万太郎との仲はどう深まるのでしょう?
そして万太郎は、東京大学への推薦状を書いてもらい、大学に研究だけのために通う予定です。
竹雄の仕事探しもあり、まだまだバタバタしそうな今週です。
どうなったのでしょうか?
第6週「ドクダミ」のまとめ。
主な登場人物
槙野万太郎 神木隆之介 植物が大好きな語学の天才。
西村寿恵子 浜辺美波 白梅堂の娘。
井上竹雄 志尊淳 番頭の息子。東京での万太郎の相棒
西村まつ 牧瀬里穂 寿恵子の母。白梅堂店主
笠崎みえ 宮澤エマ 寿恵子の叔母。新橋の料理屋のおかみ
田辺彰久 要潤 東京大学植物学教室・教授
徳永政市 田中哲司 東京大学植物学教室・助教授
大窪昭三郎 今野浩喜 東京大学植物学教室・講師
広瀬佑一郎 中村蒼 名教館の同級生。工務省の役人
倉木隼人 大東俊介 十徳長屋・元彰義隊
倉木えい 成海璃子 隼人の妻。
阿部文太 池内万作 白梅堂の菓子職人
江口りん 安藤玉恵 十徳長屋の差配人
宇佐美ゆう 山谷花純 十徳長屋・小料理屋で働く
牛久亭久兵衛 住田隆 十徳長屋・落語家
堀井丈之助 山脇辰哉 十徳長屋・東大の落第生
及川福治 池田鉄洋 十徳長屋・棒手振りの行商人助
里中芳生 いとうせいこう 万太郎の心の友。
野田基善 田辺誠一 万太郎の心の友。
槙野綾 佐久間由衣 万太郎の姉。家業に熱心なしっかり者
槙野タキ 松坂慶子 万太郎の祖母。実質的に峰屋当主
第7週のストーリー
玉の輿まっしぐら
自分の部屋で里見八犬伝を読んでいる寿恵子。そこに母・まつと叔母・みえがやってきました。
「何この部屋、読み物ばっかり。八犬伝、何冊あるの?あんた貸本屋から何冊借りてるの?」
しかし、その本は借りた物ではなく、寿恵子の本でした。本を読むことが好きな寿恵子。そんな寿恵子にみえは「あんたは新しい世に出て行くんだから」と言うのです。
みえが来た理由は、政府のお役人と東京大学の田辺教授に頼まれたからです。
「今、薩摩様のお屋敷跡に西洋風の御殿作ってるの知ってる?鹿鳴館って言うの。外国のお客さんをもてなす所なの。日本は旧幕時代に損な条約を結ばされたでしょ?鹿鳴館に外国の客を呼んで、私たちはこんなに変わった、外国と肩を並べているって見せる場所なんですって」
そして、みえは鹿鳴館で踊る為にダンスを習ってくれる人を紹介して欲しいと頼まれたと言うのです。
みえは新橋の料理屋の女将です。そのみえに頼むと言うことは、新橋の芸者に声をかけると言うことです。しかし、みえは寿恵子でもいいのではないかと考えたのです。
「おすえだったらそこで見染められて、玉の輿まっしぐらよ」
しかし、まつは反対です。まつは元々新橋の芸者でした。そこで西村に見初められ、妾になったのです。その西村が亡くなると、本妻に手切れ金をもらって白梅堂を出したのでした。それもあって、家柄が良くなければ妾にされるだけだと思っているのです。
一張羅
翌朝、万太郎は東京大学へ行く準備をしながら、子供たちにタンポポの話しをしていました。子供にタンポポの由来を聞かれ、万太郎は教えてあげました。
「古くは鼓草と言われたがじゃ。鼓は構えて打つと、タン、ポポンと音がする。昔の人は、蕾の形が鼓に見えちゅうと思ったじゃがろうの」
そんな話をしていると、倉木隼人が出てきました。万太郎と話してから、仕事にちゃんと行っているようです。しかし、万太郎たちが挨拶をしても、隼人は挨拶を返しません。十徳長屋の住人たちにも挨拶をしないまま、仕事に出かけていきました。
「何か焦げ臭さないですか?」
竹雄にそう言われ、万太郎はご飯をかまどに欠けていたことを思い出しました。しかし、もう手遅れ。炊いたお米は、炭になっていました。仕方なく、長屋の住人に食事を分けてもらい、万太郎は一張羅に着替えます。いつもは和装ですが、スーツに蝶ネクタイをつけ、帽子までかぶりました。
「万ちゃん、確かにその恰好、大学に行くのにふさわしいな。なぜなら、どうせ出入りは許されんからな。門前払いをくらって惨めに帰るはめになる。すごすご帰るにしたって、その恰好なら惨めに見えんぞ。万に一つもあり得ないんだって」
堀井丈之助は落第していますが、東京大学の学生です。その丈之助に言われますが、万太郎はまったく気にせず竹雄を伴って出かけていきました。
人生を変える出会い
万太郎と竹雄は、東京大学の前で別れます。竹雄は仕事を探しに行くのです。
東京大学の敷地に入った万太郎は、植物学教室を聞くと「青長屋」と言われます。しかし、詳しくは教えてくれません。万太郎は自分で探します。
当時東京大学は、日本唯一の大学でした。法学部、理学部、文学部、医学部の4学部があり、植物学教室は理学部に属していました。
探すと、確かに青い建物がありました。植物学教室と看板が掛けられています。
万太郎は声を掛けながら入って行きますが、まだ誰もきていませんでした。
建物の中は、廊下にたくさんの本、標本が置いてあり、部屋のように使っていました。研究室の中に入ってみと、テーブルの上には日本地図と標本が置いてあります。その地図には印がつけてあり、植物の採取地点が記載されています。しかし、東日本ばかりで西日本での採取は行われていないようです。
そこにやって来たのは植物学教室講師・大窪昭三郎です。その大窪に田辺教授は10時までは誰も会わないことになっていると言われ、研究所内で待たせてもらいます。そして10時になると、学生たちが集まってきました。そして、助教授・徳永政市もやってきました。
徳永が田辺教授の代わりに話しを聞くと言いますが、万太郎は田辺教授に会いたいと言って譲りません。そこに田辺教授がやってきて、万太郎を見つけます。それは、互いの人生を変える出会いでした。
権威とプライド
田辺はアメリカに留学していました。その影響もあって、話す言葉に時々英語が混じります。万太郎が手渡した紹介状を読むと、万太郎に質問します。
「野田さんは君が熱意ある若者だと褒めている。便宜を図ってやって欲しいとあるが、君は何を望む?」
万太郎は持って来たトランクを机の上に載せて話します。
「土佐から植物標本を持ってまいりました。今日お持ちしたものは、私が集めてきたなかで、特に珍しいと思うものです。そちらをご覧いただけたら、私のことをお分かりいただけると思います」
しかし、徳永も大窪も、万太郎に否定的です。いきなりやって来た田舎の若者が、東京大学に持ってきた「珍しいもの」が、珍しいとは思えなかったのです。万太郎に珍しいと誰が判断したのかと問い詰めます。
万太郎は自信満々に「私です」と答えます。
徳永は万太郎の経歴を聞きます。万太郎は正直に「小学校中退」と伝えました。
「小学校中退の君が珍しいと思ったものをなぜ教授が見ないとならない。いいか、教授と話したかったら順序と言うものがある。まず中学を出て、東京大学予備門を受験、予備門を卒業してからあたらめて東京大学に入学してきなさい」
学生たちはそうやって東京大学に来ているのです。万太郎のように、いきなりやってきた人はいません。権威とプライドで、万太郎を排除しようとしているのです。
交換条件
万太郎と徳永たちのやり取りを聞いていた田辺教授が口を開きました。
「オッケー、土佐から来たと言ったな。よろしい、中身を見よう。私は土佐の人にはちょっとした恩義があってね。ノブレス・オブリージュという考え方がある。地位のある者には、義務があるのだよ」
英語で話す田辺の言葉を理解した万太郎も、英語で話します。
「ほんなら、結構ですき。あなた方は黙ってわしが世界に売って出るがを眺めちょったらえい。たしかに、わしは小学校も出ちゃあせん。けんど、子供の頃から植物が好きゆう気持ちは、誰にも、あなたがたにも引けを取らん。土佐の野山はわしの血肉じゃ」
万太郎は日本の植物学はまだ外国人が主にやっていることに危機感を持っていました。日本人の手で日本の植物を全て明らかにしたいと思い、土佐の植物を採取してきたのです。
「今日はその土佐植物目録を持参したがです。そして、こっちはどんなに調べてもわからんかった。新種かもしれん植物です」
受け取った植物目録を見た田辺は、万太郎の言葉に偽りがないことを知ります。
そこで万太郎は、持ってきた標本を見せる代わりに、東京大学の標本を見せて欲しいと申し出ました。
しかし、万太郎の言葉を遮ったのは、徳永です。
「小学校中退の分際で交換条件を持ちかけるのか、あさましい」
許可
その徳永の言葉を引き取って、田辺教授が万太郎に言います。
「交換条件などたしかに成り立たん。そんなもの無くとも、こちらは折れざるを得まい。私は君が欲しい。四国は温暖で雨も多い、植生も多彩だろう。君がこの教室に持ち込む標本は、私たちにとっても多いに値打ちがある。西日本、九州、奄美。今後の植物採取の足がかりになる」
それは、万太郎を植物学教室に出入りしていいということです。田辺教授が行っても、徳永は折れません。そんな徳永に田辺教授は言います。
「徳永君、君は旧幕時代の化石だね。さっさと留学しておいで。確かに彼は本学の学生ではない。だが今、植物学教室に置ける核心はひとつだ。東京大学開学から5年、医学部の15名の教授のうち、日本人は私も含めたったの3名しかいない。これが今の日本だ。実際にこの教室もコーネル大学の足元にも及ばない。日本では植物学教室を始める以前に、標本の数があまりにも少なすぎるんだ」
そして、田辺教授は万太郎に向き合います。
「権威をかざして門を閉じるより、もっと大切なことがある」
田辺教授は万太郎と握手しました。万太郎は特別に東京大学に出入りを許されることになったのです。
徳永と大窪は、教室の外に出ていきます。
「やつは小学校中退だぞ。ここは東京大学なんだぞ。あいつはきっと火だねになる」
万太郎を快く思わない二人なのでした。
堀井丈之助からの激励
万太郎と同じ長屋に住む堀井丈之助は、家で卵を割ると双子だったことで大喜びしていました。誰かに話したいと家を出た丈之助は、帰ってきた万太郎と会います。放心状態の万太郎を見て、ダメだったと思いました。
しかし、結果はそうではありません。万太郎は植物学教室に出入りすることを許されたのです。それを聞いて丈之助は、信じることができません。ショックを受け家に帰って行きました。
そこに竹雄が帰ってきました。竹雄は西洋料理屋「薫風亭」で働くことが決まったと万太郎に報告しました。
そこに一旦は家に帰った丈之助が、戻ってきました。
「万ちゃん、大学なんてところはな。日本全国から神童と呼ばれていた者があつまってくる。かく言う俺も尾張名古屋の神童と呼ばれていた。が、入っちまえば地獄じゃ。本当にできるやつはほんの一握りで、あとは人生初の落後者となる」
丈之助は、落第して援助も打ち切られて、貧乏暮らしをしていました。それでも、大学にいるということが誇りになっているというのです。
「万ちゃん、よそ者を許すなんて文学部じゃありえんからな。その理学部の教授だってただの気まぐれかもしれん。田舎から珍しいのが来たとそれだけのことかも知れん。だからな、頑張れ。明日追い出されるとしても、居ていい間は頑張れ。せいぜい頑張れ」
丈之助からの激励に万太郎は「はい」と答えるのでした。
ボタン
朝、寿恵子は布団の中で里見八犬伝を読んでいます。本の挿絵で犬飼現八と犬塚信乃とが一緒にいるシーンを見ていました。
「私、草むらになりたい。草むらになって二人を見ていたい。草むらじゃ置いていかれる。いっそ、八犬士になりたい」
そう言うと、鏡を見ながら紅で、現八と同じようなボタンを書いてみました。しかし、ボタンがどんな花だったのか思い出せません。
そこに母・まつが寿恵子を起こしにやってきました。布団も上げず本を読んでいたとわかれば怒られると、寿恵子は布団をかぶって隠れます。しかし、まつは部屋に入ると、布団をめくりました。そこには、紅がにじんで痣のようになった寿恵子の姿がありました。
「17にもなって、本なんておよし」
朝食を食べながら、まつに叱られる寿恵子。職人・文太が庇ってくれますが、文太もまつに叱られてしまいました。
「いいかい、世間というのは絵物語とは違う。日々慎ましく、堅実に生きていくもんです。これ以上本に溺れるようなら、本をあなたの部屋から取り上げます」
本を取り上げられたくない寿恵子は、必死でやめて欲しいと懇願します。
「みえが持ってきてくれた話しも断ってよかったよ。ただでさえ浮ついてるんだから。あんたにはね、地に足がついた真っ当なお方をおっかさん探すからね」
当時の17歳は、世間では結婚を考える年なのでした。
好きな花
食事を終え、店の暖簾をかけた寿恵子。そこに万太郎がやってきました。万太郎は洋装で、両手には佐川から持ってきていた標本を持っています。
万太郎は東京大学に通うことになったこと、研究のための標本を運ぶことにしたことを寿恵子に伝えます。そして、白梅堂に来たのは、その教室に菓子の差し入れをしようと思ったからでした。
「お饅頭と練り切りはもうできています。あとはカルヤキ。お待ちいだければ、奥ですぐにお作りできます」
万太郎は嬉しそうに饅頭と練りきりを10個ずつ注文し、カルヤキは自分で食べる用に注文しました。注文を受けた寿恵子は、奥でカルヤキを作っている間に、饅頭と練り切りを箱に詰めます。
ただでさえ標本を両手に持っていた万太郎は、包んでもらった菓子を持てずに腕の間に入れてもらいます。そうなると、カルヤキを持つことができません。万太郎は、できたてのカルヤキを寿恵子が手に持った状態で二口食べました。二人の顔が近づいて、二人は真っ赤な顔になってしまいます。
「寿恵子さん、寿恵子さんの好きな植物ゆうがは何かありますろうか?白梅堂ですから、梅ですか?」
そう聞かれた寿恵子は、とっさに「ボタン」と答えました。
「今朝ボタンの絵を書こうと思ったんですけど、どんなんかわからなくて。何度も見たことあるはずなのに。今度咲いたらよく見てみなくっちゃ」
万太郎は、お菓子のお礼を言って東京大学に向かいました。
標本づくり
東京大学に着くと、万太郎はお菓子をみんなに振る舞いました。
水抜きしていた標本用の植物が乾いていましたが、学生たちは忙しくて標本にする時間がありません。それを聞いた万太郎は、標本づくりをすると申し出ました。
紙に水抜きした草を置き、丁寧に標本づくりをする万太郎。採取地と採取年月日を聞き、名札に書き入れていきます。
「さてこの花、木の葉の付き方、きっとマムシグサの仲間じゃろうき、フランシェ・サバティエが書いた日本産植物目録を見てみましょう。えー確か2巻の初めにでちょったと思います」
日本産植物目録を見てみると、確かに2巻の最初の方に記述がありました。
「セラーティブという学名は、葉の淵がキザキザしていると言う意味で、この標本と一致しています。それを調べてみましょう。チュンブリーの日本産植物図譜、そこに図があると書いちょります」
今度は日本産植物図譜です。
「この葉の形、葉がキザギザしてるところは合っちょります。ただ、この図の花と違ってここに茎が伸びて柄になっちゅうと思いますけんど。たまたまこの1個体の特性なのか、はたまた種としての特性ながか、この植物と同じ種類の標本が必要ですね。標本は収蔵されちょりますでしょうか?」
手際のいい万太郎に驚く学生たち。標本は探さないといけないため、現時点では暫定的に「同種の標本と付き合わせたる後確定す」と朱書きしておきました。
植物画
田辺教授にお茶を持っていく万太郎。教授は自分の机で、政府からの依頼だと言う書き物をしていました。
「政府の金で留学した者は、この国の文明化に尽くさんといかんのだよ。私も君のように西日本の採取に早く行きたいのだがね」
万太郎が教授の部屋から退出する時、部屋に置かれたボタンの鉢を見つけました。田辺教授からボタンの鉢植えを借りた万太郎は、教室に戻ると写生を始めました。
学生たちは、真剣に写生を始めた万太郎の絵を見ています。そこに田辺教授も通りかかりました。
「いつから植物画の鍛錬をしてきたのか?」
田辺教授に英語で聞かれた万太郎は、子供の頃から植物画を何度も模写してきたと答えました。
「正しい鍛錬法だ。それにしても土佐の人にはいつも驚かされるな」
田辺教授が驚いていると、万太郎は「土佐の人」に知り合いがいるのかと聞きました。
「アメリカに留学する前、回生学校で教わっていた英語の先生が土佐の方だったんだ。驚くべき経歴の持ち主で、中濱万次郎先生と言う」
それは、ジョン万次郎のことでした。万太郎が会ったことがあり、東京へ来る時に背中を押してくれた人だと言いました。
「そうか今も達者でいらっしゃるのか。君と私は繋がるべくして繋がったのかもしれないな。ようこそ、君が来てくれて嬉しい」
万太郎と田辺教授が握手する姿を助教授・徳永と教師・大窪が見ていました。
ボタンを授けられた者
東京大学から帰り道、万太郎は白梅堂に寄りました。店番をしていた寿恵子に大学のことを話して聞かせます。
「関東の見たことのない植物ようけありますし、朝は西洋の音楽から始まりますき。植物学教室の田辺教授と言う方が、ご自身で西洋の楽器を」
そう言われ、寿恵子は田辺教授という名前を聞いたことを思い出します。それは鹿鳴館のダンスの話の時に出てきた名前でした。
そして、万太郎は描いてきたボタンの絵を寿恵子に渡しました。
「これ、あなたが書いたんですか?目の前で咲いてるみたい。ボタンがどんな花かよくわかります。私おっかさんに話さなきゃ。ボタンを授けられた者は、見知らぬ旅に出るんです。たとえ話です。誘ってもらったことがあって、私でいいならやってみたい。見たことのない世界に飛び込んでみたい」
叔母・みえが話していたダンスを習いに行こうと決心する寿恵子。
「ええですの。わしもずっとそう思っちょりました。わしは見たこともない植物に出会った時が、一番ワクワクしますき。寿恵子さんの旅が何かは知りませんけんど、やってみたいことはやってみるべきです。姉ちゃんも、佐川におるわしの姉もそうしちょります。男でも女でも誰でも飛び込んでみるがじゃって。わしは、応援しますき」
万太郎が応援してくれると言ったことが、寿恵子にはとても嬉しいことでした。
「ボタン、ありがとうございます」
最後に
万太郎と寿恵子は、まだ菓子屋と客でしかありません。しかし、カルヤキを食べるシーンでは、顔が近づきお互い照れている様子が映し出されました。こうやって少しずつ進展していくのでしょうか。
そして、東京大学に出入りすることを許された万太郎。ただ、助教授と教師からは目の敵にされています。どこにでもいる人であり、見ず知らずの人を入れることに抵抗があるのは理解できます。万太郎との仲が良くなるといいのですが。。。
来週は寿恵子がダンスを習いに行くのが描かれそうですが、あとはどういう展開になるのでしょうか?
来週が楽しみです。