パーフェクトブルー(PERFECT BLUE)

映画・ドラマ
映画

パーフェクトブルー を見ました。

TwitterのTLに流れてきて、気になって探してみました。

エロと狂気は「渇き」に通じるものがあるかも

PERFECT 渇きUE とは

1997年に公開された人気のアニメ映画です。

内容は、B級アイドル、オタク、ストーカーを扱った作品。

ベースキャラクタークリエイトが、江口寿史というのが気になった購入してみました。

本当は、サブスクで見れたらと思っていたのですが、どうこにも見つかりませんでした。

R15だからなんでしょうか?

あらすじ

脱退

3人組のB級アイドルグループの「CHAMちゃむ」。

ライブでメンバーの1人、霧越きりごえ未麻みまが脱退を発表します。

そのライブ中、悪質なファンがライブを妨害します。しかし、アルバイトの警備員が殴られながらも止めていました。

未麻は、ライブ後電車で帰宅し、途中でスーパーに寄るような普通の女の子です。

帰宅すると、部屋に貼ってあったCHAMのポスターを剥がし「アイドルのミマとはサヨナラだ」と言って、女優になることを改めて決意します。

ファンからもらったファンレターに「未麻の部屋を見るのをいつも楽しみにしてる」と書かれたものがありました。

室内を除かれているのかと不安になる未麻ですが、実はインターネット上にある「未麻の部屋」のことでした。

その日は、無言電話がかかってきたり、ファックスで「裏切者」と書かれたものが送られてきたりします。

誰かにストーキングされている感じがしていました。

事務所の方針

事務所では、社長とマネージャーの日高ルミと未麻で話し合いがありました。

アイドルを辞めて、女優としてやっていくように社長に押し切られます。

しかし、実際に出演しているドラマの未麻のセリフはたった一言だけです。

「あなた誰なの?」

たった一言のためにアイドルを辞めさせたのかと詰め寄るマネージャー。

社長はもっとセリフを増やしてもらうようにかけあうと言っていました。

そんな時、ドラマの撮影現場に未麻宛にファンレターが届きます。

代わりに開ける社長。ファンレターは爆発し、社長は軽いケガをしました。

未麻の部屋

インターネットには疎い未麻。

マネージャーの日高ルミの力を借りて、パソコンを買いネット接続できるようになります。

そして、ファンレターに書いてあったURLを入力すると、「未麻の部屋」がありました。

日々の出来事が書かれているのですが、関係者だけしか知らないようなことがかいてあります。

そんな時、ドラマの中で未麻が男に襲われるシーンが台本に入ります。

事務所としてやるべきという社長に対して、そんなことはさせられないというルミ。

しかし、未麻は「大丈夫。私やるよ」と言って引き受けました。

警備員

撮影現場に、卒業発表ライブで警備をしていた警備員がいました。

警備員は、アイドルの未麻の熱烈なファンでした。

未麻は、ハードな撮影でしたが、不満やわがままを言うことなく撮影に臨んでいます。

しかし、撮影が終わり一人家に帰ると、風呂に入りながら号泣してしまいます。

「やりたくないに決まってるんじゃないの。みんなに迷惑かけられない」

そう言って、女優としての仕事をこなしていくのでした。

掲示板

時々、「未麻の部屋」を見ている未麻。

しかし、書いてあることが、未麻の気持ちから離れてしまっています。

「ウソ、これは私じゃない」

どんどん未麻の部屋は、アイドル未麻として暴走していきます。

もちろん、警備員も未麻の部屋を見ていました。

脚本家

未麻が襲われるシーン以後、ドラマ「ダブルバインド」は高視聴率を取っていました。

ある日、脚本家が家の地下駐車場に車を止めると、駐車場のエレベーターにラジカセが置いてありました。

流れているのは、CHAMの曲でした。

そして、そのエレベーターで、脚本家は殺害されてしまいます。

ヘアヌード

アイドルからの転身ということで、演技だけでなくヘアヌード写真集も発売しました。

CHAM以来のファンたちは未麻の厳しい現状を嘆きますが、未麻の女優としての活動は軌道に乗り始めていきます。

しかし、警備員はその活動を良くは思っていません。

ヘアヌード写真集の発売日には、誰にも見せないように写真集を買い占めていました。

活動が軌道に乗り始めた未麻ですが、未麻は現状への不満を募らせ、アイドル時代の自分の幻影を見るようになっていきます。

CHAMのその後

未麻の脱退後、CHAMの人気は上がってきています。

オリコン(?)のようなランキングで、初めて83位になりました。

事務所でCHAMがお祝いするのを見る、未麻。

精神のバランスが上手く取れなくなってきている感じがします。

カメラマン

未麻は、ヘアヌードを撮影したカメラマンの家に行き、アイスピックでカメラマンを殺す夢をみます。

しかし、夢ではなく、実際にカメラマンは殺されていました。

家には、血で汚れた服があり、マスコミが未麻の家に押しかけてきます。

妄想と現実がどんどん区別がつかなくなり、ドラマと現実がシンクロしていきます。

社長

そんな中、事務所の社長は未麻にビデオ映画の主演の話しを取ってきます。

そのビデオ映画の中で、セクシーなシーンがあるようですが、未麻にやらせとうとしていました。

警備員は「未麻の部屋の未麻」からメールをもらい、社長を殺害します。

このメールを送った未麻は本当の未麻ではありません。

未麻の部屋の未麻

出演していたドラマは、未麻が多重人格ということでクランクアップを迎えました。

そのドラマの打ち上げの会場へ行く時、警備員が現れます。

警備員は、未麻のことを偽物だと言って、襲って殺そうとします。「未麻の部屋の未麻」に毎日メールをもらっていて、そのアイドルとしての未麻を害する人たちに危害を加えてしました。

しかし、未麻の反撃を受けて警備員は気絶します。

未麻がマネージャーのルミに助けられ、車で家に送ってもらいます。しかし、自室に戻ってきたと思った未麻でしたが、水槽の中の熱帯魚や窓から見える景色が、自分の部屋とは違っていることに気づきます。

そこは、アイドル時代の未麻の衣装を身にまとい、ウィッグを被ったルミが、未麻の部屋の未麻として暮らす部屋でした。

元アイドルだったルミは、未麻にアイドルだった頃の自分を重ね合わせていました。

未麻がアイドルの道からそれることが許せず、アイドルとしての未麻のイメージを汚す者たちに制裁を加えていたのです。

そして、「未麻の部屋の未麻」として警備員を利用して犯行をおこなっていました。

スポットライト

未麻への偏執的な思い込みで自分自身を未麻だと思い込むルミ。今の未麻を「偽物の未麻」として殺そうとします。

しかし、もつれあった拍子にルミのウィッグが外れ、ルミは拾おうとして割れたガラス窓の破片で腹部を突き刺してしまいます。

そして、苦しみに耐えかねて車道に飛び出したルミがトラックに轢かれそうになります。

でも、トラックのヘッドライトがスポットライトに見えたルミは逃げません。未麻はとっさに駆け出してルミをかばい、共にケガそして病院へと搬送されます。

その後、無事退院した未麻は女優業を続けて成功しています。

しかし、ルミはいまだに自分を未麻だと思い込んだまま入院していました。そして、未麻は離れた場所から、ルミを見ていました。

感想

アニメの中のドラマと現実がごっちゃになって、未麻の精神が崩壊していくのかと思って見ていました。

しかし、ストーリーは予想を超えて、怖い結末になりました。

1997年の作品ということで、今見ると古い感じはありますが、今に通じる怖さがありました。

そして、怖さと共にストーリーのテンポが早いので、一気に見られる作品です。

二度目に見ると、また違った印象を持つ作品だと思います。