心春 誘拐事件の真相に迫った マイファミリー第9話の考察&ネタバレです。
阿久津実咲が転落し、警察が関与することで、実咲事件だけでなく心春事件も進展しました。
ついに次回、最終回を迎えます。
以降、ネタバレを含みます。
逮捕
警察が到着し、任意同行を求められた温人。
三輪、未知留も同様に同行することを求められます。
しかし、東堂は逃げます。東堂は鈴間に電話して「今、捕まる訳にはいかない」と言っていました。
そして、東堂が見つかりそうになる瞬間、鈴間はクラクションを鳴らして警察の注意を引き、そのまま逮捕されます。
「東堂に頼まれてやったのか?」
そう聞かれた鈴間は、
「違います。私の意思でやりました。あなたたちがお姉ちゃん(東堂の元妻・亜希)を犯人と決めつけて捜査しないからです」
そう言って連行されていきました。
そして、任意同行された温人は事情聴取を受けています。
「何があったのか、全てお話し下さい」
葛城にそう言われ、ゲームのチャットで犯人とやりとしていたこと、送りつけられた1億円のこと、今までの誘拐事件のことを正直に話しました。
その結果、裁判所から逮捕状が出て温人は逮捕されてしまいました。
未知留と三輪は事情聴取後、一時帰宅を許されました。
実咲の状況
その頃、転落した実咲は病院に運ばれていました。一命は取り留めたものの、危険な状態は続いているようです。そして、このまま起きない可能性もあると言っていました。
阿久津達が実咲を見守る中、警察関係者が謝罪にやってきました。犯人を逮捕するという警察に、
「警察だけには任せておけません。罰を受けてもらう」
阿久津はそう言うのでした。
捜査状況
東堂と犯人の通話を三輪が録音していました。警察が動き出していて、取引を中止するという内容です。
しかし、音声データは簡単に作れるからと、証拠能力については否定されてしまいます。
実咲が監禁されていた現場には、犯人に関する遺留物や足跡は残っていませんでした。
そして、実咲は脱出を試みて、誤って転落したと結論付けられます。
東堂達が犯人に受け渡そうとした13億円は警察が回収しています。
ハルカナCOO・香菜子が処分したはずの鈴間のノートパソコンは、香菜子が警察に提出しました。そのパソコンの中から、犯人としてやり取りした通信履歴が見つかりました。
ただ、阿久津実咲の誘拐事件については、通信履歴は見つかりません。
葛城は、別の犯人がいて、関連していると考えています。しかし、日下部管理官は違いました。
「東堂の妻による狂言誘拐ですよ。当時の調書何度も読みました。アリバイが二点三点している。
部下の東堂を思う葛城補佐は認めなかった。そのまま事件は膠着した。
心春誘拐事件の黒幕は東堂亜希。それを認められない東堂樹が、連続誘拐事件を引き起こした」
東堂の会社、鳴沢家、ハルカナ本社の家宅捜査令状を申請し、東堂を指名手配するように求めます。
温人のその後
温人は、逮捕され留置所に拘留されています。そこに、三輪が一時帰宅を許され、弁護士として接見しにやってきました。
「厚木で3日連続して徹マンしたじゃねえか?そん時みたいだ」
そんな軽口を叩きながらも、仕事はちゃんとします。
このまま大人しく捜査に協力すれば起訴はされないはずだと三輪は言います。しかし、温人は警察の捜査を妨害したとして恨まれている。そのため、逮捕拘留して、結局起訴しないというパターンになるだろうといいます。
そして、三輪は拘留請求を却下するよう裁判官にかけあうと言います。
- 事件の経緯を詳細にまとめて、仲介役になったのは被害者を守るための緊急処置だったことを説明する。
- 上場会社の社長だということと、妻が出産前だというのは逃亡の恐れのない説得材料になる。
- 釈放後は証拠隠滅がないよう外出を制限し、通信記録は弁護士が管理する。
そうすれば、保釈が認められる可能性はあるようです。ただ、警察や検察は抵抗すると思います。
「弁護費用、たんまりもらうからな」
三輪は、これ以上東堂に関わるのは、家族のためにもよくないと言うのでした。
東堂からの連絡
葛城に非通知の電話がかかってきます。出ると、機械音声にした東堂でした。
「温人達に犯行を擦り付けるのが犯人の狙い」
東堂は葛城にそう言います。
葛城は東堂に話しかけます。
「お前が県警本部を去ったの日、俺は心春さんを必ず取り戻すと心に決めた。
東堂、友果さんと優月さんをなぜ誘拐した?そんなことに意味があったのか?」
たまらず東堂は直接話出します。
「葛城さん、実咲ちゃんの同級生を当たって下さい。5年前の心春ちゃんと実咲ちゃんとの共通点を探ってください。ホシは実咲ちゃんを自分で誘拐しました。俺にやらせればいいのに実咲ちゃんを自分で誘拐しなければならない理由があったはずです」
しかし、葛城は「犯罪者の指図は受けない」と言うと電話を切りました。
葛城は東堂から電話があったことを日下部管理官に伝えます。
「まさか奴に加担したりしないですよね?葛城補佐」
そう聞かれた葛城は「私は警察官です」と言って、東堂に加担することを否定しました。
阿久津の攻撃
阿久津は自身の会社NEXホールディングスのネット番組で会見を開きました。
「ハルカナオンラインゲームスとの業務提携を解消することに決めました。
これはコンプライアンス上、重大な問題があったからです。
それは、ハルカナオンラインゲームスは提携契約書で明記されている反社会活動、もしくはそれに準じる犯罪行為に加担していました。その犯罪行為とは、誘拐です。
そして、ハルカナの女性社員1名と鳴沢社長にはすでに逮捕状が出ています。
これは、組織ぐるみで営利誘拐を企てたと疑わざるをえません。
よって、弊社は業務提携を解消し、出資金の全てを回収致します。
私は、兼務していたハルカナの外部取締役を辞任しますが、責任を痛感しております」
阿久津は自分の会社を守るだけでなく、温人を社会的に抹殺しようとしていました。
ハルカナの動き
「今すぐ緊急取締役会議を開き、鳴沢社長の解任を決議するべきではないでしょうか?」
取締役の備前は、阿久津の会見を見てハルカナを守るためには、それしかないと香菜子に言います。
香菜子は、社員は全員自宅待機で仕事はリモートで対応させることを決めました。取引先への説明は香菜子が行い、銀行への説明は備前にお願いしました。
しかし、ハルカナの株価はストップ安で株価が決まらないまま終了するほどの荒れでした。
銀行は対策を講じなければ、融資金を回収すると伝えてきています。その対策は、即刻温人を解任し、会社は無関係だとアピールすることです。
「今、会社を守れるのはあなただけです」
そう備前に言われた香菜子は、決断を迫られます。
「会見の準備をして。明日の緊急取締役会で鳴沢社長の解任を発表します」
そう決めると、一緒に立ち上げたハルカナを守るために温人を解任しなければならなかったことに涙を浮かべて謝罪していました。
阿久津家の防犯カメラ映像
推理
実咲の私物を警察は任意に提出を受けていました。
しかし、スマホは持って出かけたことはわかっていますが、家の鍵と一緒にも見つかっていません。
そして、ノートパソコンとタブレットを持っていたようですが、家からは見つかりませんでした。
葛城は同様に提出を受けた阿久津家の玄関に設置された防犯カメラの映像を見ています。
犯人の言葉が気になって、提出してもらったものでした。
「犯人は、実咲誘拐した時に温人に阿久津夫妻以外には言うなと言っています。今までにない言動です」
そして、受け渡しは1億円を10回に分ける要求をしていました。これは、逮捕のリスクが上がるだけで、奇妙だと葛城は思っていました。
葛城は、犯人の目的は金じゃなかったと結論付けます。
実咲の所有していたタブレットとノートパソコンが見つかっていない理由を推理します。
犯人が、事件のことを知らせるのを温人と阿久津夫妻の3人だけに限定したのは、全員が金を運ぶ際に不在になると考えたからではないか。そして、最初の受け渡しの最中、犯人が忍び込んでパソコンとタブレットを盗んだ可能性があると推理していました。
映像
実際、受け渡し時間のカメラ映像は、約2分間だけ真っ暗になっていました。
実咲は家の鍵を所持していました。犯人は、その鍵を使って侵入した可能性があります。
そして、ノートパソコンかタブレットには、もしかしたら心春誘拐事件に関連する何かが入っていたのではと葛城は想像していました。
そして、わざわざ誘拐したのは、誘拐に見せかければ、東堂や鳴沢達に罪をなすりつけられるからです。
「実咲さんと心春さんの誘拐は間違いなく別の犯人です。受け渡しを10回にしたのは、リスクを増やし東堂達が逮捕されるの待っていたんです」
そう言う葛城と日下部管理菅は意見が一致しません。日下部は、東堂を擁護するような葛城を捜査から外すように求めました。
葛城からの依頼
拘留中の温人に会いにくる葛城。
三輪の働きかけで、拘留請求が却下されたことを伝えました。
そして、東堂が逮捕されるのは時間の問題だと言います。3件の誘拐事件は東堂と鈴間の犯行となり、心春誘拐事件は報道協定の名の下に忘れ去られてしまうことになると言います。
「5年前、東堂心春さんを救えなかったのはわたしの責任です。
東堂は卑劣な罪を犯しましたが、その責任の一端はわたしにもあると考えています。
だからこそ、取り逃したホシを捕まえないといけないんですよ、この手で」
そして、温人に協力して欲しいと言います。
「5年前の捜査で心春さんの友人として阿久津実咲さんの名前は上がりませんでした。
でも本当は、実咲さんと心春さんは親しい関係で、何らかの理由で正しい情報が警察に伝わらなかった可能性があります。
その真相を探るのを友果さんにお願できませんか?当時の二人の関係がわかれば、2つの事件の犯人の狙いもわかってくるはずなんです」
友果の聞き込み
友果の避難
鳴沢家は、温人の逮捕後、友果をホテルに移動させていました。友果を守るためです。
そして、家宅捜索で荷物が持ち出された家には、未知留が残っていました。
未知留の父は、未知留も友果と一緒に家から離れるようにいいますが、未知留は聞き入れません。
「ここは私たちの家だよ。温人が帰ってくるのを待ってる」
そこにホテルにいるはずの友果が帰ってきました。ネットで温人の逮捕を見て、友果に隠していることができなくなったのでした。
「パパは?私は大丈夫だから、何があったのかちゃんと教えて」
そう言うと、未知留は友果にあったことを話して聞かせました。
情報収集
そして、温人が釈放されると、未知留と友果は会いに行きます。そこで、温人は友果に情報収集の依頼をします。
「実咲ちゃんの小学校からの友達に聞いてもらいたいんだ。心春ちゃんと実咲ちゃんの関係」
友果に無理をしないように言う未知留ですが、友果は大丈夫だといいます。
「私を誘拐したのがとどっち(東堂)だって聞いてびっくりしたけど、あの時殺されることはないんだって思ったら、ちょっと楽になった。
それに、わたしも実咲ちゃんを誘拐した犯人を許せない」
そう言うと、実咲の友人に聞き込みをしてくれました。
友果が聞いた情報によると、実咲と心春は小学校の時、一番の仲良しだったようです。
みんなは誘拐のことは当然知らなくて、心春は急に引っ越したことになっていました。それで、実咲は黙って引っ越したことにショックを受けて、心春は友達じゃないって言うようになったようです。いなくなる前、心春は何か悩みを抱えていて、実咲にだけ相談してたようです。
タブレットの行方
友果が持っている
実咲の母親は心臓の疾患で入院していました。その母親と警察が話をすることができました。
実咲のノートパソコンは部屋にあるはずだって言っていますが、提出されたものの中にはパソコンはありませんでした。やはり、誰かが持ち去った可能性があります。
そして、タブレットは、事件の前に友果に貸したと母親は言っていました
葛城は、その聞き取りの結果を温人に連絡します。
「実咲ちゃんのタブレットを知りませんか?友果ちゃんが借りていた。
犯人に関連するデータが収められている可能性があります」
未知留の危機
しかし、温人はわからず、未知留に連絡を入れます。
未知留は友果の部屋で実咲のタブレットを発見します。しかし、パスワードを知りません。友果に聞くと言って電話を切りました。
そこに、非通知で未知留に着信が入ります。東堂からでした。
「タブレットを誰にも渡すな、取りに来たらそいつが犯人だ」
タイミングよくインターフォンが鳴らされます。鳴らしたのは神奈川県警の刑事でした。
「神奈川県警のものです。阿久津実咲さんのタブレットがあると聞いて取りに来ました」
未知留はちょっと待つように言うと、東堂の指示で勝手口から逃げます。
そこに友果からパスワードの連絡が入りました。
中を開けると「心春ちゃん」という名前のフォルダに1項目のデータがありました。
そのフォルダの中を見た時、未知留は襲われてしまいました。
不明点
不明点
- 誘拐犯は誰か?
4年前の「こはるさんの事件」とは?すれ違い通信「tokai4」は誰か?誘拐の前、何があったのか?(未知瑠とケンカした?)- 共通点は阿久津なのか?
- 心春ちゃんフォルダに入っているもの
- 未知留の車をぶつけた事件
- なぜ中学生を誘拐したのか?
鈴間亜矢は受け子なのか?- 盗難車を使い続けている理由 解決
- 毎日1憶円にしたのはなぜか? 解決
鈴間と東堂夫妻との関係は?- なぜ犯人は温人の携帯番号を知っていたのか?
- 給与口座情報から住所がわかるのか?
- 東堂と犯人は、なぜ実咲のタブレットが鳴沢家にあると知ったのか? NEW
結果
「盗難車を使い続けている理由」は、前回東堂と鈴間が誘拐の実行犯だったことで、これ以上の進展はなさそうです。ですので、解決とします。
「毎日1億円にしたのはなぜか?」は、葛城の推理から、ノートパソコンとタブレットを奪うためだったことがわかりました。精神的なプレッシャーを阿久津夫妻に与えるためというのは、違っていたようです。
「東堂と犯人は、なぜ実咲のタブレットが鳴沢家にあると知ったのか?」が新たに追加されました。警察の情報をリークできた理由がわかりません。これは、犯人が(あるいは犯人の協力者が)警察関係者だということなのでしょうか?
最終考察
葛城は「実咲さんと心春さんの誘拐は間違いなく別の犯人です」と言っています。
その言葉を元に考察していきたいと思います。
実咲の誘拐された理由
実咲が誘拐された理由が、心春誘拐事件に関するデータを持っていたからと考えると、同一犯であってもおかしくないと思います。
しかし、別の犯人とすると、実咲誘拐犯は心春誘拐犯を追い詰めるためにデータが必要だったと考えられます。
そして、東堂が逮捕されることを期待した現金受け渡し。東堂に恨みをもった人物なのでしょう。
警察関係者じゃないと思う理由
実咲のタブレットが鳴沢家にあると言う情報をどうやって東堂と実咲誘拐犯は知ったのでしょう?
警察が阿久津の妻に聞き込みをし、その情報を知れる人物。犯人は警察関係者なのでしょうか?
しかし、それだとあまりにも安直な気がします。
タブレットの情報は、犯人が盗聴や無線の傍受をして得た情報ではないかと推測します。
そして、東堂については、葛城が教えている可能性があると思います。
現状
第6話終了時点で、心春、友果の誘拐事件は、阿久津の犯行ではないかと推測していました。
そこから話が進み、各誘拐事件は以下のような犯人となっています。
- 東堂心春-犯人1
- 鳴沢友果-東堂、鈴間
- 三輪優月-東堂、鈴間
- 阿久津実咲-犯人2
最終考察
犯人2が犯人1を追い詰めようとしているとすると、心春事件の関係者ではないかと推測します。それは、東堂の元妻・東堂亜希ではないでしょうか?
東堂亜希は、狂言誘拐の疑いを掛けられたあと、失踪しています。偽名を名乗り、NEXホールディングスに入社しているのではないかと推測します。そこで、通信系の仕事をして、警察情報の盗聴や無線の傍受ができたのではないかと考えます。
NEXホールディングスに入社したのは、心春の誘拐が阿久津の手によるものだと、亜希が思たからではないでしょうか?そして、阿久津の犯行だと確信したものの証拠がないので、実咲を誘拐して証拠を手に入れようとしたのではないかと思っています。これが、実咲を犯人2が自分で誘拐しなければいけなかった理由です。
亜希は仕事とは言え家庭を顧みなかった東堂樹を恨み、逮捕されるようにしたのではないでしょうか?
心春が実咲に相談していた内容で、何かの画像であることがわかっています。それが何か確信が持てません。阿久津との関係を示すもののような気がします。ただ、実咲に相談するぐらいなので、心春は阿久津のことだとはわからなかったかも知れません。
ただ、阿久津が心春を誘拐する理由がわかりません。もしかすると、事故で心春が亡くなったための、絶対に帰ってこない営利誘拐だったのではないかと考えています。
最後に
泣いても笑っても、来週は最終回。
どういう展開になるでしょう?
楽しみです。