吉乃 捜査一課長の動向がキーになったマイファミリー第10話のネタバレです。
ついに最終話となりました。どういう結末になるのでしょうか?
未知留みちるが誘拐された後
阿久津実咲が保護され、現場から逃げた東堂樹が指名手配されます。
そして、葛城からの電話で実咲のタブレットが鳴沢家にあることがわかりました。
先に未知留には連絡して、温人が自宅へ戻ってきました。
しかし、未知留はいません。
そこに犯人から電話がかかってきました。
「未知留さんを誘拐しました。
東堂を見つけなければ、未知留さんを殺します」
そういう犯人に温人は言います。
「タブレットだろ?心春ちゃんが実咲ちゃんに渡した写真が欲しいんだろう」
しかし、犯人は気にしている様子はありません。
逃亡する温人
「何も気づいていないのですね?急いだ方がいいですよ。
東堂を渡した後、全てを話します。
勝手口を見た方がいいですよ」
勝手口を見ると、刑事の梅木が倒れていました。
今、警察に捕まると未知留を助けることができなくなります。
温人は葛城に電話を入れ、状況を説明します。
「俺は葛城さんを信頼しています。
未知留が誘拐されました。タブレットも一緒です。
家の勝手口で梅木さんが倒れています。
犯人を逮捕して下さい」
未知留を助けるために行動することを決め、車に乗って出かけていきました。
警察の動向
鳴沢家に未知留の父と温人の母がきて、事情聴取をうけています。
そして、気絶していた梅木にも状況を聞いています。
梅木が単独で動いた理由は、日下部から急いで行けという指示でした。
その時、大船駅付近で温人の車が発見されたと連絡がはいります。電車で移動している可能性があります。
張りつめた状況の中、温人と未知留の娘・友果が帰宅しました。
葛城は鳴沢夫妻が失踪したことを友果に話し名刺を渡します。名刺に電話番号を書くと言って書いたのは、「犯人は警察の人間」ということでした。葛城は、この中に犯人がいると思っているのでしょうか?
そして、葛城は部下に実咲の通話記録をプロバイダから直接もらって渡すように指示をだします。
三輪の協力
GPSの位置情報を警察に知られないために公衆電話から電話をかける温人。
電話した先は三輪でした。
「警察は来たか?未知留が誘拐された。
明日の10時までに東堂を見つけないと未知留が殺される。
お前しか頼る人がいないんだ。車を貸してくれ」
電話を切ると、三輪の元妻・沙月に止められます。
「これ以上鳴沢さんを庇ったら、あなたが逮捕される」
その気持ちはわかります。しかし、そんな二人の会話を聞いた娘・優月が起きてきます。
「パパ、行ってきて。困った人を助けるパパがかっこいいから」
そう言って背中を押してもらった三輪は温人に会いに出かけようとします。
「あのさ、無事に帰ってきてよね」
そう言って送り出す沙月は、離婚しても三輪のことを心配していました。
東堂と合流
東堂にゲーム内のチャットで連絡する温人。
「全員集合、ノックは5回」
学生時代の合図でした。場所は、東堂が学生時代に住んでいたアパートのようです。
そこに三輪がやってきます。
レンタカーだとバレるからと、懇意にしているクライアントから借りてきた車でやってきました。
あとは一人でやると言う温人。しかし、ここまできたら一緒だと、三輪は協力することを約束しました。
そして、東堂はやってきました。
「心春ちゃんが実咲ちゃんに写真を?」
未知留が誘拐された状況を説明する温人。
そして、なぜ東堂を引き渡すよう犯人が言ったのか疑問です。
東堂は「俺を殺して死体を隠し、全てを東堂のせいにするため」だと断言します。
好都合だと東堂は言って、引き渡すように言うのでした。
ハルカナの状況
「鳴沢温人社長解任による事業再生計画」
タイトルにそう書いた資料を作成する香菜子と備前。
そこに温人から連絡が入ります。
「今、ゲーム内のチャットで東堂と連絡を取った。
警察に通報して内容を話せ。そうしないと、会社ぐるみだと思われる。
そして、緊急に取締役会を開いて、俺を即刻解任しろ。
会見を開いて、会社と誘拐事件は一切関係ないと名言して会社の名前を変えろ」
そう言う温人に香菜子は、「もうやってる」と言うのでした。
香菜子と温人は一緒に会社を興して、やってきました。それがこのような形で温人を解任し、名前を変えなければならない状況になってしまいました。ツライ電話になりました。
葛城の解任
NEXフォールディングスが全面協力し、東堂や温人を追うことになりました。
そして、新たに取り寄せた実咲の通信履歴を見る葛城。
自分のスマホと見比べていました。
そこに吉乃捜査一課長がきて、葛城が警察内部の人間を疑っているのかと確認します。
「ホシは警察内部と繋がっています」
日下部管理官が梅木を一人で行かせたのが気にかかっていました。
「葛城、刑事部長から正式に連絡があった、お前を捜査から外す。
上は鳴沢温人と繋がってたお前を疑っている。
気持ちのいいもんじゃないな、家族を疑うってのは」
葛城は、ただ「わかりました」とだけ答えました。
東堂を引き渡す
位置情報を知られないために電源を切っていたスマホの電源を入れる温人。
位置情報が警察に知られます。
そこに犯人から電話が入ります。
「伊勢原市の国際マス釣り場に30分後に来てください」
電話を切ると、電源を落として向かいます。
到着すると、また電源を入れます。
犯人から電話が入ります。
「近くに黒いゴミ袋があります。結束バンドで東堂の手と足を縛って下さい。
ゴミ袋を頭に被せて、スタンガンで気絶させて下さい。
スマホや通信機器は持って行って下さい。
この通話は切らないで下さい。周囲の風景を写し続けて下さい」
犯人の要求に従い東堂を縛り、ゴミ袋をかぶせます。そして、スタンガンで気絶させました。
その時、温人は東堂のカバンからナイフを取り出し、東堂の靴の中に隠しました。
何者なんだ?
通話状態の温人の位置情報は、警察が把握しています。
位置情報がわかる間は泳がせる方針のようです。距離を取って完全包囲しています。
「東堂から離れた、未知留はどこだ?」
温人は犯人に問いかけます。
「茅ヶ崎市芹沢・・・」
教えられた住所に温人と三輪が向かいます。
そして、残された東堂には罪を償ってもらうと言う犯人。
「もうすぐ鳴沢さんも真実を知ることになります」
それに対して、温人は「お前、何者なんだ?」と聞きますが、返事はありませんでした。
東堂亜希
指定された住所に着くと、未知留を探します。
しかし、未知留はいませんでした。ただ、置手紙が残されていました。
「探さないでください」
それを見て、犯人は「私と同じでしたか」と言うのでした。
そして、事件のことを犯人が話し出します。
「5年前、東堂心春が誘拐された事件は、心春の狂言誘拐でした。
目的はパパの気持ちを取り戻すこと。
当時、東堂は不倫をしていました。そのことに心春は気づいてしまったんです。
私は東堂亜希。東堂の妻です。
夫の浮気現場の写真を心春は、仲良しだった実咲ちゃんに送って相談しました。
そして、実咲ちゃんと心春の狂言誘拐を仕掛けました。
しかし、遠足の場所を東堂は答えられませんでした。
その後、心春から電話がきて、東堂が不倫をしていた事実を娘から聞かされました」
未知留の浮気
暴露本を見て東堂に連絡すると、東堂はこう言ったといいます。
「お金をたくさん持って行くから心春ちゃんと楽しく暮らそう」
あの人は心春ちゃんを子供のままだと思っていて、怖くなって連絡を絶ったといいます。
しかし、妹まで東堂に利用されているとは知らなかったというのです。
「なんで未知留を誘拐したんだ?」
そういう温人に、
「やはり気づいていないのですね。
5年前、東堂と不倫関係にあったのは未知留さんです。
私の家族は未知留さんに壊されました。
そして、妊娠中の彼女に話しました。鳴沢さんがもうすぐ到着することも。
それを知って、未知留さんは逃げたようですね」
そう言うのでした。
逮捕
伊勢原のセミナーハウスには、東堂が捕まっていました。
そして、未知留は東堂と一緒の場所に監禁されています。
そこにいたのは、吉乃捜査一課長でした。
「ご主人には証言者になってもらいます。
さっきの話を信じた二人の犯行ということで、捜査は幕引きです」
そう言うと、東堂から取り上げたナイフを持って未知留に迫ります。
そこに温人がやってきました。そして、未知留を守ります。
茅ヶ崎に向かったのは三輪だけでした。犯人と繋がっているスマホとは別に東堂のスマホを使ってビデオ通話して話していたのでした。
「3人だ。3人一緒に消えたことにすればいい」
そういう吉乃ですが、もう逃げられません。
葛城が踏み込んできて、逮捕されました。
疑い
「いつ気づいた?俺だって」
そう聞く吉乃に葛城が答えます。
「違和感を覚えたのはタブレットの話をした時です。あなたはタブレットにしか反応しませんでした。
ノートパソコンは回収していたが、タブレットには気づかなかった。
日下部管理菅がタブレットの回収を指示しているのを聞いて、梅木を追った。
そして、東堂のフリをして未知留に連絡。梅木を殴って気絶させ、未知留を誘拐した」
ただ、日下部管理官にだけは温人がいなくなったときに吉乃があやしいと話していたようです。
犯人が連絡すると言っていた10時までに、吉乃が犯人だと確定したら、極秘にB班を立ち上げようという話になっていたようです。
そして、取り寄せた実咲の通信記録に吉乃に連絡した記録がありました。捜査資料の通信履歴は吉乃が改ざんしたものでした。
温人の行動
茅ヶ崎へ移動中、葛城から犯人の位置情報を特定したと連絡が入りました。
それを受けて、茅ヶ崎へは三輪だけに行ってもらい、温人は葛城の車に同乗していました。
そして、吉乃の逮捕を報告する葛城。
「マルヒは吉乃栄太郎。この事実を包み隠さず警察発表で即刻開示して下さい。
我々のメンツのために東堂心春さんの誘拐事件をちゃんと調べなかった結果、多くの犠牲が生まれました。この事実を我々は重く受け止めるべきです」
未知留は、救急隊に運ばれていきました。
ハルカナの会見
「弊社は鳴沢温人を・・・」
香菜子が記者発表をしているその時、速報が入いりました。
「あの、今真犯人が逮捕されたと速報が入りました。
鳴沢未知留さんを保護したのは夫の温人さん。
鳴沢温人さんの無実が証明されることになるかもしれませんが?」
困惑する香菜子ですが、いい知らせのようです。
「急なことで情報を精査しないといけませんが、事実であればとても嬉しいことです。
鳴沢が開発したアプリ、今後ともよろしくお願い致します」
解任したという報告はしませんでしたが、その前に行われた取締役会では解任されましたよね?
吉乃の供述
心春誘拐事件の発生前
3週間後、温人と葛城は会って話をしていました。
「吉野は面倒見のいい上司で、家に帰れない部下がいると、家族のケアまでしていました。
その延長で、子育てに悩んでいる亜希さんから相談を受けるうちに関係を持ったようです。
それを心春さんに気づかれ、写真を撮られた。
誘拐は心春さんからの提案だったそうです」
吉乃は心春に言われていました。
「二度とママには会わないで下さい。そして、もう一つお願いがあります。
私を誘拐して下さい。ママ達はこのままだと離婚してしまいます。
でも、私が誘拐されたら心配してまた仲良くなるかも知れません。
計画書を作りました。あなたが犯人だとは言いませんから」
そして、その計画書を見せてと言って、写真の収められたスマホも吉乃は取り上げました。
返してと言う心春と吉乃が揉み合いになり、振り払った勢いで心春は階段から落ちてしまいました。
心春誘拐事件の真実
吉乃は営利誘拐をしかけましたが、報道協定を盾にして事件を風化させるのが目的でした。
遠足の場所を聞くアイデアは、心春の計画書に書いてありました。
東堂の妻・亜希の供述が二転三転していたのは、吉乃と会っていたからです。そして、亜希が証言しないように裏から吉乃が言っていました。
そして、亜希は吉乃が犯人だと知らないまま、浮気をしていた自分を責め、姿を消しました。
姿を消す前、吉乃のところに「心春のところに行きます」と連絡がありました。
亜希が自殺したと確信した吉乃は、このまま迷宮入りすると安心しました。
しかし、友果の誘拐事件が起き、事件は動き出しました。
そして、暴露本を見て、東堂が模倣犯だと気づき、新たな誘拐をさせます。
東堂にやらせれば、いつか捕まるだろうと思ったのです。東堂が捕まれば疑いの目は東堂に向くはずでした。
阿久津実咲誘拐事件
吉乃が阿久津家に行った時、実咲が心春さんからもらった写真の男だと気づきました。
そして、名刺に書いてある番号に連絡し、吉野に直接聞きました。
しかし、事件に関わることなのでと、吉乃ははぐらかしました。
誘拐は東堂と鳴沢の犯行にして、写真データを回収したら実咲さんを解放するつもりでした。
ただ、お母さんを思う実咲の行動で、転落事故が起きてしまいました。
心春と同じように実咲さんを遺棄して行方不明にしてしまえば、リスクは少なくてすみます。
しかし、実咲の姿を見て、それができなくなってしまいました。
吉乃の供述によれば、家族にバレるのが怖かったそうです。
温人は「怖がる存在ではないんだよ」と言うのでした。
東堂のその後
東堂に面会にくる三輪。
近況の報告と、心春の状況を東堂に話します。
「未知留、赤ちゃんいよいよだってさ。
心春ちゃん、まだ行方はわかっていない。きっと大丈夫だ。
亜希さんと吉野のことは聞いているんだよな?」
そんな三輪に東堂は、「沙月さん、大切にしろよ」と言うのでした。
三輪は、離婚して家族の縁を切られていますが、やり直したいと思っています。
そして、出て行く三輪が連れてきたのは、亜希でした。
失踪していましたが、広島にいて三輪に連絡してきました。今は、警察の捜査にも協力しています。。心春に会うまでは死ねなかったようです。
驚く東堂。そして、大泣きする亜希。
阿久津実咲
昏睡状態が続いていた実咲が目を覚ましました。枕元には四つ葉のクローバーが置いてありました。友果が持って来たものです。
そして、実咲が退院し、家に戻ってきました。
そこには、出迎える鳴沢一家がありました。
友果が誘拐され家に帰ってきた時には、阿久津家が出迎えてくれていました。
新しい命
温人が葛城と会っていた時、生まれそうと連絡が入いりました。
急いで病院に行き、出産に立ち会う温人。私服で入っていきましたが大丈夫なんでしょうか?
そして、元気な男の子が生まれました。
しばらくして、三輪一家が鳴沢家に遊びに来ました。優月は友果と同じ中学に行きたいと言います。
どうやら、三輪の家族が元に戻りそうです。
そして、海岸を家族で歩く、幸せそうな鳴沢家の姿がありました。
不明点
不明点
- 誘拐犯は誰か? 解決
4年前の「こはるさんの事件」とは?すれ違い通信「tokai4」は誰か?誘拐の前、何があったのか?(未知瑠とケンカした?)- 共通点は阿久津なのか? 解決
- 心春ちゃんフォルダに入っているもの 解決
- 未知留の車をぶつけた事件 解決
- なぜ中学生を誘拐したのか? 解決
鈴間亜矢は受け子なのか?盗難車を使い続けている理由毎日1憶円にしたのはなぜか?鈴間と東堂夫妻との関係は?- なぜ犯人は温人の携帯番号を知っていたのか? 解決
- 給与口座情報から住所がわかるのか? 解決
- 東堂と犯人は、なぜ実咲のタブレットが鳴沢家にあると知ったのか? 解決
結果
まず「誘拐犯は誰か?」は、吉乃でした。
そして、「共通点は阿久津なのか」は、阿久津ではなく阿久津実咲でした。
「心春ちゃんフォルダに入っているもの」と「なぜ中学生を誘拐したのか? 」は、吉乃の証拠画像であり、画像を持っていたからでした。
ただ「未知留の車をぶつけた事件」と「給与口座情報から住所がわかるのか?」は、直接事件とは関係ありませんでした。
そして、「なぜ犯人は温人の携帯番号を知っていたのか?」と「東堂と犯人は、なぜ実咲のタブレットが鳴沢家にあると知ったのか?」は、警察関係者が犯人であり、東堂ではなかったからでした。
最後に
この3か月間、毎回面白く見させてもらいました。
ちょっと気になる点は残りましたが、それは忘れてもいいぐらいの些末なことです。
ただ、葛城が言った「実咲さんと心春さんの誘拐は間違いなく別の犯人です」がミスリードだったのが、納得できませんw
楽しかったのでいいんですけどね。
脚本もキャストも良質でした。