原作があるものは、どうしても原作との対比してしまいます。
今までになかったドラマとして、以前も紹介した「ミステリと言う勿れ」。
佳境も佳境、あと1話を残すのみとなりました。
原作とドラマとの違いについて、まとめました。
以下、ネタバレを含みます。
エピソードの違い
原作の話数とエピソードの関連、原作との対比は以下の通りでう。
(EPはエピソードの略です)
- ①話ドラマ EP1 原作 1巻 EP1 寒河江健殺人事件
- ②話ドラマ EP2 原作 1巻 EP2 バスジャック事件
- ③話ドラマ EP2 原作 2巻 EP2 バスジャック事件
- ④話ドラマ EP3 原作 4巻 EP5 雨に濡れた記憶喪失の男
- ⑤話ドラマ EP4 原作 4巻 EP6と7 病室の隣人の夜語り
- ⑥話ドラマ EP5 原作 5巻 EP8 天使の連続放火事件
- ⑦話ドラマ EP5 原作 5巻 EP8 天使の連続放火事件
- ⑧話ドラマ EP6 原作 7巻 EP10 アイビーハウスの謎解きミステリー
- ⑨話ドラマ EP6 原作 7巻 EP10 アイビーハウスの謎解きミステリー
- ⑩話ドラマ ファイナルEP 原作 6巻 EP9 元旦の焼き肉店
- ⑪話ドラマ EP2.5 原作 6巻 EP2.5 横浜連続殺人事件
- ⑫話ドラマ EP2.5 原作 6巻 EP2.5と3 横浜連続殺人事件
上記の赤字になっている部分は、原作とエピソード番号が異なる箇所です。
ドラマ化されていないエピソード
上記を見てもらうと、原作EP2のバスジャックのあとが、EP5の雨に濡れた記憶喪失の男になっています。
そして、ドラマ12回のところにEP2.5と一緒にEP3もあります。
原作2巻途中から4巻途中に収録されている、EP4の「狩集家遺産相続問題」がドラマ化されていません。
これは、ドラマ4~5話分になってしまうボリュームのため、今回は外したのかも知れません。
ただ、噂になっている映画化する際には、ちょうどいい長さかもしれません。
風呂光刑事
恋愛要素
ネットで話題になっている、風呂光刑事と整との恋愛模様について。
ミステリと言う勿れという作品は、恋愛要素がほどんどありません。
これは、友達もいない、恋人もいないと整が公言しているためです。
ただ、その中でも、ライカとの関係は、とてもいい感じに見えます。
しかし、ドラマ化するにあたって、脚本に恋愛要素を入れてしまいました。
ドラマでは、一方的に風呂光が整に片思いしているような表現がされています。
ドラマの一貫性
ただの恋愛要素というより、ドラマの一貫性の問題なのかも知れないなと考えました。
ドラマの前半で風呂光は出てきますが、例えば、アイビーハウス編では本来なら出てきません。
風呂光を主要キャラにしているので、出てこない回は少なくしたいという意図があったのかも。
先ほど書いたちょっと長い「狩集家遺産相続問題」についても、原作では風呂光は出てきません。
出てこない回が連続で4~5話あると、途中から見始めた人には風呂光は認識されなくなってしまう可能性があります。
そのために、恋愛要素を入れて、毎回風呂光が出てくるようにしたのかも知れません。
ちなみに、11話と12話で描かれた「横浜連続殺人事件」にも風呂光は主要なキャラとしては出てきません。
ドラマの感想
原作を読んでみて、やっぱり原作の方がいいと思います。
例えば、ライカと焼き肉屋に行きましたが、原作では後に美術館にも行っています。
ライカとの関りが、元旦の焼き肉屋で終わってしまうのは残念です。
ただ、だからと言って、ドラマが駄作かと言われれば、そんなことはありません。
原作を読まずにドラマだけ見ていたら、ドラマだけで満足できる内容だったと思います。
人気漫画が原作だけに、ちょっとでも変えられてしまうと、原作のファンには不評になってしまいます。
例えば、上記のとおり風呂光の出演シーンが増えたことで、出てこなくなったキャラクターがいます。
アイビーハウス編で出てくるはすだった相良レンは、整とは真逆の人です。
コミュニケーション強者で、中学から彼女が途切れたことがなくモテる人。
一見チャラいが頭の回転が速く、整と張り合えるほどの推理力を持つという設定がありますが、出てくることが無くなってしまいました。
どうしても、原作と対比をしてしまうと、違和感がでてきてしまいます。
ドラマとして成立させるためとはいえ、ちょっと残念だと思います。
最後に
次回は、原作EP3の「つかの間のトレイン」も入ってきそうな予告でした。
広島じゃなく大阪に印象派展を観に行き、行きじゃなく帰りに起こるエピソードになっているようです。
ちょっとした設定変更ですが、原作との対比をしてしまうとモヤモヤしてしまいます。
とは言え、最終回は15分拡大で放送するみたいなので、とにかく見てみようと思います。
噂では、映画化や次回作決定などと報じられていましたが、面白いエピソードがまだ残っているので楽しみです。