別れ ちむどんどん(2) まとめ&ネタバレ

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別れ がテーマとなった第2週のまとめです。

倒れたお父ちゃん、東京へ帰る和彦。

とても、見ていてつらくなる第2週になっています。

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第1週のまとめはこちら

以下、ネタバレを含みます。

ニライカナイへ

倒れた賢三は、心臓発作でした。

お医者様に来てもらって、強心剤は打ってもらいました。

そこに学校から駆けつける子友達。

賢三は、みんなに言葉を残します。

「賢秀、お母さんとみんなを頼むよ。
 良子、頑張って立派な先生になれな。
 暢子、・・・・・。
 歌子、幸せになれよ。
 優子、ありがとう」

そう言って、賢三は亡くなってしまいました。

葬儀の列を見送る人達と飛行機の音。

別れの、とても悲しいシーンです。

海辺の墓に納め、海では子供達が集まっていました。

ただ暢子は、お父ちゃんに何にも言われなかったことを悲しんでいました。

「暢子は暢子のままでいい、そう思ったから何も言わなかったんだと思うよ」

良子はそう言って、暢子を励まします。

「暢子は暢子のままで上等。信じた道を行け」

確かに、生前賢三はそう言っていました。

人は死んだら海の向こうのニライカナイに行く、賢秀はそう言って子供達はお父ちゃんへの思いを海に向かって叫びました。

比嘉家の今後

大叔父や親せきが集まって、これからの話しをしています。

比嘉家の借金の保証人になってる親戚達。返済できなければ、共倒れになってしまいます。

比嘉家の借金は、合計500ドルあります。

今の感覚だと、日雇いが1ドルのようなので、500万円ぐらいでしょうか?

そこで、家を手放すように言われますが、お母ちゃんと子供達は納得しません。

「働きます。この家だけは、力を貸してください」

お母ちゃんはそう言って、賄いを探してる工事現場へ働きに出ることになりました。

そして、子供たちは、豚の世話、畑仕事、洗濯、薪割り、料理などを手伝います。

当時、賄いは現金収入をもらえる貴重な仕事だったようです。

しかし、お母ちゃんのように張り詰めた暮らしを長く続けられない子供達。

そして、体操着やズックを買って欲しいとお母ちゃんにねだってしまいます。

そのことが原因で、兄弟げんかになってしまいました。

子供たちのために

工事現場で怪我人が出て、作業員が必要になりました。

そこでお母ちゃんが、男に混じって力仕事をすると言います。

学校では、ボロズックと言われ、ボロボロ兄妹と島袋にいじめられます。

力仕事をしても、借金を返すと、新しいズックや体操着を買ってあげれないお母ちゃん。

お母ちゃんは、親方に何かお金になる仕事がないか聞きます。

しかし、親方は「もっとお金になる仕事、あったらみんなやってるさ」と言うのでした。

そして、共同経営の雑貨店で、体操着を見る良子。先輩のおさがりではなく、運動会までに新しい体操着が欲しいのです。

雑貨店の責任者の叔父さんに「プレゼントするさ、持っていきなさい」と言われます。

しかし、良子は泣きながら黙って帰ってしまいました。

運動会の準備

朝、豆腐を買いにきた歌子が、豆腐屋のさとるにお願いをしました。

みんなには内緒で、運動会のかけっこの練習を手伝ってもらいたかったのです。

しかし、そんな姿を和彦に見られてしまいます。和彦は誰にも言わないことを約束して、強化合宿を一緒にすることになります。

そして運動会前日、工事現場の親方がお母ちゃんに日払いの給金を3倍(?)くれるました。

驚くおかあちゃんに「明日運動会だろ?」と言って、ズックと体操着を買うように言うのでした。

ズックと体操着を買ってもらって喜ぶ賢秀と良子。賢秀は嬉しいあまり、豚のアベベにズックと体操着を見せて自慢していました。

しかし、豚小屋にズックと体操着を置いたままにしてしまいます。

翌朝、豚小屋を見てみると、ズックも体操着もボロボロになっていました。

アベベが悪い訳じゃありません。中三にもなって、賢秀が頭が悪すぎるのです。

どんな思いをしてお母ちゃんが買ってくれたのか、子供はわからないものです。

しかし、そんなことがあっても、お母ちゃんは怒りもせず、汚れた体操着を洗ってあげるのでした。

運動会

せっかく買ってもらった体操着を汚された良子は、運動会を休むと言い出します。

その気持ちもわからない訳ではありません。しかし、悲しそうなお母ちゃん。

お母ちゃんが弁当を作って学校に到着するころ、徒競走が始まりました。

歌子の場合

まずは歌子です。強化合宿もして、どうしても勝ちたい歌子。

思いっきりフライングします。しかし、結果はビリ。

お母ちゃんの元へ帰ってきて「お母ちゃんに喜んでもらいたかったのに」と言います。

歌子は、小さいながらお母ちゃんに似て、優しい子ですね。

そんな歌子に、豆腐屋の智は手作りのメダルを掛けてあげました。

暢子の場合

次は、暢子です。

暢子は、足の速さには自信があります。

スタート地点でシークワーサーを食べ、「無敵」になる暢子。

スタートして、ダントツのスピードでトップになります。

しかし、最後の直線でズックが破けて転んでしまいました。

「まさかやー-!」

良子の場合

休むと言っていた良子でしたが、スタート地点に汚れが落ちていない体操着でやってきました。

良子は、足はそんなに速くありません。去年も一昨年も3着。

しかし、汚い体操着と言われながらも、全力で走ります。そして、今年は2着でした。

ゴールしたあと、すぐにお母ちゃんの所へやってきて、抱きつきます。

「お母ちゃんごめん、ごめんなさい」

そういう良子にお母ちゃんは「よくきたね、偉いよ」と声をかけてあげるのでした。

賢秀の場合

最後に賢秀です。

ボロボロのズックを見た島袋が「いいなお前ら、負けてもズックのせいにできて」と悪口を言います。

それを聞いて、ズックを脱ぐ賢秀。智も和彦もズック脱いで走ります。

「俺はアベベだ!」(違います)

スタートして、賢秀がトップです。そして、そのまま1着でゴール。

「俺がやんばるの一番星やさー!がちよーん」

ガチョーンの使い方は間違っていますが、カッコよかったです。

そして、みんなで踊り出して運動会は終わりました。和彦の父・史彦はみんなの写真を撮っていました。

イカスミ・ジューシー

智や和彦の家族も招いて、比嘉家で夕飯です。

いろいろな食べ物が出てきますが、今回は歌子の大好物「イカスミジューシー」でした。

でも、和彦は食べれそうにありません。独特の料理が沖縄にはあるので、仕方ない気もします。

そんな和彦にお母ちゃんは言いました。

「今のうちに沖縄料理食べおかないと、もうすぐ東京に帰ってしまうんでしょ?」

そうです。運動会が終わったら、和彦は東京へ帰ってしまいます。

「みんな、東京へ遊びにきてよ」

そう言いますが、沖縄から東京までは、大変なお金がかかる時代です。

ケンカ

薪拾いする比嘉家の子供達と和彦と智。

もうすぐ帰ってしまう和彦に、暢子は思ってもいないことを言います。

「どうせうちらのことか、すぐ忘れてしまうんだから」

そんな時、いつも比嘉家の子供たちをイジメる島袋が、高校生を連れてやってきました。

相手にしないようにする子供達ですが、

「お前の母ちゃん、工事現場で働いてるな。いくら貧乏でもあそこまでやるか?男にまじってドロドロで、カッコ悪いな」

そう言われて、暢子は黙っていられませんでした。

島袋をビンタして、「謝れ!お母ちゃんを笑うな!謝れ!」そう言って、大喧嘩になってしまいました。

そして、そのケンカのことで、学校に呼び出されるお母ちゃん。

しかし、いくら聞かれても、喧嘩の原因はお母ちゃんには言えませんでした。

先生は「たちの悪い悪口を言われたんでしょ。島袋のお父さんも喧嘩両成敗と言っていた」と言って、責めている感じはありませんでした。

どう見ても島袋が悪い訳ですが、それは見ている人達が知っていることです。

そして、先生は「実は、暢子ちゃんと歌子ちゃんのPTA会費と給食費が未納になっているんです」とお母ちゃんに伝えます。

「なるべる早く納めます」

そう言いますが、支払うあてはあるのでしょうか?

お母ちゃん、倒れる

その時、歌子がまた熱を出しました。学校から歌子をおぶって帰るお母ちゃん。

そこに大叔父が現れます。

「貸してる金、いつ返してくれる?うちにも都合がある」

そう言われますが、お母ちゃんはいつ返せるか言えませんでした。

帰宅後、夕飯の支度を暢子としているお母ちゃん。

ついに、過労で倒れてしまいました。

東京の叔母さん

お母ちゃん宛に届いた1通の手紙。

その手紙は、東京に住む賢三の方の親戚の叔母さんからでした。

倒れたお母ちゃんを心配して、集まった親戚達にその手紙を見せます。

内容は「子供一人引き取り、預かってもいい」という内容でした。

母1人で子供4人を育てるのは、経済的にも大変です。

そんな時に「いい話」だと話しを進めようとする大叔父達でした。

ただ、その叔母さんは「気難しくて、金の亡者だという噂」だというのです。

親戚付き合いもしていないようです。

東京への憧れ

東京に行くことを考え出す子供達。それぞれ和彦に東京の話しを聞きます。

良子は、ファッション誌を見せて、憧れていました。

歌子は、「歌手に会ったことある?」と聞き、テレビで毎日見れると言われると、羨ましそうにしていました。

賢秀は、漫画本のことを聞きたいと言っていました。

暢子は、食べ物のことです。ステーキ、ハンバーグ・・・。

それぞれ、東京への憧れを持っていました。みんな一度は行きたいと思っています。

そんな中でも、お母ちゃんは工事現場で力仕事です。

親方に「他の仕事を探せ」と言われますが、このままだと子供を一人手放さなくなってしまうと反抗します。

しかし、親方は「俺も九つの時に石垣島へ働きに出された。そんなやついくらでもいるよ」と言うのでした。

そういう時代だったのでしょう。子供の頃から家計を助け、働きに出ることで食い扶持を自分で稼いでいた時代です。

しかし、お母ちゃんには、どうすることもできませんでした。

民俗学の授業と暢子の決意

小学生のクラスに和彦の父・史彦が、特別授業をしにやってきました。

「民俗学は思い出。ツラいこと悲しいことがあったとき、道を外れそうになっても、思い出が正しい道に導いてくれます。
 不安なこと不運なことがあったとしても、明日が今日よりも良くなると言う信念を思い出が支えてくれます」

その話しを聞いて、暢子はひそかに決意します。

そんな時、親戚が比嘉家に集まっていました。思い詰める母ちゃん。

東京に行くためには、渡航証明書が必要な時代です。その申請には時間もかかるので、誰が行くかを決めるように迫られます。

「みんなが幸せになるために誰かが家を離れる。それだけのことさ。決めなさい」

ただ、東京への憧れはあるものの、やはり子供達は行きたがりません。

そんなみんなを見た暢子は「うちが行く」と言うのでした。

俺が守ってやる

シークワーサーの木を見つめる、暢子と和彦。

東京へ行くことを決めて、後悔しないかと暢子に訊ねます。

「ありえん」

そう強く否定する暢子でした。

そんな暢子を見て、和彦は「じゃあ、俺が守ってやる」と、暢子を支える約束をします。

そして、出発の前日夜、家族で沖縄そばを食べています。

「暢子の蕎麦はお父ちゃんの味」

暢子が作ったそばでした。それは、お父ちゃん直伝の味です。

家族揃って食べるのは最後になるかもしれない、そんな暗い雰囲気の中、暢子はお母ちゃんの前に正座します。

「今まで育ててくれてありがとう。いっぱいわがまま言ってごめんなさい」

そう言う暢子にお母ちゃんは「偉いね。ちゃんとありがとうとごめんなさいが言えて」と嬉しくも悲しい顔で言うのでした。

食後、暢子の希望で、歌子の三線でみんなで歌を歌いました。

出発

出発の朝、砂川豆腐へ行くと、智がやし豆腐を食べさせてくれました。

「何もしてやれん。どうしても行くのか?」

そういう智ですが、もうどうしようもないことを知っています。

そして、バスがやってくる時間です。和彦達と一緒に暢子が乗ります。

そんな時、賢秀は「やっぱり俺が、長男の俺が行く」と言い出します。

もう無理な話しなのはわかっています。暢子一人で行かせるのはつらい、みんながそう思っていました。

しかし、暢子はカラ元気を出して言うのでした。

「じゃね、行ってきます。バイバイ」

バスに乗り込んで、一番後ろの席から見送る家族を見る、暢子。

バスは走り出します。

7年後

バスで不安そうな暢子に和彦は「大丈夫、僕がついてる」と声を掛けます。

賢秀と妹達は、走り出したバスを突然、走って追いかけます。

その姿を見て、暢子は運転手にバスを止めるように言います。

そして、バスを降り、兄妹の元へ走る暢子。

兄妹で抱き合います。

「やっぱり行かせない」

そこへ追いついた、母と大叔父。

「ごめんね暢子、お母ちゃんが間違っていた」

と言って、家族一緒に暮らし、助けてくれるようお願いするのでした。

そして、7年後。

高校生になった暢子は、シークワーサーの木のから実を取れるようになっていました。

感想

この第2週は、本当に見ていてつらかったです。

お母ちゃんの苦労が、胸に突き刺さりました。

そして、状況はわかっていても、わがままを言ってしまう子供達。

そんな中でも、運動会で頑張る歌子、ちゃんと謝れる良子。

みんなのために沖縄を離れる覚悟をする暢子。

ただただ、見ていて胸が痛くなる毎日でした。

そんな家族の中で、賢秀は・・・・。

長男であり、唯一の男なのに、本当にダメな人ですね。

自分の経験上でも、男の子なんてこんなもんだと思います。そう思っても、やっぱりしっかりして欲しいです。

でも、大きくなっても、結局賢秀は賢秀のままなんじゃないかと思います。

残念ながら人は、そんなに変わらないものです。

次回予告

ついに高校生になった暢子。

そして、予告を見ると、やっぱり暢子は食べてますw

次週の予告はこちら

別れは終わって、出会いの週になるでしょうか?ただただ、楽しい週になることを祈るばかりです。

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