ばらもん凧あがれ 舞いあがれ(2) ネタバレ

映画・ドラマ
朝ドラ

ばらもん凧あがれ は第2週のサブタイトルです。

ばらもん凧は、五島の方言で「げんきもの」を意味する凧です。

一人、五島に残った舞。相変わらず熱は出るようですが、元気に生活しているようです。

そんな第2週のまとめです。

舞あがれ!公式HP

主な登場人物

岩倉舞   浅田芭路(子役)
才津祥子しょうこ  高畑淳子    舞の祖母でめぐみの母

岩倉浩太こうた  高橋克典    舞の父
岩倉めぐみ 永作博美    舞の母
岩倉悠人はると  海老塚幸隠   舞の兄

望月久留美 大野さき(子役)舞の幼馴染
梅津貴司  齋藤絢永(子役)舞の幼馴染
木戸豪   哀川翔     船大工
浦信吾   鈴木浩介    役場職員。めぐみの同級生
一太いった   野原壱太    舞の同級生
山中さくら 長濱ねる    祥子のジャムを売る土産物屋店員

第2週のストーリー

ばらもん凧

お母ちゃんが帰阪するのを見送ったあと、おばあちゃんと一緒に帰ってきました。

その時、空に浮かぶものを舞は見つけます。

「ばらもん凧たい」

おばあちゃんは、そう教えてくれました。凧をあげていたのは、一太でした。一太は舞を見つけると、駆け寄ってきて凧の紐を舞に渡します。

最初は上手く上げることができていましたが、急に凧が下降し始めました。

「舞、走らんか」

そう言われ、舞は走り出しますが、凧は落ちてしまいました。

14年ぶりなのに

翌日、舞は熱を出していました。

急に代わった凧あげで、ばらもん凧は落ちてしまいました。そして、一太の凧を壊してしまったのです。それが気に病んでしまったのかも知れません。

落ち込む舞におばあちゃんは声をかけます。しかし、舞の気分は晴れません。凧は壊れましたが、一太は許してくれました。

その時、船大工の木戸が、魚を持ってきてくれました。お母ちゃんの好物を知っていて、持ってきてくれたようです。しかし、お母ちゃんは、もう帰ってしまいました。

舞を置いて帰ったことに驚く木戸ですが、帰れと言ったのはおばあちゃんです。そして、帰れと言ったのは舞のためです。

「祥子さんもやっとめぐみちゃんに会えたのに。14年ぶりやぞ」

木戸は、おばあちゃんがどれだけお母ちゃんに会いたかったのか、知っているのでした。

置いてきてしまった

その頃、お母ちゃんは東大阪の家に帰ってきました。家では、お父ちゃんが待っていてくれました。

家の中は、散らかり放題。男だけの生活で、仕事もしているお父ちゃんです。お母ちゃんも苦笑いしていました。そして、お父ちゃんに舞のことを伝えます。

「舞のこと、置いてきてしまった」

お母ちゃんは、お父ちゃんにそう言います。お父ちゃんは、おばあちゃんがいるので大丈夫だと、お母ちゃんに声をかけます。

「お母さんがしばらく離れた方がいいって。そうかもって思ってしまった」

もちろん、お母ちゃんの中に葛藤がなかった訳ではありません。しかし、舞のためにもおかあちゃんのためにも、必要なことだったのです。

「めぐみが悪いわけやない」

その夫婦の会話を兄・悠人は立ち聞きしていました。

自分のことは自分でやる

夜、舞の熱は下がりました。おばあちゃんと一緒にご飯を食べる。しかし、舞は食欲がありません。

「ごちそうさま」

そう言って席を立つ舞を呼び止めるおばあちゃん。夕飯を残したことを怒られるかと思ったら、食器を片付けるように言われます。

「この島では、自分のことは自分でやる」

そう言うと、食器の洗い方を教えてくれます。

そして、舞が寝る時、隣にお母ちゃんが使っていた布団がありました。

お母ちゃんは舞に五島に残って欲しいと思って、帰阪しました。だからこそ、舞は寂しいとか、帰りたいとか言うことができません。その布団を見て、舞は一人で涙を流すのでした。

寝坊

翌朝、畑仕事をするおばあちゃん。

舞が起きると、もう学校が始まる時間です。びっくりして、おばあちゃんを呼びます。

「もう8時30分。なんで起こしてくれなかった?」

しかし、おばあちゃんは気にしません。

「自分のことは自分でする。目覚まし時計かけんかったと?」

しかたなく、舞は準備をして、急いで学校に向かいます。しかし、走ると熱が出ると思い、歩いて行くことにしました。

空を見上げると、飛行機が飛んで行くのが見えました。

上手くできない

学校はもう始まっています。おそるおそる教室の扉を開ける舞。

「寝坊しました」

一太たちにからかわれてしまいました。

そして、家に帰ると、舞はまた熱を出してしまいました。診療所から先生がやってきて、薬を処方してくれました。

「おばあちゃん、何やっても上手くできへんねん」

舞は、おばあちゃんに悩みを相談します。

「できんことは、次できればいい。できなければ、できること探せばいい。今度の休み、熱が下がったら、ばんばの手伝いしてみっか」

そう言われ、「する」と答える舞。

舞は熱が下がることを祈りながら、目覚まし時計をかけて眠りにつきました。

びわの実

舞は、目覚ましで起きることができまいた。熱は下がっています。

今日は、おばあちゃんの手伝いをする日です。おばあちゃんに連れられて、近所の家に向かいます。その家にある木の実を取るようです。舞が何の木か聞きます。

「びわさ。ジャムにする実を取っとぞ」

舞は、脚立の上に上ると、おばあちゃんに教えられた通りに実をもぎます。

手に届く範囲を取ってしまうと、少し離れた所をに手を伸ばしました。もう少しで届く、その時足をもう一つの脚立に伸ばします。伸ばした先には、収穫したびわの実が入ったカゴがありました。そのカゴを蹴って、びわを落としてしまう舞。

謝りますが、おばあちゃんは気にせず拾えばいいと言ってくれるのでした。

ジャム作り

収穫したびわの実を持って、家に帰ります。帰ると、びわの実を煮ます。

舞は、お母ちゃんやおばあちゃんのように何でもできる人に憧れます。しかし、おばあちゃんは一人暮らしだから、何でも自分でしないといけないのだと言うのでした。

「寂しくないの?」

舞がそうおばあちゃんに聞くと、おばあちゃんは「島のみんながおる」と言うのでした。

煮たびわがジャムになると、今度は瓶に詰めます。おばあちゃんが手本を見せ、舞にやらせます。しかし、舞はジャムをこぼしてしまいます。

おばあちゃんは気にせず、舞に続けてやらせます。舞は、今度はこぼさないように、慎重に瓶詰めするのでした。

最後は、瓶に蓋をしてシールを貼ります。

「苦労ばして、でくっと嬉しかろう」

おばあちゃんにそう聞かれ、舞は「うん」と嬉しそうに答えるのでした。

さくらの仕事場

舞とおばあちゃんは、作ったジャムを福中港ターミナルの土産物屋に持っていきます。

そこでは、さくらが働いています。しかし、今日はぼーっとしていました。

さくらはおばあちゃんに声を掛けられて、はっとしました。

その時、さくらのポケベルが鳴ります。しかし、さくらの待っている連絡ではありませんでした。

さくらは、遠距離恋愛の彼氏からの連絡を待っているのです。

「うちね、昨日誕生日やったとさ」

おめでとうと言う舞。その一言をさくらは、彼氏からかけて欲しかったのです。

彼氏は福岡にいて、お金を貯めているというのです。お金を貯めて、二人でカフェをするのが二人の夢なのでした。そして、ターミナルで働いているのは、彼氏が帰ってきた時に一番に出迎えるためでした。

教会

ジャムを出荷し、家に戻ってきた舞とおばあちゃん。その時、空を飛ぶ飛行機を舞は見つけました。

そこに一太達、家族がやってきました。一太の母は、妊婦さんでした。

一太達は、教会にミサに行くところでした。舞も一太に誘われます。おばあちゃんの顔を見ると、おばあちゃんは行くことを了承しました。

昔、たくさんのキリスト教徒が移り住んだ五島列島。今も、たくさんの教会があり、祈りの島とも言われています。

初めての教会で、初めての讃美歌です。おばあちゃんと並んで、舞も歌ってみました。

母からの電話

家に戻って、舞が絵を描いていると、電話が鳴りました。

電話は、東大阪に帰ったお母ちゃんからでした。

お母ちゃんは、舞の体調を気遣います。しかし、舞は今日は熱を計っていませんでした。それぐらい、体調はいいようです。

おばあちゃんとの生活を話すと、お母ちゃんは涙が溢れてきました。そこで、お父ちゃんに電話を代わります。

お母ちゃんは、舞のことが心配でならなかったのです。

自分のことは自分で

東大阪の夕飯。お父ちゃんとお母ちゃんと、舞の兄・悠人で食卓を囲みます。

「これまでめぐみに負担かけすぎてたと思う。お母ちゃんが楽になるように、自分のことは自分でやろう塾の送り迎え、なしや」

舞の生活に触発されたのか、お父ちゃんが突然言い出しました。悠人は、お父ちゃんは何をするのかと聞きます。

「まず、自分の食器は流しに持っていく、自分の洗濯物は自分で畳む、ゴミ出しもするでー」

お母ちゃんは「そんな大げさに言うことじゃない」と言いますが、その気持ちが嬉しそうでした。

失敗は悪い事じゃない

五島でも夕飯の時間です。

「舞、昨日、今日とばあちゃんの手伝いをしてくれてありがとうね。助かったさ」

おばあちゃんに感謝されますが、舞は失敗をしたことを気にしていました。

「びわ取りもビン詰めも、最後にはちゃんとできるようになったろう?心配することなか。失敗は悪い事じゃなか。それより舞は、自分で手伝いばするって決めて、最後までできたやろ。すごかことやぞ」

そう言って、舞を励ましてくれるおばあちゃん。それでも舞は、おばあちゃんやお母ちゃんみたいに何でもできるようになりたいと言うのでした。

瀬渡しの仕事

おばあちゃんに瀬渡しの仕事が入りました。

瀬渡しは、磯へ釣り客を連れて行き、帰るころに迎えに行く仕事です。

釣り客は2人。女性の船長に驚いていました。

16時の飛行機に乗るため、15時に迎えに来て欲しいと頼む釣り客。しかし、潮の流れがあるので、おばあちゃんは余裕をもって14時に迎えにくると言いました。

「勘弁してよ、ギリギリまで楽しみたいんだよ」

釣り客はそう言うと、着いた磯へと降りて行きました。

14年前のこと

東大阪は雨が降っていました。お母ちゃんの気持ちは落ち込んでいます。

それを見て、お父ちゃんが心配しなくても舞は大丈夫と言うのでした。

「心配だけやない。どっかでほっとしてた。私、冷たい母親なんかな」

そして、お母ちゃんは14年前のこと思い出すのでした。

「世間知らずのお前にできる訳がなか」

おばあちゃんにそう言われ、反抗したお母ちゃん。もう帰ってこないと言って、飛び出したのでした。

「あの頃私、お母ちゃんを見返すことばっかり考えてた。ちゃんとした妻、ちゃんとした母親になってやるって」

そんな気持ちも、おばあちゃんに会って、少し変わったようです。

「14年前とは違ってた。おばあちゃんになってた。肩の力が抜けた」

だからこそ、舞を預けることができたのです。

「舞を預かってくれたのは、頑張りすぎてるめぐみを楽にするためかもな」

お父ちゃんは、お母ちゃんの気持ちを軽くするように言うのでした。

船の名前

瀬渡しで送り届け、港に戻ってきました。空を飛ぶ飛行機を見つけ、見つめる舞。

おばあちゃんが乗る船の名前は「めぐみ丸」でした。おばあちゃんが説明します。

「舞の母ちゃんの名前たい」

そして、舞とおばあちゃんは、港でお弁当を食べ始めました。

「船に長女の名前を付けると縁起がよか。おかげであの船、大きな事故もない」

おばあちゃんの思い

舞は、おばあちゃんに聞いてみます。

「おばあちゃん、なんで今までおばあちゃんと会われへんかったんやろ?おばあちゃんとお母ちゃん、ケンカしたん?」

舞の率直な問いかけに答えが詰まってしまいます。

「昔な。なんでかな。上手く言えんね」

一度掛け違えてしまって、それから連絡を取ることができなくなってしまっていました。

「おばあちゃん、ずーっと待ってたん?お母ちゃんが帰ってくるの。それか、お母ちゃんのこと嫌い?」

そう聞かれ、おばあちゃんは舞とお母ちゃんが五島に帰ってきた日のことを思い出しました。フェリーから降りてくる人の中から、お母ちゃんを探します。そして見つけた時、おばあちゃんは涙が溢れたのでした。しかし、それをお母ちゃんに悟られないよう拭うと、ただ立って待っていたのでした。

「嫌いな訳なか。待っとったっとよ。めぐみに会いたかった。舞と悠人の顔ば見たかった。じゃけん、今、舞と一緒におられて嬉しか」

そう言われて、舞は嬉しくなりました。

納屋にしまった物

「あ、そうだった。見せる物があるとさ」

おばあちゃんは、何かを思い出すと、お弁当を手早く片付けて車に乗ります。突然のことに驚く舞。舞も急いで車に乗ります。

家に帰ると、おばあちゃんは納屋を探します。取り出したのは、薄くて大きな箱でした。中には、途中になっている、2つのばらもん凧が入っていました。

「悠人と舞が生まれたと聞いた時、おじいちゃんの代わりに作ろうと思って、そのままになっていた」

片方は色塗りまで終わった物、もう片方は骨組みだけのものです。今日からまた作ると言うおばあちゃんに、舞も手伝いたいと言うのでした。

夢中になりすぎて

舞は、ばらもん凧が「なんで鬼の絵」なのかとおばあちゃんに聞きます。

「お侍さんが怖い鬼に立ち向かってる姿。孫がどんなことにも負けない強い人になって欲しいという思い」

そう言うと、武者の兜の下の部分に舞の好きな絵を描くように言うのでした。

舞は、船と飛行機と五島、黒いうさぎの絵を描きました。

舞とおばあちゃんは、ばらもん凧作りに夢中になってしまいました。そして、気づくと、釣り客を迎えに行く時間になっていました。

おばあちゃんは、舞を置いて、慌てて一人で迎えに行きました。

おばあちゃんの失敗

舞はおばあちゃんが心配で、港で待っています。

そこに、帰ってくるおばあちゃんの船。

到着すると、釣り客は怒っていました。飛行機の時間にも間に合わず、泊まっていくことになった釣り客。おばあちゃんは、民宿と飛行機代を負担すると言って頭を下げました。

「おばあちゃん、大丈夫?」

舞は心配して、おばあちゃんに声を掛けます。おばあちゃんは「失敗ばしてしまった」と落ち込んでいました。

そこで、舞はおばあちゃんの手を取り言います。

失敗は悪いことじゃないんやろ?」

そう言われ、おばあちゃんは舞を抱きしめるのでした。

もう少し

翌日、舞は学校で、磯に行った時に拾った貝殻を使った授業がありました。

1年生は「貝殻で絵を描こう」、3年生は「貝殻で風鈴を作ろう」という授業でした。

舞は上手に風鈴を作り、一太にも先生にも褒められていました。

おばあちゃんは、舞が書いた絵のばらもん凧作りをしていました。

舞は、家に帰ると、上手にできた貝殻の風鈴をおばあちゃんにあげました。

そこに一太がきて、舞を遊びに誘い出します。嬉しそうに出かける舞。その姿を見て、おばあちゃんは「もう少したいね」と言うのでした。

おばあちゃんとお母ちゃんの関係

舞が五島に来て、ひと月が経ちました。

おばあちゃんが電話をしている間、一人で畑の世話をする舞の姿がありました。

電話の相手はお母ちゃんです。お母ちゃんは、舞の体調を気にしていました。

「熱はたまに出るばってん、回数は減ったとよ」

おばあちゃんはそう答えました。しかし、舞は学校の体育は休んでいて、本当に治ってきているかはわかりません。それも含めて、お母ちゃんに伝えます。

そんなおばあちゃんにお母ちゃんは、感謝の気持ちを伝えたかったのです。でも、口にすることはできませんでした。言いかけて止めたお母ちゃんの声を聞いて、おばあちゃんは言いたいことを理解したように笑っていました。

舞、走る

舞は、おばあちゃんから言われ、一太の家にジャムを届けにやってきました。

「これ、ジャム。おばあちゃんがどうぞって」

一太の母は、お腹が大きくなっています。重そうに体を動かすと、お返しを持ってくるからと、舞に舞っているように言います。

その時、一太の母は、急に産気づいたのです。

「生まれそう、誰か呼んできて」

舞は走ると熱を出してしまいます。でも、そんなことを忘れて、おばあちゃんを呼びに走りました。

そして、家に帰っておばあちゃんに伝えると、今度はおばあちゃんと一緒に一太の家までダッシュしました。

さらに舞は、一太たちが海にいることを聞くと、またダッシュで呼びに行くのでした。

その舞の活躍もあって、無事赤ちゃんが生まれました。

舞の夏

病院から帰ってくると、飛んでいる飛行機を見上げる舞。

「舞、熱は出てらんとね?」

おばあちゃんに声を掛けられるまで、熱のことは忘れていました。

「たぶん、出てへん。あんなに走ったのに」

それを聞いて、安心したおばあちゃん。

「舞が走ったけん、リコさんや赤ちゃんや、みんなが助かったとよ」

舞は、そう言われて、嬉しい気持ちになるのでした。

そして、隣の家の貴司に手紙を書きました。

「五島の夏は楽しいことがいっぱいです。舞より」

舞は、さくらや一太たちと魚釣りをしたりしています。

そして、受け取った絵葉書を見る貴司。ちょっと寂しそうでもあり、羨ましそうでもありました。

一太との確執

舞は、一太に呼ばれ、倉庫のばらもん凧を見せてもらいました。大きな凧です。そのばらもん凧は、先日生まれた一太の弟・ケイタのために、一太のおじいちゃんが作ったのでした。

「ケイタは体の弱い赤ちゃんやけん。こっから元気に育つようにって」

そして、その凧を上げるのを舞も誘ってくれるのでした。

しかし、舞は一度ばらもん凧を落として壊してしまいました。一太は許してくれましたが、それがどうしても頭をよぎります。

「私は無理や。できへん。そんな大事なばらもん凧」

一太がどう誘っても、舞は「うん」とは言いませんでした。

気まずい二人

お盆には、ご先祖様を供養するための念仏踊りが行われます。その念仏踊りを見て、おじいちゃんのお墓参りするおばあちゃんと舞。

「おじいちゃん、どんな人やった?」

会ったことのないおじいちゃんのことを舞が聞きます。

「あんまりしゃべらん人やったけど、どんな荒れた海でもこの人とだったら大丈夫だと思えた」

おばあちゃんとおじいちゃんは仲良しやったんやねと舞は言うのでした。そこに、船大工・木戸が線香を持ってやってきました。

「祥子さんにとっては特別な船やった。あの船には、ユウイチさんの夢が詰まってる」

そして、お墓に手を合わせます。

そこに花火をしようと一太の妹が、舞を呼びにやってきました。舞と一太の目が合うと、気まずい雰囲気になってしまいます。そして、花火は断ってしまいました。

久々の発熱

夜は、近所の人達が集まって、おばあちゃんの家で宴会です。

子供たちはトランプで遊んでいるが、舞は入らずにいました。

その時、一太が集まったみんなに大声で話しかけました。

「来週、魚津ヶ崎ぎょうがさき公園で凧あげをやります。じいじがケイタのために2mの凧作ってくれたけん」

そして、その凧あげをするチームのメンバーを発表します。しかし、舞は入っていません。

「誘ったばってん、何が嫌か、おいにはわからん」

そう言われ、舞は何も言うことができませんでした。

その夜、舞は久しぶりに熱を出しました。うなされながら、ばらもん凧を壊したことを思い出していました。

自分の気持ちを聞く

熱が下がると、舞はおばあちゃんに話します。

「ケイタちゃんの大事な凧やから、失敗したらあかんし怖いねん。上手くできなくて、みんなをがっかりさせるのが怖い」

舞は、自分の気持ちを素直に言えるようになっていました。

「ばあちゃんもたくさん失敗したとよ。めぐみのこともそうたい。めぐみにも舞にも会えなかった」

そして、舞は人の気持ちを理解できる子だと言うのです。ただ、自分の気持ちも、聞いてやらないといけないと言うのでした。

「母ちゃんに電話してみれ。舞の気持ち、全部出し切れ」

そう言われ、舞はお母ちゃんに電話してみます。そして、お母ちゃんの意見を聞くと、まず舞がどう思っているかと聞かれます。

「ケイタちゃんに元気になってもらいたい」

それを聞いたお母ちゃんは、舞に言うのでした。

「舞の願いが届くように一生懸命やったらいいの。思い切って、やってみたら?」

お母ちゃんに背中を押され、舞は「うん」と答えるのでした。

ばらもん凧あがれ!

舞は急いで、一太の家に行きました。不機嫌そうな一太に舞は言います。

「私もばらもん凧あげたか」

そして、舞も一緒に凧を上げることになりました。

公園に集まって、みんなでばらもん凧をあげます。せっかくなので、記念撮影します。上げた後だと壊れている可能性があるので、先に撮影していました。

そして、一太が走って凧を上げようとした時、一太は舞に一番を譲ると言うのです。

舞はやると言ったものの、自身がありません。

「舞からやりたと言って来たのはじめてやけん。ほら。大丈夫たい、すぐに助けてやるけん」

一太がそう言ってくれて、舞は決心がつきました。

舞が走りだし、向かい風にあおられて、凧が上がっていきます。風が強くて引っ張られますが、みんなで凧の紐を引っ張って舞を助けてくれました。

「ばんばー。凧、私があげた」

嬉しそうな舞の顔を見て、おばあちゃんも嬉しそうでした。

別れの時が迫る

凧をあげた翌日、おかあちゃんはおばあちゃんに電話で様子をききました。

「一人で凧ばあげたとや。まーだ寝てる。夜までずっと興奮しとったけんね」

嬉しかった舞は、夜まではしゃいでいたようです。そして、熱も出ませんでした。

「めぐみ、舞はもう大丈夫たい。大阪へ帰らすけん」

おばあちゃんの言葉を聞いて、お母ちゃんはすぐに迎えに行くと言うのでした。

そして、舞が大阪に帰ることは、みんなが知ることになります。

砂浜で貝殻を拾う舞の所に一太が来ました。

黄色い綺麗な貝殻を舞にあげる一太。

一太は、舞に帰って欲しくありません。冬には雪が降ると言って、舞を引き留めようとします。しかし、雪合戦はしたいものの、帰らないことはできません。

「ごめんな、帰る。お父ちゃんもお母ちゃんもお兄ちゃんも、大阪にいるやろ?みんなに会いたいねん」

舞は、ちゃんと自分の気持ちを一太に伝えることができました。

たくましく生きるとぞ

翌日、大阪に帰る舞。舞とおばあちゃんは、荷造りをしていました。

そして、舞と一緒に作ったばらもん凧を持って帰るように言うのでした。

「舞、ばらもん凧ば上げた時のことおぼえてっか?」

おばあちゃんが舞に聞くと、舞は昨日のことのように思い出すのでした。

「風がものすごい力で引っ張ってきてな、けど負けんと上げた」

その言葉を聞いて、おばあちゃんは目に涙をためて話します。

「舞も、ばらもん凧ごたあ、どがん向かい風にも負けんとたくましく生きるとぞ」

そう言われた舞も、涙があふれてきます。おばあちゃんと呼んでいたのが、すっかり「ばんば」にかわりました。

「ばんば、今までありがとう」

涙をためて、笑いあうおばあちゃんと舞でした。

貝殻の風鈴

残された舞の布団。ちゃんと畳まれていました。

フェリーに乗るためにおばあちゃんの漁船で、ターミナルに向かいます。

見送りに来てくれたさくら達に、舞は貝殻で作った風鈴を渡します。もちろん、一太にも渡しました。

「一太くん、ありがとう。一太くんとおったら、いつも楽しかったで」

そう言われた一太は、俺のことを忘れるなよと言うのでした。

めぐみ丸に乗り込み、見上げると飛行機が飛んでいました。

帰阪

福中港ターミナルには、お母ちゃんが待っていました。

「おかあちゃん!」

久しぶりの再会です。抱き合う舞とお母ちゃん。お母ちゃんは、おばあちゃんに感謝の気持ちを伝えます。

「母ちゃん、ありがとうございました。これからは、うちがちゃんとやるけん」

しかし、頑張りすぎることで、舞もお母ちゃんも苦しくなったことをおばあちゃんは知っています。

「頑張りすぎんとせんと」

そう言われて、お母ちゃんは涙目になっていました。

そして、フェリー出航。いつまでも手を振る舞。そして、いつまでも手を振るおばあちゃんの姿がありました。

舞はお母ちゃんにお願いしました。

「お母ちゃん、お願いがあるねんけど。大阪まで飛行機に乗ったらあかん?乗ってみたいねん」

そして、舞の希望通り飛行機で帰りました。飛行機に乗って、テンションが上がる舞。

「お母ちゃん、私飛んでるで。高い、高い。飛行機、すごいなー」

そして、家の前では、お父ちゃんと兄・悠人が待っていました。

舞は駆け寄ると、お父ちゃんとしっかり抱き合って、再会を喜んでいました。

最後に

あっという間の五島編が終わってしまいました。

おばあちゃんと孫の関係は、なんだか「あまちゃん」を思い出します。その二人の関係、五島の人たち、ばらもん凧のおかげで、舞はたくましく育つようです。

そして、第3週は、成長した舞の姿が見れそうです。

これからが、正念場です。前回の「ちむどんどん」も第2週がピークでした(個人的感想)。ここからの展開がどうなるのか、心配でもあり、楽しみでもあります。

来週の予告

来週からは、山下美月も登場するはず。とても楽しみです。