安子 はアニーなのか?ついに終わってしまった23週のまとめです。
以下、ネタバレを含みますので、ご注意下さい。
それにしても、情報量が多すぎるんじゃ!w
2022年
いきなり始まった2022年の話し。
おじいさんとおばあさんになった、ジョーとるいがいます。
場所は岡山、デッパーマウスブルースです。
そして、コーヒーを淹れるのにも「おまじない」を唱える、るい。
年月は過ぎても、変わらないものがありました。
ひなた帰国
その時、デッパーマウスブルースに電話をしてきたのは、2年ぶりに帰国したひなたでした。
年齢は50代になっているはず。
しかし、バリバリ働いているようでした。
「どっちに帰る?東京?京都?」
るいに聞かれて「京都」と答えていました。
ひなたの仕事
ひなたの仕事は「キャスティング」の仕事をしています。
京都の自宅(部屋は昔のまま)で、ビデオ通話で打ち合わせしています。
ノートPCも最新型でした。お金にゆとりができたようで良かったです。
そんな時、NHKの小川さんからメールがはいります。
その小川さんは、大阪で安子が倒れたところを助けてくれた小川さんの孫でした。
小さかったるいと小川さん一家で、一緒にカムカム英語を聞いていました。
その小川さんから、新しい「ラジオ英会話」の講師にならないかと依頼がありました。
映画村
映画村では、虚無蔵がいました。
もう70代でしょうか?堅固でなにより。
虚無蔵は、ひなたが思い悩んでいることに気が付きました。
「そなたがここにくる時は、何かに思い悩んでいる時」
長い付き合いだけあって、よくわかっています。
ひなたは、ラジオ英会話の講師を受けるか悩んでいることを打ち明けます。
そして、「やったことあらへんし」と弱気な発言をします。
そんなひなたに、
「おひな、そのたが鍛錬し培い身に着けたものはそたのものだ。
決して奪われることのないもの。一生の宝。
そして、分かち合う程に輝きを増すものと心得よ。ごめん。」
そう言って立ち去るのでした。
ラジオ英会話
NHKのラジオ英会話の収録スタジオ。
ひなたがテーマソングが入ったCDを渡します。
そのテーマソングは、父・ジョーが弾いたピアノの曲です。
収録のマイクを前に緊張するひなた。
サポートするウィリアム(城田優)。
そして、ひなたのサニーサイドイングリッシュが始まりました。
2003年クリスマス
アニーとジョージ
ひなたは映画村で、来年公開するサムライベースボールのイベントの準備をしていました。
そこにジョージが現れます。
しかし、アニーはいません。東京にいて、明日は大阪で取材があることを教えてもらいます。
そして、ジョージにアニーの分も含めて、クリスマスのジャズコンサートのチケットを渡しました。
その夜、東京から京都へやってきたアニー。
ジョージが「ひなたが、おばさんに会えなくて残念がっていた」と話します。
そして、もらったチケットをアニーに渡します。
「岡山なんて奇縁だね」
また意味深長な発言をしていました。
岡山
岡山に到着した、ジョーとトミーとるい。
「聞いたより大きいイベントやな」
そう言うトミーに健一が言います。
「あんたらが出るからや。スポンサーもついたし」
映し出されたポスターには「株式会社たちばな」と書かれていました。
それにしても、繰り返し暗示されるたちばなは、いつ出てくるのでしょう?
そして、急に緊張しだするい。
ジョーにピアノを弾かせ、ボイトレすると言い出します。
夕方の本番に向けて、朝からボイトレって、何時間前に喉を作るの!?笑
偕行社
ひなたが会場に到着すると、ガチガチに緊張したるいの姿がありました。
そこにジョーがやってきて、るいを呼びます。
るいが顔を向けると、そこにはクリーニング屋の和子が立っていました。
「アメリカのお母さんに歌う時、大阪のお母さんがいたら心強いかとおもて」
ジョーの心遣いが嬉しいですね。
久々の再会に、ただただ涙する二人。
和子の夫の平助は、長旅をできる体調ではないみたいです。
しかし、ちゃんとぴっちりアイロンのかかったハンカチを持ってきてくれました。
そこにトミーがやってきて、ジョーを呼びます。
ジョーが顔を向けると、そこにはジャズバーのマスターだった小暮さんがいました。
大泣きする小暮とジョー。久々の再会でした。
小暮は、ジョーのことを、親のように気遣ってくれていました。
そして、会場では、勇、健一、小暮、和子が同じ席です。
「ジャズとコーヒーと選択の話してはったけど、盛り上がってたわ」
という状態です。
アニーの告白
控室で、ひなたがラジオを付けると、磯村の番組にアニーがゲスト出演していました。
アニーが最初に見た映画は「風と共に去りぬ」だったかしらと言うと、磯村は同じ年「黍之丞仁義剣」が上映されたと言います。
磯村の「ご覧になりましたか?」に答えられないアニー。
磯村が話しを逸らそうとすると、アニーは日本語で語りだしました。
「見ました。後に夫になる人と。
大阪の映画館でした。もう二度と会わない覚悟で会いに行きました。
やがて、私たちは結婚しました。ひと月も経たないうちに、彼は出征しました。
彼は娘を授かったことも知らずに。
しかし、彼は帰ってきませんでした。遠い海に行ったきり、戻ってきませんでした。
私は娘を連れて家を出ました。
貧しくて、苦労もしましたけど、幸せでした。
あの日、娘の顔に傷をつけてしまうまでは。
私は娘を連れて、夫の実家に戻りました。
でも、歯車は狂ったっきり、戻りませんでした。
稼業だったお菓子屋を再建したい、義父の財力に頼らず娘の傷を治してやりたい。
若かった私は、自分の気持ちばかりで、大切なことを見失っていました。
幼い娘の胸の内を、本当にはわかっていませんでした。
るい。。。るい。。。
お母さん、あれから何べんもかんがえたんよ、なしてこげえなことになってしもうたんじゃろうって。
私は、ただるいと二人、当たり前の暮らしをしてぇだけじゃったのに。
じゃけど、私は、向き合うことができなんだ。
ただ、消えてしまいてえと思った。
るいの前から消えることが、たった一つの詫び方で、祈り方じゃと思ったんじゃ。
るい。。。
美味しゅうなれ、美味しゅうなれ。。。
るい。。。」
安子逃亡
ラジオから流れてくる安子の告白を聞いて、混乱するるい。
そして、安子を捕まえようとするひなたと、冷静な桃太郎。
「ひなたに任せよう。僕らは予定通りサニーサイドを演奏するんや。お母さんに届くように」
ジョーは、そう言ってるいを落ち着かせようとします。
ひなたはアニーを追い、関空に向かいます。
しかし、関空に到着しても、アニーには出会えませんでした。
ひなたは桃太郎に電話します。
「あかんかった、おばあちゃん行ってしもた」
そう言うひなたにるいは、
「お母さんのことや、キャリアも何もかんも捨てて、いなくなってしまう」
そう言うとひなたに労いの言葉をかけて、電話を切りました。
そして、関空から帰ってくるひなた。
なんと、偕行社の前で安子を見つけます。
「おばあちゃん!」
ひなたがそう呼ぶと、安子は逃げ出してしまいました。
ただただ爆走です。それも、70代とは思えないほどの全力疾走です。
商店街を通り、岡山城の石垣の辺りで、安子は疲れて倒れてしまいました。
るいと一子
ジョーとトミーの演奏が始まってから、楽屋に一子が訪ねてきました。
桃太郎が気を利かせて、一子をるいの元へ行かせたのでした。
そして、一子はお茶をたてて、るいの話しを聞きます。
「今日はお母さんのために歌うつもりやった。
でも、お母さん自信が私に会わないときめてるんやったら、歌う意味あるんろうか?」
そう言うるいに、一子は言います。
「私もわからんわ、そのお茶に意味があるかどうか。
誰かのことを思ってやる、それだけでええんとちゃう?」
お茶をいただき、落ち着くるい。
昔から、一子はるいを導いてくれました。
そして、今回もお茶と共に一子に救われたるいでした。
再会
ひなたは、捕まえた安子を背負いながら言います。
「おばあちゃん、逃がさへんで。後悔のない道を選んでよ。日向の道を歩いてよ」
偕行社では、ジョーとトミーの演奏が終わり、るいを呼び込みます。
「もう一人のメンバー、ジョーの糟糠の妻。るい・サッチモ・大月」
変な符丁が、ミドルネームになていました。
そして、登壇する、るい。
流れてくるのは、ジョーがデビューしようと東京に行ったときに録音されたトランペットの音です。
そして、気づいた小暮さんも「ジョーの音や」と言って泣いています。
そのジョーのトランペットに併せて、ピアノを引き出すジョー。
さらにトミーもトランペットで合わせます。
歌いだす、るい。
そこにひなたが到着します。
見つめるるい、安子を見つけ絶句します。
そして、歌が間奏に入ると、たまらず舞台を降りてアニーに駆け寄ります。
抱き合う安子とるい。
るいの額の傷を触ろうとする安子。
その安子にるいは言います。
「アイ。。ラブ。。ユー」
あの日、るいの小学校の入学式の日、雨に濡れて帰ってきた安子にるいが言った
「I hate you」(大嫌い)
言ってしまったるいが、後悔していた言葉です。
それを打ち消す「I love you」でした。
まだ小さかったるいが、雨上がりに扉を開け、安子に笑いかけるシーンが映し出されていました。
あの時、閉じたるいの心の扉が、開いた瞬間でした。
その後の物語
たちばな
横須賀が本店のたちばな。
そのお店を立ち上げたのは、闇市で金太からおはぎを盗もうとした少年でした。
やはり、そうですよね。そうであって欲しかった。
今では、岡山だけでなく、全国に支店があるそうです。
きぬのその後
勇の紹介で、きぬの孫の花菜が登場します。
きぬは美作にいて、長い間入院しているとのことでした。
そのきぬが、クリスマスにラジオを聞いていたのです。
そして、安子だと言っていたというのです。
花菜に、「きぬちゃんに会いに行く」と伝える安子でした。
赤螺一家のその後
安子と赤螺は岡山の商店街で一緒でした。
そして、子供の吉右衛門と、安子は面識があります。
その吉右衛門と孫の小夜吉が安子を訪ねてきました。
京都で再会できました。
小夜子は学校の先生を辞めて、電気屋を手伝っています。
そして、小さな塾を始めました。
慎一とトミーのその後
コーヒーよりジャズが大好きな慎一。
健一が亡くなったあと、トミーの付き人をしています。
そして、デッパーマウスブルースは、るいとジョーが引継ぎました。
トミーは変わらず、偉大なトランぺッターとして活躍しています。
モモケンとすみれのその後
結婚していなかったモモケンが結婚しました。
なんと、相手は美咲すみれです。
時代劇のスターもついに年貢の納め時ということです。
そして、黍之丞シリーズには、武藤乱丸が器用されました。
一子と一恵のその後
一子は引退し、跡を一恵が引き継ぎました。
一恵の家は子だくさんで、確認できたところで4人いました。
そして、一子は青春をやり直しています。
一子の夫は、日本舞踊の跡取りという話しで、話の中で登場していませんでした。
最後に一子と腕を組み歩く「夫・田中」の姿がありました。
こわもて田中で2回、アフロ田中で1回、夫・田中で1回の出演でした。
桃太郎のその後
桃太郎は一目ぼれしたきぬの孫・花菜と結婚します。
京都に移り住み、回転焼き屋を引継ぎました。
そして、桃太郎は母校の野球の監督に就任します。
その高校にジョージがコーチとしてやってきます。
ジョージは日本好きで、日本に移住しています。
桃太郎の子供・剣とジョージと雉真のユニホームで、甲子園に行きました。
勇の夢でもあった甲子園、ひ孫が夢をかなえてくれました。
ひなたのその後
ラジオ英会話を手伝ってくれているウィリアムは、通称ビリーです。
あの10歳の夏、映画村で出会った初恋の相手、ビリーでした。
そのビリーと話したいと思って、1週間だけでしたが、ラジオ英会話で勉強しました。
しかし、結局話せずにビリーはアメリカに帰りました。
そのビリーと、すでに再会していたのです。
そして、その時に言いたかったことを伝えます。
「うちに寄って行きませんか?一緒に回転焼きを食べましょう」
一生懸命覚えた言葉でした。
感想
怒涛の回収が行われ、情報量が多すぎる最終週でした。
でも、みんなそれぞれが日向の道を歩んでいて、いい終わり方だったと思います。
しかし、気になっていた「小夜子のおばあちゃん」が関係なかったのが、地味にショックですw
朝ドラは、ヒロインで選んでいるので、そんなに多く見ていません。
でも、見た中で、こんなに毎日楽しみな朝ドラは初めてだったかも知れません。
終わってしまうのは、本当に寂しいです。
できれば、その後の話しや、スピンオフも見てみたいです。
そして、最後の写真は赤螺吉右衛門さんからの投稿でした。