カムカムエブリバディ(ひなた編9)ネタバレ

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アニーは誰?22週のまとめです。

以下、ネタバレを含みますので、ご注意下さい。

そして、今週を入れて残り2週となりました。

先週21週の内容はこちら↓

五十嵐との再会とその結末

再会

アクション監督がやってくると思っていたら、道場に現れたのが五十嵐でした。

五十嵐は、東京の父親の会社で働くと言って、大部屋俳優を辞め東京へ帰りました。

事業は上手くいっていて、覚えることはいっぱいあったけど、大変じゃなかったと言います。

そして、その会社を2年で辞めて、勘当同然の状態でアメリカへ渡ったのでした。

ハリウッドは厳しいが、アジア人で殺陣ができるのが強みになると思って頑張ったと言うのです。

そして、監督のニックに気に入られて、アクション監督の助手として来日したのでした。

「文ちゃん、めちゃくちゃカッコようなってへん!?」

ひなたがそう言うのもしかたありません。

映画村にいた時の五十嵐は、いつもどこか苛立っているように見えました。

そして、何かを憎んでいるような、斜めに見ているような感じでした。

ただ、親の会社で働きながらも、虚無蔵にもらった木刀を振り、ジョーにもらったトミーのCDを聞いていたのは嬉しかったです。

運命?

朝、いつものようにラジオ英会話を聞いているひなたとるい。

「It’s fate, isn’t it」(これは運命だよね)

このフレーズで、五十嵐のことを考えてしまいます。

るいからは、「どうした?うわの空やで?」

そう心配されますが、五十嵐のことを言い出すことができませんでした。

しかし、るいには言えなかったことを、アニーには素直に話せました。

「かつての恋人に10年ぶりに再会したんです」

そんなひなたに、アニーはアドバイスを送ります。

「後悔のない道を選びなさい。あなたの人生でしょ?」

そう言われ、また悩むひなたなのでした。

会っていない10年間

五十嵐は、ひなたが変わったことにびっくりします。

「めちゃくちゃ英語話してた。前からできたけ?」

最初は外国人観光客のツアーができたらと思って始めたと言うひなた。

それでも、映画村の来場者は減る一方でした。

虚無蔵の教えがあったから、続けられたのでした。

「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ」

この言葉を二人でハモる姿は、恋人時代のような、いい雰囲気に見えました。

「映画村、楽しかったな。仕事は嫌だったけど、俺の青春そのもの」

そんな感傷に浸っている五十嵐に、ひなたは聞きます。

「あの頃(の二人)に戻りたいと思ったりする?」

それに対して、五十嵐は言います。

「そうだな、そんな風に思う時もあるよ」

それにしても、煮え切らないというか、思わせぶりな態度です。

帰国前

「ひなた、今日2人で飲みにいかない?」

帰国前日に、五十嵐はひなたを誘いました。

ひなたは、一旦家に帰り、洋服を選び、メイクもバッチリにして出かけます。

そして、待ち合わせのバーにやってきたひなたに、五十嵐は言います。

「俺は本当に幸運だった、ひなたに会えて。
 ひなたがいなかったら、今の俺はいなかった。ありがとう。」

しかし、そういう五十嵐ですが、とんでもないことを言い出します。

「ひなたの会って、話して、決心がついたよ。結婚する」

「誰と?」

驚くひなたに、五十嵐は即答します。

「デイジーと」

誰!?たぶん見ていた人、全員が同じことを思ったと思います。

元カノを2人きりでバーに誘い、ありがとうからの結婚宣言。

おいおい、それはないよ、五十嵐。

ただ、それを聞いて素直に「おめでとう」と言えるひなたはすごい大人ですね。

次の日、飛んで行く飛行機を見上げるひなたの姿がありました。

虚無蔵とハリウッド映画

五十嵐との再会

虚無蔵と再会する五十嵐。

虚無蔵に今の五十嵐は、日々の鍛錬の賜物だと褒めてもらえます。

しかし、虚無蔵はオーディションを受けないと言い出します。

「拙者は時代劇が栄えればいいのだ」

そう虚無蔵は言うのでした。

アニーと虚無蔵

アニーは虚無蔵を見つけ、何度も手紙を書いたことを伝えます。

サムライベースボールのメインキャストに推薦したいと言うのです。

しかし、虚無蔵は返事をしていませんでした。

「西洋映画に興味なし」

そう言う虚無蔵にひなたも食い下がります。

「虚無蔵さん、オーディションを受けて下さい!逃す手がありますか?」

立ち去ろうとする虚無蔵に、五十嵐が立ちはだかります。

「どこで何をして生きようとお前が鍛錬し培い、身に着けたものはお前のもの。一生の宝とせよ」

その言葉を支えに、アメリカで生き抜くことができたと虚無蔵に言います。

「その言葉が俺をサムライにしてくれたんです。虚無蔵さんはサムライ。サムライなら時代劇を救って下さい」

そして、アニーはそっと虚無蔵に近づき、静かに座礼をするのでした。

殺陣披露

五十嵐の言葉、アニーの座礼を見て、虚無蔵はオーディションに挑みます。

ただ、公式のオーディションは終わっていたので、個別に監督や関係者に見てもらいました。

妖術七変化のオーディションで見せた、あの殺陣を披露する虚無蔵と五十嵐。

そして、その迫力の殺陣に、感動するハリウッドの関係者たち。

虚無蔵はサムライベースボールのメインキャストに決まりました。

記者会見

サムライベースボールの虚無蔵の役は、殿様役のモモケンの家老の役でした。

しかし、セリフが苦手な虚無蔵は、無口な家老という設定になりました。

そして、記者会見でフラッシュを浴びる虚無蔵とモモケン。モモケンは小声で虚無蔵に言います。

「眩しいでしょ?暗闇では見えないものもあるんですよ」

これは、黍之丞シリーズでモモケンのセリフ「暗闇でしか見えないものがある」に対して、スポットライトを浴びることで見える物があるという、モモケンからの教えでした。

そして、盟友・虚無蔵の晴れ姿を見て、黍之丞シリーズの監督が号泣する姿は、感動的でした。

足袋は雉真の一番バッター

衣装合わせで、日本製の足袋が入らない大足の監督。

それを見て五十嵐は、衣装担当のデイジー(五十嵐の結婚相手はこの人)にアメリカで作れるか?と聞きます。

デイジーは「職人技ね」と言うのでした。

そして、足袋と言えば、雉真繊維です。

雉真繊維は、学生服を作っています。

でも、最初は、足袋からスタートした会社です。

勇の父親・千吉は、死の間際に勇に「足袋を作り続けて欲しい」そう言いました。

「足袋は雉真の一番バッター(雉真の大切な根幹)」

そう言って、勇も足袋を作り続けることを約束していました。

その足袋が、ハリウッド映画の衣装として採用されました。

商工会議所の寄り合いで、たまたま京都に来ていた勇にその話をすると、泣いて喜びました。

「作り続けて良かった、守り続けて良かった」

勇も日々鍛錬し、いつ来るともわからない機会に備えていたのでした。



アニーは誰なのか?

謎の電話

アニーがどこかへ電話していました。

しかし、相手は出ません。

そこに、甥でアシスタントのジョージがやってきます。

「彼に電話しているの?」

彼?誰の事でしょう?

「彼に会えないまま日本をたちたくないのよ。諦めないわよ」

そう言うアニーにジョージは、

「本当に岡山に行かずに帰っていいの?前回も行かなかったでしょ?後悔しない?」

岡山?岡山に住む男性とは、誰のことなんでしょう?

「私の人生よ、それが人生ってものなの」

そう言うアニーですが、ただただ謎のシーンです。

単純に考えれば、アニーは安子で、電話の相手は勇なのかな?と思います。

しかし、やっぱりアニーは安子ではないと思うのです。

前回の考察

ひなたという名前

アニーはひなたの苗字ではなく、下の名前を問います。

「ひなた、素敵な名前ね」

そう言いますが、「ひなた」という名前にピンときている感じはありません。

もし安子であれば、自分の娘にルイ・アームストロングから「るい」とつけたので、「ひなた」と聞いて思い当たることがあるはずです。

このシーンを見ても、やはりアニーは安子ではないと思いました。

餡子

ひなたが差し入れに持って行った回転焼きを食べるアニー。

アニーは袋に書いてあった「大月」という漢字が読めました。日系人なら当然?

そして、回転焼きを半分に割り、餡子だけつまんで食べます。

なんとも言えない表情をする、アニー。

これは、「たちばな」の餡子を思い出しているようにも見えます。

ただ、セリフを言っていないので、とても意味深長なシーンになっていました。

おまじない

回転焼きを食べたアニーが、美味しさの理由をひなたに訊ねました。

「あんこのおまじないを唱えてる」

母親のるいから教わったと言って、そのおまじないを英語で説明します。

そして、激しく動揺するアニー。

靴も履かずに飛び出してしまいます。

このシーンだけ見ると、アニーが安子だからこそ、動揺したようにも見えます。

しかし、真相がわかるのは、まだ先のようです。



雪衣の入院

雪衣の告白

るいは、雪衣が入院したことを桃太郎から聞いてお見舞いに行きます。

雪衣は、るいに安子のことを尋ねます。

「安子さんのこと、何かわかった?」

しかし、るいは首を横に振ります。

そして、雪衣は話し出します。

「ごめんなさい安子さん、ごめんなさいるいちゃん。
 私が女中で働き始めた時、安子さんとるいちゃんはおらんかった。
 時より、奥様が稔さんだけじゃなく、るいちゃんがいなくて寂しいと泣いていたんじゃ。
 そしたら、安子さんとるいが戻って来た。
 安子さんは家にいないで、おはぎを売り歩く姿を見て、どす黒い感情が出てきた。」

そう言って、当時の気持ちを打ち明けました。

そして、一人で留守番をしていたるいに言ってしまいました。

「安子さんは一人で育てることを諦めたんじゃと思います。るいちゃんを雉真の家に帰そうと思ったんじゃと思います」

言ってしまった雪衣は、実は後悔していました。

「生きとるうちに安子さんに謝りたかったんじゃけんど、叶いそうもない。
 お父様(千吉)がるいちゃんをかわいがるたびに、この家の嫁は私じゃねえと思った」

そう告白した雪衣にるいは言います。

「雪衣さん、もう自分を責めんといてください。みんな、間違うんです」

そうです。あの時、るいも安子にひどいことを言いました。

雪衣だけが悪い訳じゃない、るいも含めて、ただ間違えてしまっただけなんだと。

勇と雪衣

そして、その告白を聞いた勇は、

「雪衣、ありがとう。ワシの嫁になってくれて」

勇は雪衣の手を取ります。

その後、しばらくして、雪衣は亡くなりました。



クリスマスフェスティバル

デッパーマウスブルース

ツアー帰りに立ち寄ったデッパーマウスブルースで、ジョーとトミーが演奏しています。

即席ライブと即席サイン会が開かれていました。

そこで、健一からある提案をされます。

「クリスマスフェスティバルに出てもらえんじゃろか?」

場所は、偕行社

安子とロバートがいて、定一がステージでオンザ・サニーサイド・オブ・ストリートを歌った、あの偕行社です。

そして、その場所には、初めてジャズを聴いた、幼い日のジョーもいました。

「トミー」とジョーが呼びかけると、トミーは、

「みなまで言うな、出るよ」

「僕も演奏してみたい、あのステージで」

ジョーもそう言って、出演を快諾するのでした。

しかし、浮かない顔のるいを心配するトミー。

「サッチモ(るい)ちゃん、偕行社のステージ、気が進まへんか?」

「そんなことないです。嬉しいです。こんなこと言うの贅沢なのはわかってるんですけど、トランペット吹かせてあげたかった」

そう言うるいを見るトミーの目が、ただただ優しいのでした。

ステージに立つ

大月家でるいは、病室での雪衣との話しを、ジョーに話しています。

「お母さんに謝らなあかんのは、雪衣さんやない、私や」

そう言うるいに、ジョーは言います。

「るい、ステージに立ったら?岡山のクリスマスフェスティバルで、サニーサイド歌ったら?
 あの特別なステージで歌ったら、届くかも」

そして、るいは偕行社のステージに立つことを決心しました。



次回予告

さて、来週はついに最終週となります。

いろんな伏線(気になるその後)が回収されるのか、されないのか。

予告を見ると、アニーが安子なのかも知れないと思ってしまいますが、早くこの結末を知りたいです。

それにしても、五十嵐は最低ですw

来週の予告はこちら



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