静御前とは 鎌倉殿の13人(12) ネタバレあり

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静御前とは 源義経の愛妾と言われている人物です。

名前はとても有名な女性ですが、実際はどんな人だったのでしょうか?

鎌倉殿の13人での登場

初登場は、第17回「助命と宿命」でした。

演じるのは、石橋静河

後白河法皇から検非違使に任命された義経は、白拍子(鎌倉時代頃に遊女や子供が歌い踊ったものをそう呼ぶ)を呼んで舞わせていました。

静御前 も、その中にいました。

出会いのシーンのみの登場でしたので、今後どう展開していくかが楽しみです。

静御前 という人

静御前 については、実際の所、正確な資料は残っていないようです。

鎌倉殿の13人の原作とも言われている「吾妻鏡」では、平家物語などよりは、詳しく描かれています。

これは、北条家の意図があったと言われています。

北条家の意図

鎌倉殿の13人の中にも登場する比企氏は、源氏との強い結びつきもあり、権力を持っていました。

比企氏は、頼朝の乳母(比企尼)を出しています。

源義経の正妻は、河越重頼の娘です。河越重頼の妻が比企尼の次女でした。

さらに、比企能員は、鎌倉幕府二代将軍・源頼家の乳母父です。娘の若狭局が、頼家の側室となって嫡子一幡を生んでいます。

その比企家と、政治的に対立したのが北条氏でした。

吾妻鏡は、北条氏が編纂したものです。

静御前 を大きく取り上げたのは、比企氏の影が薄くなるようにしたという説があります。

義経逃避行

静御前 は、政治的な部分には出てきません。

義経と頼朝が対立し、義経は京から九州へ行こうとします。

その時、出した船が嵐で難破してしまいます。(大物浦の難破

静御前 も乗船していたようです。しかたなく、そこから吉野へ移動します。

しかし、その吉野で義経に京へ帰るように言われてしまいました。

京へ戻る途中、従者に持ち物を奪われてしまいます。そして、山中をさまよっていた時に、山僧に捕らえられてしまいました。

京の守護をしていたのが、北条時政でした。北条時政に引き渡され、母の磯禅師とともに鎌倉に送られることになります。

鎌倉にて

静御前は、鎌倉で妊娠していることがわかります。

そして、生まれてくる子が問題になります。女子であればいいのですが、男子であれば敵になる可能性がありました。

生まれて、性別がわかるまで鎌倉に止めおかれます。

そして、生まれてきたのが男の子でした。

そのことを知った頼朝は、由比ヶ浜に沈めて殺すように命じたといいます。

千鶴丸が殺されてしまった時と同じようなことが、起きていました。

その後の静御前

その後は、母と共に京へ戻ったとありますが、詳細はわかっていません。

そのためか、日本全国にお墓や供養塔があります。

母の実家の四国へ行ったという説や、義経を追って奥州へ行ったという説があります。

さらには、途中で亡くなったというのが、長野県や埼玉県などにも伝説として残っているようです。

しかし、伝説だけで、本当の所はわかっていません。

今後の展開

次回は、第18回「壇ノ浦で舞った男」です。

ついに壇ノ浦の戦いまで進むようです。前半の山場と言っても過言ではないでしょう。

そして、舞うという表現から、八艘飛びのことが描かれるのだと思います。

静御前 との仲は、どう描かれるのでしょうか?

ただ、義経の活躍は、もうすぐ終わってしまうことを示唆しています。