女らしさ って、今の令和では、言えなくなってきている言葉ですね。
まだ、男らしさ、女らしさで括られていた時代の第3週のまとめです。
将来の夢
1971年返還調印がされ、沖縄返還が決まりました。
その頃、暢子は高校3年生になりました。
シークワーサーを食べて「無敵」になった暢子は、陸上部のキャプテンと勝負し、驚異の20連勝。
陸上部に勧誘されますが、
「うちは食事担当だから部活やってる暇ないの」
そう言って断ります。勝負に勝った暢子は、サーターアンダギーをもらっていました。
相変わらず、食いしん坊で足の速い暢子でした。
暢子は、高校を卒業したら、早苗のお父さん(共同売店の責任者のおじさん)の紹介で、就職が決まっていました。
そして、早苗は東京の大学へ進学して、将来はスチュワーデスになるのが夢です。
7年後の比嘉家
長女の良子は、小学校の先生になっています。先生になる夢をかなえました。
三女の歌子は、たまに熱を出すのと、人見知りは変わらずです。
近所の砂川豆腐の智は、商売を広げようと頑張っています。
長男の賢秀は、ボクシングとケンカで高校中退して、今は家でゴロゴロしています。
相変わらずの賢秀ですが、ある日、浜で若者が酔って釣りをしていて、ぶつかった「おばあ」を助けてケンカになりました。
そんな賢秀は、最近河川工事に行って給与前借りしましたが、2時間でケンカになってクビになったようです。ケンカばかりですね。
そして、前借りしたお金は、お酒を飲んで無くなっていましたが、お母ちゃんが返しに行ったと言っていました。
「賢秀は気性がまっすぐだから、家族のことも考えてくれてる」
お母ちゃんはそう言いますが、賢秀に甘すぎるようです。
良子の勉強会
良子がどこかに手紙を出していました。宛名は「石川博夫」になっていました。
誰に手紙を出していたのでしょう?
良子は帰宅すると、今度いつもの勉強会があることをお母ちゃんに告げます。
大学の友達との勉強会を、今もやっているようです。
良子は料理はしませんが、その代わりに給与から毎月少し、家にお金入れています。
お母ちゃんが大変なのは変わりませんが、子供たちがちゃんと助けてくれていて安心しました。
就職戦線異状あり
共同売店のおじさん(早苗のお父さん)が家にきて、
「暢子の就職のことで、無かったことにしてくれって」
そう言いだしました。賢秀がケンカした相手が、就職先の社長の息子だったようです。
次の日、学校を休んで謝りに行く暢子。賢秀は悪いことはしていないと、謝りには行きません。
暢子の就職先は「眞境名商事」という名護にある会社でした。
会社に行くと、社長が出てきました。
「お兄さんは反省してる?じゃあ、なんで謝りにこないの?お兄さんに謝りにくるように」
そう言われて、暢子は「はい」と答えるしかありませんでした。
そこで、働くとどんな仕事を任されるのか聞いてみます。暢子は出張で、東京やいろいろな土地の美味しい食べ物を食べれることを期待していました。
しかし、返事は期待とは大きく異なりました。
「何言ってるの?君の仕事は、雑用とお茶汲み。
担当は給湯室。清潔に保って美味しいお茶を笑顔でだす。
あとは、電話に出る、掃除をする、郵便物の整理、上司の話し相手になったり、肩を揉んだり。
君の代わりはいくらでもいる」
歌子と歌
歌子は、学校の音楽室で、ピアノを触ってみました。
しかし、習っている訳ではないので、曲を弾くことはできません。
「歌子だよね?ピアノ弾くの?」
同級生が音楽室にやってきました。歌子は、首を横に振ります。
「練習していい?」
首を縦に振り、ピアノの演奏をちょっと離れたところから見ている歌子。
「音楽好きなの?何か楽器弾ける?」
その質問に歌子は、「三線」と答えるのがやっとでした。
そこに音楽の先生がやってきて「音楽は魂の叫び!」と言って歌子に迫ります。
歌子は、驚いて逃げてしまいました。
良子の恋
学校からの帰り道、待ち伏せされる良子。
相手は製糖工場の息子・喜納金吾。絵にかいたような、ボンボンです。
「人生に大切なのはラブアンドピース」
そう言って、良子に花束を渡そうとします。しかし、良子は眼中にないようです。
良子は、名護に新しくできたハンバーガーショップでやる勉強会へ行きます。
「明るい沖縄の未来を考える会」
そして、参加者のひろと呼ばれた石川博夫と、さとみと呼ばれてる東江里美は、同じ学校に赴任しています。
良子が手紙書いてた相手は、学生時代の友達だったんですね。
「プラトンの哲学的問答法」
そんな話しで盛り上がる良子と博夫。ですが、里美がちょっと邪魔してきます。
どうやら、良子だけでなく、里美も博夫に気があるようです。博夫は良子に気がありそうな雰囲気がします。
そして、店内にフォークダンス・ナイトのポスターが貼られていました。
「思いっきりオシャレしてみんなで行こう」
そういう里美ですが、良子にはそんな経済的な余裕はなさそうです。
賢秀のモヤモヤ
賢秀が風呂に入っていて、薪を焚べている暢子。
「悪くもないのにすみませんって頭下げたんだよ。
会社の人、にいにが謝りにくるよう言ってたよ」
賢秀にそう言いますが、謝るような悪いことはしていないという賢秀。間違ってはいないんですが、暢子の就職のことも考えて欲しいです。
その後、賢秀は共同売店でお酒を飲んで、泥酔していました。賢秀には賢秀なりに、思うことがあります。
そして、非番の巡査と相撲を取ったりしていました。
遅くにベロベロで帰ってきた賢秀に、お母ちゃんは歌子が熱を出したことや、お医者さんの相談をしますが、賢秀は聞かずに寝てしまいました。
努力が苦手で、曲がったことが嫌いで、上手くいかないことばかりの賢秀。それは賢秀に問題があるのですが、少し可愛そうにもなってしまいました。
畑仕事するお母ちゃんを遠くから見る賢秀。賢秀もわかってはいるんです。
そして、みんなに何も言わず、泊りで働きに行きました。
翼をください
「翼をください」を歌いながら、お母ちゃんの手伝いをする歌子。本当に歌が上手です。
その歌子が熱を出してしまいました。
看病を良子に頼みたかった暢子ですが、良子は勉強会と言いながらフォークダンス・ナイトへ出かけてしまいました。
暢子が留守番をしていると、そこに智がやってきます。
智は名護に働きに出ると暢子に伝えます。働き先はハンバーガーショップです。
将来、食品卸をやってみたい智が、その勉強のために働きにでるというのです。
智がやりたいことを見つけていますが、暢子は見つけられていないことにモヤモヤします。
暢子は、智に留守番を頼んで、畑へ行きました。そこへ歌子が起きてきます。
「智にいに、好きなんでしょ?暢ねえねのこと好きなんでしょ?」
突然の問いかけに焦る智。バレバレです。
「ぜんぜんそれは見当違い」
そう言うと、帰っていきました。
ばか、そう独り言を言う歌子でしたが、歌子は智にもらったメダルを大切にしていました。
歌子は昔から智のことが好きなんですね。
フォークダンスde比嘉家
ハンバーガーショップのフォークダンスナイトにオシャレしてくる良子。
「別人だね」と博夫に声を掛けられます。その言い方でいいのか、博夫。
フォークダンスを踊り、ビールを飲む良子の楽しい夜は、ハンバーガーショップで働く智に見られて終了しました。
「親に嘘ついておしゃれして」
嘘じゃない勉強会の友達だと弁解する良子でしたが、一番わかっているのが良子でした。
帰宅すると、内職をしているお母ちゃんがいました。
「遅くまでご苦労さんね」
そう声をかけてくれたお母ちゃんに今月分と言って、給与を渡す良子。
「今月ちょっと少ないの、勉強会で本とか買ったから」
そういう良子ですが、智に言われたこともあってか、正直に話しだします。
「嘘言った。
今日、本当はフォークダンスの会に行ったの。
そのために、服と靴を買った」
服を見て、「かわいいね、楽しかった?」というお母ちゃん。どこまでも優しいお母ちゃんです。
「ごめんなさい。
恥ずかしい、貧しさを恥じた自分が恥ずかしい。
貧しくとも心豊かに暮らせば幸せに生きられる。
お母ちゃんを見て、いつもそう思っていたのに。。。
人間はお金なんかより弱くない。こんなものに負けたらいけない。
教師のうちかそれを信じられなくて子供たちに何も教えられない」
そう言って泣く良子に「謝らんでいいさ」と優しく肩を抱くお母ちゃんでした。
女らしさ
ハンバーガー事件
早苗は料理部の部長です。
「今度の日曜日、ハンバーガーご馳走するから、暢子、助っ人お願い!」
暢子にとっては、初めてのハンバーガーです。内容も聞かず、助っ人することを約束しました。
そのハンバーガー屋に暢子が就職する会社の社長の息子がやってきます。
その息子が「玉の輿目当てだろう?お前の代わりぐらい、いくらでもいるんだからな」と言うと、暢子は我慢できませんでした。
息子に掴みかかりますが、智と早苗に止められます。
「うちが甘かったんよ。もっと早くから準備してこなかったうちが悪い。働くってどういうことなのか、考えてなかった」
そう反省する暢子でしたが、お母ちゃんが働く共同売店に会社から事件の連絡が入ります。
女らしさとは
そして、謝りにいく、お母ちゃんと暢子。
「女のくせに、強情だね」
そう言われてカッとなる暢子。
「女らしさってなんですか?女のくせにってなんですか?女は強情じゃダメなんですか?」
そう口答えをしてしまいます。
「女は愛嬌。職場の潤滑油としてはもちろん、良妻賢母になるためにも、自己主張せず、一歩引いて男を立てる」
そう言われ「ここで働きたくありません」と言って暢子は先に帰ってしまいます。
おかあちゃんは「どんな娘さんです?」と聞かれ「自慢の娘です」と言って帰ってきました。
帰り道、暢子はお母ちゃんにモヤモヤを吐き出します。
「勝ったら女のくせに、負けたら女だからって言われる。
この村も沖縄も女だということも大嫌い。
心を燃やせるものがなんだかわからない」
そんな暢子にお母ちゃんは、
「暢子は暢子のままで上等。
島も女に生まれたことも良かったって思える日が来ると思うよ」
そう言って、抱きしめてあげるのでした。
あの素晴らしい愛をもう一度
学校の授業で、声を出して歌えない歌子。
「比嘉歌子、ちゃんと歌え!下手でもいい、歌は魂の叫び」
そういう先生に一人で歌うように言われますが、授業終了のチャイムに助けられました。
「下地響子は手強いよ。那覇からきた先生で、狙った獲物は逃がさない。
これはって思った生徒を追いかけて、歌唱や演奏指導をする。
音楽教師としては一流らしいよ、なんであんたなのかね?これ嫉妬じゃないからね」
そう歌子教えてくれたのは、ピアノを弾いていた同級生です。
しかし、歌子は何にも言えませんでした。
その下地響子に「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌う所を見られてしまいました。
そして、響子に追いかけられる歌子。歌子の才能を見られてしまいました。
青い山脈
賢秀帰ってきて、お金を供えます。
結構な金額があるようです。
良子と歌子、それに智もやってきて、お金はどうしたのか聞きます。
「博打で勝った」
働いたお金だと思っていたら、博打で勝ったお金でした。智が言うには、賢秀には博打の才能があるようです。
そこに帰ってくるお母ちゃんと暢子。
賢秀のお金で食べ物と飲み物を買い、レコードプレイヤーを借りてきて「青い山脈」をかけます。
そして、良子の指導でフォークダンス踊るみんな。
いろいろ大変なこともありましたが、最後は家族で楽しい時間を過ごすことができました。
最後に
最後のナレーションが気になりました。
「運命を変える出来事が起きようとしている」
暢子の運命でしょうか?賢秀の素行不良のことでしょうか?歌子と下地響子?良子の恋?
その全部かも知れません。それにしても、気になります。
予告を見ると、暢子が躍動しているのと、賢秀が暗躍してそうな感じがあります。
来週も楽しみです。