新たな誘拐 が発生しました。
そして、友果が救出された前回。今回は、その直後から1年後の話です。
救出後 DAY5(事件発生5日目)
救出後、葛城に言われた言葉が温人に重くのしかかります。
「後悔しますよ。ホシを野放しにしたこと、あなたは必ず後悔しますよ」
しかし、温人はお辞儀だけして、葛城から離れていきます。
現場検証
救出翌日には、現場検証が行われていました。
友果が監禁されていた場所は、外から扉などを封鎖されていて、目張りされていました。
室内に残されていた足跡は、8種類あって犯人がワザと残していたもののようでした。
友果はある程度自由に動けていたようですが、救出時は拘束され目隠しをされていました。
犯人は本気で友果を殺すつもりだったようです。
友果の状況
救出後、友果は病院にきています。
身体的なケガはなかったようですが、暗闇や閉鎖された空間が怖いようです。
そこに記者発表の内容について相談するために、三輪に連れられて神奈川県警の刑事達がやってきました。
「捜査情報秘匿のために、救出の経緯は口外しないようにしていただけませんか?」
そう温人にお願いする警察に対して、
「我々は警察に恨みがある訳ではありませんから」
と温人は口外しないことを約束していました。
事情聴取
そこに、友果に話を聞くために、葛城達がやってきました。
家族、医師の立ち合いの下で、事情聴取が行われます。
「犯人の顔を見たかな?犯人と話した?」
そう聞く葛城に対して、友果は犯人の顔をみていないと首を横に振ります。
「タブレットが置いてあって、ロボットみたいな女の人の声がして、その人と話しました」
そう答える友果に、続けて「他には?」と葛城が質問します。
「もし逃げようとしたら、殺すって」
そういうと、怖さが戻ってきて、友果は泣いてしまいました。
「お父さんが助けに来た時には、あの部屋に犯人はいたんだよね?」
泣きながら頷く、友果。
「目隠しされる時、犯人は見なかったかな?」
葛城は容赦なく、質問を重ねます。
「タブレットで目を瞑ってろって言われて、誰か入ってきて、口にテープ付けて、なんかかぶされて。。。」
そこまで言うと、友果は思いだして怖くなったのか、うつむいてしまいました。
「その時のにおいや音、何か覚えてることないかな?」
医者の静止を振り切って、葛城は質問を続けます。
しかし、耐えきれなくなった友果は、恐怖のあまり失禁してしまいました。
優しく介抱する温人と未知瑠。部屋の外にいた東堂と三輪も犯人に対して怒っていました。
葛城と東堂
そして、帰ろうとする葛城を追いかけてくる東堂。
「鳴沢温人から聞いていたはずだ。1回目の身代金受け渡しの際、遠足の場所を聞いてきたこと」
葛城は挨拶もなく、東堂に詰め寄ります。
「4年前と同じ、同一犯です」
直立不動で答える東堂。そして葛城に決意を伝えます。
「俺は、コハルちゃんを取り戻すために捜査を続けています。今回の件で、警察はまた本腰を入れるはずですよね。俺が信頼できるのは葛城さんだけです。葛城さんも諦めずにホシをあげて下さい」
東堂と葛城の関係がよくわかるシーンとなっていました。
阿久津家との関係
警察からの記者発表があったようで、友果が救出されたことが報道されていました。
それを見たハルカナ社員達も、安堵した様子でした。
鳴沢家には、報道陣と近所の人が集まってきていました。阿久津の家族もいます。
帰ってきた友果達をみんなで出迎えます。
阿久津の娘・実咲は友果と仲が良かったようで、抱き合って喜んでいました。
実咲は友果よりも年上のようです。中学生でしょうか?
友果は、夜は未知留の手料理を食べ、友果の部屋で温人と未知瑠と一緒に寝ます。
しかし、友果は一人で寝るのが怖いのか、ベッドから抜け出して、未知留の布団へ入って寝ていました。
DAY13
ティモンディの動画を見る、友果と実咲。
そんな二人を見ながら、一緒にお茶をする阿久津夫妻と鳴沢夫妻。
少し落ち着いた様子です。そして、阿久津家とは、家族ぐるみの付き合いを再開したようです。
DAY15
小学校へ復帰した友果。小学校の友達が待っていてくれていました。
少しずつですが、日常が戻ってきているようです。
DAY251
友果と未知留がリビングで勉強をしていると、キッチンでは温人が料理をしてくれています。
ちゃんとできているかは別にして、温人は仕事だけでなく、パパをやっているようです。
時期はクリスマス。受験勉強でしょうか?
テーブルの上にはノートがたくさん置いてありました。
DAY298
中学受験をした友果は、見事合格したようです。
「2023年度 横浜清風女子大学附属中学校」受験番号は3002。
DAY319
誘拐事件を解決に導いた人として、インタビューを受ける三輪。
東堂は、警備会社を辞めたようで、自分の会社「東堂リサーチサービス」を開業していました。
そして、開業のお祝いに駆けつける、温人と未知留と三輪。
4人で写真を撮っていました。
そして、東堂は会社のHPの中で「ハルカナ社長娘誘拐事件」についての情報提供を呼び掛けていました。
DAY361
キッチンで食器を洗う温人。中学校の入学式は終わったようです。
そこに未知留が帰ってきて、1冊の本を温人に見せます。
東堂の事務所にやってくる温人と未知留。そこには、東堂と三輪がいました。
そして、三輪に詰め寄る温人。
「お前がコレ書いたんだよな?」
俺は知らないと言って否定した本は「鳴沢友果さん誘拐事件の真実」という暴露本でした。
DAY366(事件発生から1年)
警察の状況
誘拐事件の情報提供を呼び掛ける葛城達。
葛城は友果の事情聴取をしたいと思っていました。
しかし、捜査一課の吉乃課長は「鳴沢家に近づくのは禁止」と言って、葛城を制止していました。
「暴露本が出て以来、鳴沢家は友果を救出したヒーローで、警察は邪魔をした極悪人だ」
世間の評判はこういう状態になっています。
葛城は、友果とコハルには接点があるはずだと言っていました。
ハルカナ新作
新作の発表会が行われていました。
「ダンジョン・テーブル」
ダンジョンをクリアし、レシピを集め、実際に料理を作って写真をアップすると、ゲーム内のキャラが成長するゲームのようです。
レシピ監修は、料理研究家として活躍している「鳴沢未知留」が参加していました。
それをオンラインで見守るNEXホールディングスの阿久津達。阿久津は「新社長」と表現されていました。
そして、発表会での質疑応答では、暴露本の話題がでました。作者は温人ではないのか?というものです。
「何度もお答えしていますが、私は書いていません」
そう否定する温人。そして、質疑応答が終わって会場を離れる際には、未知留が妊娠していることがわかりました。
社長室に戻ると、未知留は怒っていました。
「わざと事件発生から1年後にしたんでしょ?今日やれば宣伝効果絶大だって」
それについて、温人は否定しません。
「今回は開発費がめちゃくちゃかかってるんだよ。絶対に当てなきゃいけないんだ」
そう言う温人に未知留は
「結局仕事が1番で、何にも変わってないよね」
ちょっとケンカになりますが、そこにハルカナCOOの香菜子、取締役の備前がやってきます。
阿久津から、会見の配信の閲覧が50万人を超えて好調だったと連絡がきたことを伝えます。
そして、香菜子は「未知留さんのおかげです。変な質問がきてすみません」と謝りました。
香菜子は未知留に気を使っているように見えました。未知瑠のわだかまりは、とりあえず気にしなくていいようです。
三輪の娘
暴露本を書いたとされている三輪は、ホテルのラウンジで娘を待っていました。駆け寄る娘・優月。
美味しいものを食べた後、プールに行くようです。水着を買ってやるという三輪。
「パパは法律事務所のボスですから」
そう言って、娘とのデートを楽しんでいました。
友果のその後
阿久津の娘・実咲と一緒に帰っている友果。二人は、同じ制服を着ていました。
迎えにきた温人に「何してるの?」とつれない友果。
「俺が一緒に帰りたかったんだよ」という温人に「キッショ」。中学生らしい反応と言えばそうなんですけど、かわいそうな温人。
友果が車に乗り込むと、スマホを落としてしまい、車内が暗闇になってしまいました。
友果はパニックになってしまいます。事件の後遺症が、まだあるようです。
それを聞いた未知留は、心療内科の先生に伝えて、薬の処方を相談すると言っていました。
新たな誘拐
温人への連絡
そんな時、温人のスマホに「非通知」での着信がありました。
未知留たちには気づかれないように場所を移動して、電話にでます。
「オヒサシブリデス。鳴沢ハ」
思わず電話を切る温人。あのロボットのような声です。犯人からの着信でした。
今度はゲーム内のチャット機能で連絡がきて、その後に再度着信が入ります。
「新たな誘拐をしました。誘拐したのは優月さんです。三輪碧さんの娘です。警察に連絡したら優月さんを殺します。22時に連絡します。三輪さんと話せる準備をしておいて下さい」
新たな誘拐の被害者は、三輪の娘でした。
三輪への連絡
暴露本の件があってから、関係が悪くなっている三輪と温人。
温人が三輪に電話すると、三輪は出ようとしません。
たまたま一緒に飲んでいた東堂が電話に出てくれます。
三輪に代わるように言う温人。しかし、出ようとしない三輪。
「三輪に優月ちゃんって娘いるか?今すぐ奥さんに確認してみてくれ。あの犯人から連絡がきた。優月ちゃんを誘拐したって」
蒼白になる三輪と東堂。温人は、優月が帰宅しているか確認して連絡をくれるように言って電話を切りました。
事件発生と葛城
キッチンに戻ると、東堂から連絡が入ります。
「三輪の娘が帰ってない」
そして、戸塚にあるマンション(?)の住所が送られてきました。
事件を確信する温人。そして、未知留と友果には内緒で、出かけます。
車に乗り込もうとする温人に声を掛けてきた人がいます。葛城でした。
葛城はまだあきらめていませんでした。そして、監禁場所に友果に立ち会ってもらいたいと思っています。
しかし、友果は極度の暗闇恐怖症で主治医からは「なるべく事件を思い出させないように」と言われていると伝えます。しかし、それでも葛城は諦めていないようです。
三輪のこと
東堂から送られてきた住所は、三輪の家の住所でした。
先に着いた温人に後から到着した三輪は、
「最初に言っておく。俺は3年前に離婚した。元妻の沙月とはずっと会っていない。娘とも月に1回会っていただけだ」
元妻に玄関先で追い返されそうになる三輪達ですが、「優月は誘拐されたんだと思う」と言って、中に入れてもらうことができました。
犯人からの要求
三輪の電話に非通知で着信がありました。
「娘さんのキッズ携帯を見て、電話しました」
犯人からの連絡でした。そして、温人に部屋にいるのは誰かと尋ねます。
「優月ちゃんのお父さんとお母さん。それと、友果の時に協力してくれた男性の計4人だ」
この時に東堂の名前を出していません。犯人は東堂がいる可能性を考えているのでしょうか?
犯人は「明日の18時までに5億円を用意して下さい」と一方的に要求を言いました。
三輪が「なぜ優月なんだよ」と聞くと、「三輪さんなら警察に連絡しないと思ったからです。すでに成功体験をされていますから」と犯人は答えます。
「5憶は払う。警察にも連絡しない。だから優月を返してくれ」
そういう三輪に犯人は、温人を交渉人に指名して一方的に電話を切りました。
沙月の混乱
電話が終わると、元妻・沙月は温人に詰め寄ります。
「優月は無事なんですよね?痛い思いはしてないですよね?」
未知留がそうだったように、沙月も子供のことが心配です。どこの母親も同じ反応ですね。
その沙月を安心させるように優しく諭す、温人。
「警察には連絡しないで俺たちだけで解決すれば、必ず優月は取り返せる。優月のためだ、信じてくれ。俺が必ず取り戻す」
そういう三輪に、沙月は
「あなた他人なのよ。たまに会って父親ごっこしてただけでしょ」
と厳しい対応でした。そして、警察に電話すると言う沙月。それを止める、三輪。
突然の状況で、混乱する沙月ですが、当然のことです。
身代金
身代金は準備するといった三輪ですが、実際はそんなお金がありませんでした。
「温人、5憶貸してくれ」
三輪は、独立はしていますが、実は事務所をクビになっただけだと言います。
それで、現在は細々と宅弁(自宅に事務所を置いて営業を行う弁護士)をやっていて、養育費のために借金していると言うのです。
娘には「法律事務のボスなんだ」とカッコつけた手前、引き下がることができなかったようです。
「友果を助けてくれたことは、今でも感謝している。だから、あの暴露本は俺たち家族は傷ついた。正直に答えてくれ。あれ、お前が書いたんだよな」
問い詰める温人に、三輪は「あぁ、俺だ。どうしても金が必要だったんだ。謝る」と答えました。
温人は「金は貸す。俺ができるのはそれまでだ」と言って帰っていきました。
暴露本の影響
温人が帰宅すると、未知留が起きていました。
「友果がうなされて起きちゃったの。最近うなされること増えたよね。暴露本のことがあって、嫌な記憶が甦ってきてるのかも知れない」
そういう未知留に温人は「なんとか忘れさせてあげたい」と言うのですが、簡単なことではありません。
妊娠してつらい未知留に、腰をさすってあげる温人。夫婦関係は良好なようです。
「例えばだよ、どこかで誘拐が起きて、被害者の親に助けてくれって言われたら、未知瑠だったらどうする?」
そう聞く温人に未知留は、「同情するけど、丁重にお断りする。友果を不安にさせたくないもん」と答えます。
「それにあなたも危ないかも知れないでしょ?1年前、あなたも殺されていたかもしれないでしょ?また同じ目にあうかもしれない」
そう言って温人を心配してくれます。それを聞いて、嬉しそうにする温人なのでした。
東堂の告白
5億円を取りに来た東堂に、温人は「会社の口座から引き出した」と5億円を渡します。
ただ、三輪は来ていません。精神的に参ってしまっている沙月に、三輪はついてあげています。
そして、暴露本を書いたことを許していない温人に、東堂は本当のことを話します。
「本当は、俺なんだ。暴露本を俺が書いて、出版社に売り込んだ。
5年前の犯人をあぶり出すためだ。
5年前、心春ちゃんが誘拐された。俺の娘だ。
そして、身代金が要求されて、報道協定が締結された。
捜査一課にいた俺は、葛城補佐や県警のバックアップを得て、身代金の受け渡しに臨んだ。
小学校一年生の時に遠足で行った場所、俺は答えられなかった。
ずっと仕事で、心春ちゃんをかみさんにまかせっきりだったから。
葛城補佐がかみさんから答えを聞いて、教えてくれた。
それで警察の介入がバレた。
温人の時と一緒だよ。しかし、うちに2度目のチャンスはなかった。
犯人からの連絡が途絶えた。そして、心春ちゃんは今も行方が分かっていない。
報道協定は継続し、情報統制は今も続いている。
事件の後、かみさんは家を出て行った。
それからずっと、連絡がつかない。
そして、俺は警察を辞めて、独自に娘を探し始めた。
そんな時、友果ちゃんの誘拐がおきた。
俺は同一犯だと確信した。だから、暴露本を出した」
暴露本を出した時に乗り込んできた三輪には、その時に話したと言っていました。
「俺が書いたことにしようぜ、その方が俺っぽいだろう」
そう言って、三輪は東堂の身代わりになってくれたと言います。
そして、友果救出の際には「温人と約束したから」と言って、東堂は犯人を捕まえるのを諦めたのでした。
交渉人・温人
18時に三輪のスマホに非通知の着信が入ります。
三輪が電話に出て、温人ではなく三輪が交渉すると言いますが、犯人に拒否されます。
「鳴沢温人さんは?交渉人は鳴沢温人さんです。今すぐ鳴沢さんを出して下さい。10、9。。。」
そこに温人がやってきます。
「聞こえるか?俺は誰よりもお前のことを知っている。安全に確実に金を渡す」
そう言って、温人が交渉することを伝えます。
「明日の9時に受け渡し方法を連絡します。頼りにしています」
すっかり犯人に信用されている温人です。
温人が事件にかかわることで、未知留や友果に心配させてしまうと言う三輪に、温人は言います。
「友果が誘拐された時、お前たちは何にも言わず助けてくれた。だから、今度は俺の番だ。まずは優月ちゃんを取り戻す。それで、犯人の正体を突き止めて、最後は心春ちゃんな」
三輪と東堂と温人の絆が強まりました。
共通点
葛城達は心春と友果の共通点を調べています。
「親が大学の同級生ってだけですかね?」
そう話している時、最近の友果の写真を見た葛城があることに気づきます。
友果の制服と心春の制服のエンブレムが同じでした。
心春が誘拐された時は附属小学校に通っていて、友果は今年受験して附属中学校に入学しました。二人に接点はないはずです。
そこで葛城が考えた共通点は、阿久津の娘・実咲です。実咲は同じ附属小学校からで、心春とは同い年だといいます。
そのころ、温人は家で阿久津一家と食事をしていました。その阿久津の顔が悪人顔でしたw
しかし、阿久津共通点説は、ミスリードではないかと推測します。
不明点と考察
- 誘拐犯は誰か?
4年前の「こはるさんの事件」とは?すれ違い通信「tokai4」は誰か?誘拐の前、何があったのか?(未知瑠とケンカした?)- 共通点は阿久津なのか? NEW
2に関して、東堂の告白で、どういう事件かがわかりました。
東堂が関係しているのはわかっていましたが、まさか被害者として関わっているとは思いませんでした。
また情報が出てくる可能性はありますが、一旦解決とします。
そして、新たに出てきた不明点は「共通点は阿久津なのか?」です。
同じ附属小学校に通っていた心春と阿久津の娘で同い年ですが、友果は通っていません。さらに、友果は2人より年下です。
そこで、阿久津の交友関係に温人が出てきて共通点となるというのですが、正直言って共通点とは言い難いのではないでしょうか?
今回誘拐された三輪の娘・優月は、附属小学校ではなさそうです。そして、年齢も違いますし、阿久津との接点も今のところなさそうです。
やはり、大学の同級生だった東堂と温人と三輪という共通点の方が重要な気がします。
ということは、大学時代の何かが共通点なのではないかと、推測します。
もしかすると「未知瑠の車をぶつけた事件」がキーワードかも知れません。
最後に
新章の開始ということで、かなりのボリュームとなりました。
そして、波乱はまだ続きそうです。
未知留達に気づかれないように行動している温人。しかし、未知留はたぶん気づいています。
夫婦の関係、友情がどう展開していくのでしょうか?
とりあえず、東堂は黒幕じゃなかったので、また考えますw
来週も楽しみです。