一番のファン が近くにいることが、アスリートが頑張れる理由の一つです。
深沢塔子がぶち当たる壁。それを越えることができるのでしょうか?
そんな第3話のネタバレです。
主な出演者
新町亮太郎 綾野剛
新町果奈子 榮倉奈々
高柳雅史 反町隆史
深沢塔子 芳根京子
城拓也 中川大志
梅屋敷聡太 増田貴久
真崎かほり 岡崎紗絵
秀島修平 田中樹
第3話ストーリー
秀島修平
第20回市原国際マラソンに出場する、秀島修平が記者会見を開いていました。
「前回の上海マラソンでは優勝賞金2500万円を獲得され、今回日本新記録で優勝すると1億円が出ます。自信は?」
そう聞かれ、秀島は自信満々に答えます。
「もちろん、僕はプロランナーですから、日本新記録を目指しています。しかし、本当の狙いはそこではありません。
目指すのは世界新記録です。今回のマラソンで世界を驚かせる走りをして、パリオリンピックで金メダルを取るステップにしたい。まあ、期待していてください」
かなり強気な発言をしていました。
チーム秀島
「今日から秀島さんのマネジメントのサブにつきます。新町です」
チーム秀島のメンバーに挨拶する新町。
「新町さんってサッカーの日本代表だったんですよね?チーム秀島の目標はわかってますよね?」
秀島がそう聞きます。しかし、新町は答えられません。そこに塔子がフォローに入ります。
「秀島さんを勝たせること」
そう言う塔子のことを秀島が信頼してるのが、よくわかりました。
それからすぐに練習に入ります。午前60km、午後40kmと1日100㎞も走っています。ただ走るだけでなく、低酸素室や、水中でのトレーニングもやっていました。
インスタグラマー
新町は朝、食事をしながら妻・果奈子に秀島のことを話しました。
「いや、すごいよ。マラソン選手のトレーニングがあんなにハードだとは思わなかった」
そう語る新町の話を聞きながら、果奈子は娘達のお弁当を作っていました。そして、それをSNSにアップします。
新町も現役時代はハードな練習をやってたのではないかと聞く果奈子。しかし、1日100㎞走るようなハードな練習ではありませんでした。
「あんなに練習したら現役に戻れるかもって思っちゃった」
そう言う新町をすごい目で果奈子は見つめます。それを感じた新町は、「ビクトリーで頑張るって決めたんだから」と現役復帰は考えていないと言いました。しかし、心のどこかで、復帰したい気持ちがあるようです。
娘との関係
「あ、そうそう。泉実のサッカー体験、すごい楽しそうだった。ゴールも決めてたし」
そう果奈子が教えてくれました。しかし、娘との関係は、冷え切ったままです。
「一緒に練習しようと言っても無視なんだよね。口もきいてくれないし」
新町がサッカー選手を引退したことを認めてくれていない2人の娘。下の娘・星奈の方は口をきいてくれますが、上の娘はぜんぜんダメです。
お弁当を持って出かける時も、星奈は「パパはいつサッカー選手に戻るの?」と聞いてきます。
「いや、それは・・・」
説明はしていますが、理解してくれるのに時間がかかっています。星奈は「行ってきます」と言ってくれましたが、泉実は無言のまま学校で行きました。
市原国際マラソン
市原国際マラソンに出場した秀島は順調に走っていました。
20㎞を過ぎてもペースが落ちてきません。そして、30㎞でスパートを開始します。
しかし、35㎞でペース落ちてきてしまいました。他の選手にどんどん抜かれてしまいます。
優勝候補だった秀島は、10位でフィニッシュしました。
「秀島さん、記者が待ってます。会見に出て下さい」
レース後、頭をかかえる秀島に、塔子は促します。
会見で記者に散々レースについて聞かれます。しかし、秀島は上手く答えることができませんでした。
「急に足が重くなって。調子は良かったんです。どうして負けたのかわかんないよ」
そう言うと、一方的に会見を打ち切りました。記者に謝罪する新町。
「ダメです。記者にあんな態度取ったら」
塔子は秀島に注意します。しかし、今の精神状態では、秀島は素直に聞くことができません。
「うるさい。なんもわかってないくせに」
炎上
新聞では、会見を最悪の状態で打ち切り、叩かれまくる秀島。そして、ネットでも大炎上していました。
社長の高柳にも「なんで会見に出した?」と塔子は怒られてしまいます。
「勝ったら出る、負けたら出ないでは、プレスとの関係ができません」
塔子の言うことはもっとです。しかし、レースに惨敗した秀島は、会見ができる精神状態ではなかったのです。その判断ができなかった塔子。
「メディア対応はマネージメントの大事な仕事だ」
高柳にそう言われてしまいました。
正社員
新町は、マネジメント会社ビクトリーでは、契約社員です。
「泉実の学費、半年分が引き落とされてた。今の預金残高じゃ、泉実が卒業するまでもたいないよ。
お願い、早く正社員になって」
そいう果奈子に言われてしまいます。しかし、新町には「頑張る」としか言うことができませんでした。
決断
ある日、秀島が突然ビクトリーにやってきました。社長に話があると言っています。高柳は、塔子と新町を呼び、秀島と話をします。
「ビクトリーを辞めます。俺。
思い切って何か変えないとダメでしょ。コーチももういらない。練習メニューを自分で考えます。
トレーナーと管理栄養士は、もっと優秀な人を探すよ。自分でね」
突然のそう言いだした秀島。今回レースで負け、叩かれたことがショックだったようです。
しかし、契約を簡単に切ることはできない高柳。それは会社のためでもあり、秀島のためでもあります。マネジメントを秀島一人でやるのは無理があると説得します。
その説得が効いて、ビクトリーとの契約は継続してくれることになりました。しかし、担当を変えるように言うのでした。
「ビクトリーは辞めません。その代わり、深沢さんを外して下さい。深沢さんとは、もうやっていけません」
高柳は梅屋敷を呼ぶように言います。しかし、秀島は「僕の新しい担当は、新町さんにして下さい」というのでした。
サッカーで日本代表になった新町なら、アスリートの気持ちが良くわかるだろうと言うのです。そして、塔子は担当をはずれることになりました。塔子のウィークポイントは、アスリート経験がないことでした。
昇格
「僕じゃないと思うんですよね。もう一度話し合った方が」
新町は高柳に話します。しかし、指名されたのだからやるしかないと言う高柳。
「塔子が4年もかけて築いてきた関係をあっさり壊すとは、本当に難しい男だな。
しかし、秀島はAランクの契約アスリートだ。またなんかあって、契約解消になったら大変なことになる。頼んだぞ、新町くん」
そう言われると、新町は「はい」と言うしかありません。
そして、高柳は大きなニンジンをぶら下げました。
「彼をしっかりサポート出来たら、正社員に昇格だ」
秀島の要求
「ランニングパートナーは3人は欲しいかな。
あと、トレーナーと管理栄養士もよろしく。優秀な人ね。
それと、9月の宮城マラソンに出るから、参加登録もよろしく。
わかるでしょ?リベンジだよ」
担当になった新町は、秀島から要求を聞きます。それを持ち帰る新町。
「ランニングパートナーは一緒に走る人。ペースメーカーになったり、風除けになったりする人」
そう教えられますが、新町は一人で探すことはしたことありません。探し方も聞きます。
「大学の陸上部から何人か選んで、ローテーションを組ませるのがいいと思います」
とか、
「私だったら、関東大学駅伝のスピードのある選手に声をかけるかな」
などと教えてもらいます。しかし、本来なら塔子に聞けばいいことなのですが、担当を外れてしまった今は、さすがに聞きずらい状況です。
そして、リベンジすると言っていたマラソンについては、みんなから反対されます。
「フルマラソン走ったら、半年は空けないと。9月だと2ヶ月しか空いてない」
その話を聞いて、心配そうな塔子。しかし、口を出すことはできませんでした。
果奈子の愚痴
グルメライターをやっている妹・留美に愚痴を言う果奈子。いつも、愚痴ります。
「もう無理。だから、ママ友達との付き合いよ」
インスタのフォロワー1万人超えたとか、人気女子アナだもんねとか、お弁当作らない男がフォローしてるとか、書いてる文章はなんかプロっぽいとか。
「完全に妬まれてるね、お姉ちゃん」
そして、新町のことになると、急に上から目線になるママ友達。さらに果奈子のイライラが溜まってしまいます。
毎回愚痴を聞かされる妹なのでした。
塔子の愚痴
真崎を誘って食事に行く塔子。塔子の愚痴は真崎が聞いていました。
「なんで私が外されたんですかね。記者会見に出したのは間違いだと思うし、つらいとは思うんですけどね。
秀島の担当いつからやってると思います?入社以来、ずっとですよ。
もう秀島さんと関われないの?そんなのやだ」
会社では口を出せませんし、愚痴を言えませんが、真崎には気持ちを打ち明けていました。
妨害
秀島の練習に参加する新町。新町は言おうと思って練習してきたことを秀島に伝えます。
「休むのも仕事です。9月の大会に出るのやめませんか?これは元日本代表からのアド・・・」
話しの途中で「何言ってるの?それを決めるのは僕だから」と遮られてしまいました。そして、秀島は言います。
「新町さんはあくまでも、チーム秀島のスタッフとして僕をサポートしてくれればいいから」
そして、練習に入ります。ランニングパートナーを先導させ、ハイペースで走る秀島。
そこに通行人とすれ違います。秀島のことを知ってる通行人は「辞めちまえ」や「ビックマウス」というような悪口を言うのでした。
それを気にしないように走る秀島。しかし、更に最悪の事態が起きます。
練習するために秀島の後ろを走っていた車を追い抜いて、車が秀島の前に停まりました。降りてきた人は、秀島を見るとスマホで撮影して罵詈雑言を投げかけます。
新町は秀島を車に乗せて、練習を中止しました。
失踪
スマホで撮影された動画は、SNSにアップされていました。
「プロのランナーがお金のために走るんだ」
そんな動画が拡散されてしまっています。それを高柳が見ていました。そして、秀島とも連絡が取れなくなってしまっています。
「今までたくさんアスリートを見てきたが、彼らは肉体的には強くても、精神的にはデリケートだ。
トップアスリートの多くがメンタルに問題を抱えてると言われてる。
負ければ、”国の恥”とか”辞めちまえ”とか罵詈雑言を言われる。それでメンタルが壊れることがある。
このまま、秀島修平終わらす訳にはいかねえぞ。新町くん」
そう言われ、秀島の家まで行きますが、秀島はいませんでした。
練習を妨害されたり、SNSで炎上したりすれば、耐えられません。秀島も同じです。
「秀島さんは自分で自分のことを奮い立たせて頑張るタイプなんです。本当に自信タップリな訳じゃないんです」
塔子だけがわかっていました。あのビックマウスも自分を奮い立たせるためだということを。
果奈子がいる
新町が家に帰っても、秀島の電話は繋がらないままです。
「りょうちゃんも結構ビックマウスだったけど、活躍できなかったとき落ち込んでたもんね。
りょうちゃんと秀島さん似てるかも」
そう言う果奈子。しかし、新町はサッカーで、サッカーにはチームメイトがいました。そして、新町にはいつでも近くに味方がいました。
「いつも果奈子がいてくれたからさ」
世界中が敵になっても、見方でいてくれる存在は大きな支えです。秀島はそういう人がいないようです。
そんな時、塔子から新町に電話がはいります。
「心当たりがあります。秀島さんがいそうなところ。
秀島さんが初めてマラソン合宿をした軽井沢。
その時泊まったコテージが気に入って、プライベートでも時々行っているって」
塔子の目
塔子からの情報で軽井沢に行くと、塔子の言ったコテージに秀島はいました。秀島の姿を見て、安心する新町。新町は、何をしていたのか秀島に聞きます。
「ずっと、あのレースのこと考えてた。ずっと、どうして負けたんだろうって。
本当にコンディションは良かったんです。スタートして50mで”今日は行ける”って思った。
そして、周りの選手も見えてたし、イメージ通りにレースをすることができてたんです。
でも、35㎞過ぎたところで足が重くなって。今でもわからない。どうして、ああなったのか。
皆に抜かされて惨めに思えてきて、トラックに戻った時には、みんなが笑ってるような気がした」
そういう秀島に新町は、塔子が言っていた話をするのでした。
「深沢さんが言ってました。秀島さんは調子が”良かった”から、負けたんだって」
レース直後の記者会見の後、塔子は「調子いい時は、自分でも知らないうちにペース上げてしまう」ことがあると言うのでした。気温が高いとか、風が強いとか、調子がいいと気にならなくなる。それは、レース経験が多い人でもしてしまうミスです。
レースの前の記者会見で大口を叩いた後だけに秀島はすごい惨めな気持ちだったと塔子も理解していました。そして、途中で切り上げた会見は、炎上することもわかっていました。
秀島の味方
「でも、秀島はトップランナーで、日本の最高の選手だから、絶対復活する。絶対」
塔子は確信していました。その話を塔子から聞いた新町は、秀島に伝えます。
「やっぱり僕じゃないですよ。秀島さんをマネジメントするのは深沢さんです。
だって、彼女は誰よりもあなたを応援してる。それは、アスリートにとって一番嬉しいことじゃないですか。
サッカーだってサポーターは厳しいですよ。でも、世の中の全員が敵になっても私だけは味方だからって、妻が言ってくれたからこの年まで頑張ってこれたんです。
秀島さんにとって、塔子ちゃんですよ。彼女はあなたの復活を信じてる。日本一の、世界一のランナーだから。
あなたはまた走るんです。立ち上がってまた走るんです。逃げてちゃダメだ」
新町は現役でいられる秀島が羨ましかったのでした。失敗しても、バッシングを受けても、まだ日本のトップランナーであることは変わりません。挑戦できることが羨ましかったのでした。
思い入れ
新町と話した秀島は、再度塔子にマネジメントして欲しいと言うのでした。しかし、塔子は断ってしまいます。
「私には無理です。秀島さんを説得できたのは新町さんだからです。やっぱりアスリートの気持ちはアスリートにしかわかりません。秀島さんのマネジメントは新町さんに任せた方がいいと思います」
そう言って外出してしまいました。
その時、新町を呼び出したのは、真崎でした。塔子の愚痴を聞き、塔子の本心がわかっているのは真崎しかいません。
「怖いんだと思います。塔子ちゃん。
塔子ちゃん、秀島さんに思い入れが強いんです。入社してから秀島さんを担当してたし、だからこそ入れ込み過ぎちゃって冷静ではいられないんです」
塔子の恐怖
新町は、塔子を泉実のサッカーの練習に誘いました。楽しそうにサッカーをする泉実の姿をみながら、新町は話します。
「スポーツは楽しいよ。でも、プロになると大変なことばっかり。奥さんが支えてくれなかったら、ここまでこれなかった。
何があっても味方でいてくれる人。俺には塔子ちゃんみたいなスポーツマネジメントのプロの人いなかったからね。
自分でやってみてつくづく思ったよ。アスリートにはこういう人が必要だって。
だから、秀島さんには塔子ちゃんが必要なんだよ。怖がらないでさ」
自分の経験を元に塔子を説得しようとする新町。しかし、塔子は恐れていました。
「私には無理なんです。秀島さんだってずっとプロでいる訳じゃないんです。限られた時間の中でまた私が失敗したら」
最強の味方
新町は大好きなサッカーで、プロになりました。それと同じように、塔子は秀島にほれ込んでいるはずです。そして、スポーツマネジメントという仕事が好きで、担当するアスリートが好きなのに手放そうとしています。
そして、新町は「生意気なことを言ってもいいですか」と言って、思いを伝えます。
「アスリートって人種は、基本的にみんなわがままです。自己中心的で他人の顔色伺ったりしません。
例えば、取材の人をどんなに待たせても、自分が納得するまで練習する。一流のアスリートはみんなそう。
でも、だからって、どんなわがままでも聞くのがマネジメントの仕事なのかな?
塔子ちゃんが秀島さんのことを考えてたら、わがまま聞くだけじゃなくって、ちゃんと意見する。
というか、塔子ちゃんの本当の気持ちを伝えるべきだったと思う。
だってさ、秀島さんにとって塔子ちゃんは最強の味方だから」
条件
秀島をビクトリーに招き、高柳、塔子、新町の4者で話し合いをします。
「やっぱり私に秀島さんのマネジメントをさせてください。
でも、条件があります。9月のレースには出ないで下さい」
塔子は、秀島に条件を伝えました。秀島がリベンジしたい気持ちはわかっていますが、レースの間隔が短すぎて、もっと悪い結果になると思っています。
しかし、秀島はそうは思っていません。
「大丈夫だよ。この前のレースだってどこかを痛めた訳じゃない。今だって毎日100㎞近く走ってる」
そう言われても、塔子は一歩も引きませんでした。
「ここでは、ビックマウスは必要ありません」
塔子が言い過ぎていると感じた高柳は、ストップをかけました。
記録の記憶
「秀島さんの初マラソンは2019年10月18日。サンディエゴシティマラソン。スローペースの展開に我慢ができず25kmでスパート。でも35㎞すぎで追いつかれ6位でゴール。
2度目は2020年4月12日博多国際マラソン。スタート直後から5㎞ラップ14分のハイペースで飛び出しましたが、30㎞過ぎにペースダウン8位でゴールし、東京オリンピックへの出場権を逃しました。
でも、3度目の2021年9月2日の仙台ハーフマラソンでは、最後まで独走状態の59分58秒の日本新記録で優勝。
4度目は上海マラソン。2022年4月9日このレースでも終始先頭集団から離れず、中間点を1時間2分36秒で通過。40㎞手前でスパートして、またも日本新記録で優勝。賞金8000万円を獲得。
そして、今回の市原国際マラソンは10位でゴール。わかりますか?」
塔子は、秀島のレースの記録を暗記していました。そして、今まで勝ったレースは全部、半年以上の準備期間があったと言います。
塔子の本音
「私が、どれだけ秀島さんのことが好きだと思ってるですか?
今回のレースだって、本当は出て欲しくなかった。でも、チーム秀島の中では、そんなことは言えなかった。
でも、もう言わせていただきます。チーム秀島の目標は秀島さんを勝たせること。
それでも出ると言うのなら、私はもう付き合いきれません」
秀島は反論しようとしますが、上手く言えません。そこに塔子が代案を出します。
「来年2月のマイアミ国際マラソン。これはすごく注目されるレースです。賞金120万ドル。
ここに合わせて調整して、勝って来年のパリオリンピック代表選考会に万全な状態で望むんです。
マイアミに照準を合わせませんか?勝てば、バッシングなんて一瞬でなくなります」
試合で結果を出せば、皆の見る目変わります。それはどの競技でも一緒です。
秀島の答え
「それが、深沢さんが戻ってきてくれる条件ですか?
ぜんぜんいいじゃないですか、深沢さんの言う通りにします。
だから、戻ってきて下さい」
そして、120万ドルの賞金を獲得して、パリオリンピックに出場してメダルを取りますと秀島は言うのでした。
「ビックマウスは直さないんですね」
塔子は呆れながらも、嬉しそうでした。
新町の存在
「今回のことで、深沢くんは一枚川が剥けたな」
そういう高柳に真崎は言います。
「今回のことは新町さんがいなかったら、上手くいかなかったと思います」
しかし、高柳は新町のことをまだ、そこまで信用していないようです。
「それは買いかぶりすぎじゃないかな」
そう言うのでした。
インフルエンサー
「ごめんな、果奈子。正社員になるのはまだ先かも」
しかし、果奈子は「大丈夫、大丈夫。また頑張ればいいでしょ」と優しく言ってくれました。そして、現役に復帰したいなら反対しないと言うのでした。
「私のインスタのフォロワーが2万人越えたの。それで、ファッションブランドがタイアップしてくれることになった。お金のことは心配しなくていい。私が頑張るから。
でも、サッカーへの気持ち吹っ切れてないでしょ?ダメ元でいいから、あがいてみればいいじゃん」
果奈子はそう言ってくれたのでした。頼りになる元女子アナ。新町が頼りないだけでしょうか?
しかし、新町はお礼を言い「俺に気を使わないでいいよ」と言うのでした。仕事も楽しくなってきたこともあり、家族のためにビクトリーで頑張るって決めたからと言います。
そして、「現役復帰はない。本当に」と宣言します。
それを聞いてしまった泉実。涙を流して、部屋に戻って行きました。やっぱりパパにはサッカー選手でいて欲しいのかもしれません。
最後に
アスリートの気持ちはアスリートしかわからない。それが正解なんでしょう。
ただ、ファンはアスリートである必要はありません。しっかり見て、応援してくれる味方であればいいのです。そんな第3話で、一皮むけた塔子の今後に期待ですね。
しかし、物語は思わぬ方向へ進んでいきます。新町、ブレブレだけど大丈夫?
来週も楽しみです。