シェフ代行 ちむどんどん(11) ネタバレあり

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シェフ代行 になった暢子のぶこに襲い掛かる試練。

どうして、イタリアレストラン・フォンターナのオーナーの房子ふさこは、暢子にシェフ代行を任せたのでしょうか?

そんなちむどんどん11週のまとめです。

以下、ネタバレを含みます。

歌子の苦悩を描いた前回

ちむどんどん公式HP

歌子のその後

東京で検査をした後、歌子は家にいます。

今は、ご飯を作ったり家事をして過ごしているようです。

そのおかげで、お母ちゃんへの負担も少なくなっているようです。

共同売店で働くお母ちゃんは、責任者の善一と一緒に住めばいいと、近所のおばちゃんに言われます。善一はいつも比嘉家のために動いてくれていました。それは、お母ちゃんへの想いがあったからなんでしょうか?

賢秀の養豚生活

仕事が続かなかった賢秀ですが、養豚場では仕事が続いているようです。

しかし、養豚場の娘・清恵きよえがお見合い写真を見ているところに賢秀がやってきて、清恵とケンカしてしまいます。

そして、賢秀は養豚場を飛び出してしまいました。

しかし、しばらくすると、賢秀は帰ってきました。重い荷物を持てない清恵を助けます。

「無理するな。この間はごめん、言いすぎた」

実は、東京での就職活動が上手くいかなくて、金はないし、腹が減って死にそうになって帰ってきたのでした。

「全部片づけて。終わったら台所に芋の煮っ転がし余ってるから」

そう言うと「私も言い過ぎた」と謝りました。

清恵はお見合い話しを断っていました。清恵の父は「気になる男でもいるのかね?」と言っていますが、賢秀のことでしょうか?

良子の結婚生活

良子の決意

比嘉家長女・良子は、自分が取ってきた離婚届を見ながら、泣く夜を過ごしていました。教師に復職したいと思っています。しかし、夫の博夫はいいと言いません。

時間ばかりが過ぎてしまうため、良子は決断します。ヤンバルの実家に帰って、お母ちゃんに話しをします。

「仕事に復帰したい。山原小学校が臨時教諭を募集している」

元同僚から連絡があって、決意したようです。娘の晴海と一緒に実家に住んで、実家から学校に通いたいと思っています。

「うちらは大丈夫だけど、博夫さんは?」

小学校へは、名護のアパートからも通えるようです。

博夫の言い分

そんな所に博夫がやってきます。

「良子、帰ろうよ。いつものことですみません」

そう言って謝ります。しかし、良子は引き下がりません。

「いつものことじゃない」

お母ちゃんと歌子は席を外し、良子と博夫は話し合います。

「仕事復帰を反対している訳じゃない。でも、もうしばらく待ってくれ」

仕事復帰の話しをしてから、ずいぶん時間は経っているはずです。いつも同じことでケンカしているようです。

結局は、那覇の実家が許してくれないようです。そして、博夫は実家にも妻にも頭が上がらない状態のようです。

「前にも言ったさ。実家は封建的な家で、俺は長男。話し合うには時間がかかる」

良子は、お母さんではなく、人として成長したいと思っていました。

離婚届

「家事と育児はおろそかにしない。両立して働いてみせる」

良子はそう言います。しかし、状態が改善されないのであればと、カバンから離婚届を出します。ただ、まだ何も書いていません。

こんなもの出さないでくれという博夫ですが、良子の気持ちは変わりません。

「出したくて出してるわけじゃないから。
 那覇の両親を説得して。それまで家に帰らないから」

それを聞いて、博夫は「腹をくくて那覇の両親を説得する」と宣言しました。そして、必ず説得して迎えにくると誓うのでした。

良子はわかっている

「良かったね。博夫さん、早く迎えにきてくれるといいね」

歌子は楽観的にそう言いますが、良子はわかっていました。

「無理だと思う。理想主義者って意思が弱いんだよね」

それなら、しばらくここにいればいいとお母ちゃんは良子に言いました。

那覇の実家では

「許さん!本家長男の嫁が働きに出るとか論外。
 良子は嫁の立場をわかっていない。
 だから最初から結婚に反対したんだ」

封建的な那覇の実家では、博夫の祖父が大反対でした。博夫は父親に助けを求めますが、父親も祖父にはかないません。

「わかりました。仕事に復帰することは諦めろって言ってきます」

良子に宣言したのとは、真逆の結論になりました。

博夫の結論

「那覇の実家で同居?なんでそうなる訳?」

連れ戻すために博夫が出した結論は、那覇の実家で同居するというものでした。二人と子供の生活では、良子を止める術がありません。それならばと、直接博夫の祖父や父親に諭してもらおうと考えたようです。

「俺の立場もわかってくれ。俺は本家の長男なんだよ」

博夫の板挟みもかわいそうです。しかし、博夫の企みは、良子に受け入れられませんでした。

その後、良子がヤンバルの実家で子育てを家事をしていると、そこに大叔父さんがやってきました。

「良子、先生の仕事に戻ると言うのは本当か?
 今すぐ博夫君の所に帰れ。結婚は家と家とのもの。
 お前ひとりのわがままで親戚中に迷惑がかかっている。
 女は家庭を守り、男を支えるのが仕事。お前が悪い」

そこにお母ちゃんが帰ってきました。

「良子は悪くありません。一生懸命考えて決めようとしてるだけです。それが悪いはずはありません」

子供のためにいつも一生懸命なお母ちゃんでした。

世界中が敵になっても

「気にしないで。しばらく、晴海とここに住んだらいいさ」

お母ちゃんは良子にいいますが、申し訳なくなった良子は謝ります。

しかし、お母ちゃんは謝る必要はないと言います。子供は一人で育てられるものではありません。そして、母親だからと言って、全て一人で抱え込まなくていいと言うのでした。

「やりたいことがあるなら、やればいい。母親が仕事してはいけないという決まりはないよ。
 世界中の人が敵になっても、うちは良子の味方。
 晴海が将来、働きたいって思っても許してくれない世の中にならないようにしないとね」

良子にしかできないことがあるとお母ちゃんは言います。

良子先生

やんばるでは「良子先生」が復活していました。良子は比嘉家に住んで、通っているようです。

そして、博夫とは夫婦の間で話し合い続けて新しい形を探しています。

那覇の博夫の実家は、了承していないのではないかと思います。これから、どう説得していくのでしょうか?

暢子の葛藤

料理長

暢子は、ストーブ前も度々任されるようになっていました。

料理長はシェフと呼ばれ、キッチン全体の司令塔です。コースメニューを考え、季節を考えて原価計算をしながら仕入れもやります。

フォンターナは、二ツ橋がシェフとして大きな存在です。しかし、ある日出勤してこなかった二ツ橋が、両足骨折で1か月の入院することになりました。

突然のことですが、営業はしなければなりません。二ツ橋がいないだけで、フォンターナは大荒れのバタバタでした。

そして、営業終了後、片付けもできないほど疲れ果てたスタッフの前で、房子はシェフ代行を立てることにすると宣言します。

そして、指名されたのは、暢子でした。

オーナーの指示

「土日をなんとか乗り切って下さい」

オーナーの房子にそう言われました。そして、月曜日は臨時休業。火曜日以降はまた考えることになっています。

そして、味付け、盛り付けの判断は、暢子を中心に行うことになりました。さらに、来週からのコースメニューの確認もしなければなりません。

「皆さん、ご協力お願い致します」

ミーティング後、暢子はそう言ってスタッフに協力を求めますが、「結局親戚だもんな」とか「コネには叶わないよな」などと言って、協力してもらうことは難しいかもしれません。

シェフ代行初日

「アルデンテ、これでいいか?」

茹で具合を聞かれ、もう少しゆでた方がいいと暢子が言うと、「これ以上?」と言って暢子の意見は受け入れてもらえません。

「盛り付けこんな感じ?」

そう聞かれて「うーん、もう少し違う」と言うと、どこが違うか指示しろと怒られます。

そして、料理の提供順でも波乱がありました。暢子は謝ってばかりでした。

東洋新聞のケンカ

東洋新聞の笹森編集局長と田良島、和彦、愛がフォンターナで食事をしています。

「説教か?

そういう編集局長に和彦は、意見を述べているだけですと返事をしていて、かなり怪しい雲行きです。

そして、田良島に対しても強く当たる編集局長。田良島は冷静に最後まで話しを聞くように編集局長に言います。

しかし、編集局長が和彦に掴みかかるようなケンカに発展してしまいました。

そのおかげで、フォンターナに来た客も帰ってしまいました。

最初からできる人はいない

営業終了後、コースメニュー悩む暢子。

矢作に仕込みの段取りを一緒に確認して欲しいとお願いします。

しかし、矢作は「なんかやる気でないな」と言って帰ってしまいました。

そこにオーナーの房子がやってきます。

暢子は、シェフ代行は荷が重いと素直に伝えます。

「最初からできる人なんていない」

そう言うと叱りもせず、今日は何も考えないで早く帰って寝なさいと言うのでした。

新聞記者の苦悩

暢子が「あまゆ」に帰ると、和彦と愛が待っていました。

そして、今日のケンカの理由を教えてくれます。

「おふくろの味 子供の笑顔 おいしいごはんを作るのはお母さんの仕事」

1週間前に東洋新聞に掲載した食品会社の広告の内容です。

その内容について、和彦は違和感を持っていました。男女の役割を固定化するものというのと、新聞の読者からも批判の声が届いていました。

それで、田良島に「これに対する社の方針をはっきり打ち出すべきではないでしょうか?」と言いました。

サラリーマンの理論

田良島も和彦の言いたいことはわかります。しかし、会社員として、掲載した内容にたてつくようなことは言い難いものです。

「まったくお前は青臭い生意気ばっかり言いやがって。わかった、思った通り書いてみろ」

そう言って、和彦のバックアップをしてくれました。

しかし、和彦が書いた記事を見た営業部長が田良島の所に怒鳴り込んできました。

「食品会社は大事な広告主、あそこの社長は家の社長の親戚筋だ。
 こんな記事を出してみろ、お前を飛ばすだけじゃ済まないからな」

同じ意見の社員もいますが、上の顔色を窺っているのが現状でした。その田良島が、直接編集局長と話す機会を作ってくれたのでした。

「広告は広告、記事は記事。目先の広告料のために自由に記事をかけなくなったら新聞社として終わりです。あの広告を批判する記事も載せるべきです」

そう言う和彦に編集局長は「お前らと話すことはない」と一刀両断でした。

それを聞いた田良島は「それは横暴でしょ?議論することを辞めたら新聞は・・・」と言ったところで、編集局長に投げ飛ばされてしまいました。

そこからケンカに発展したのでした。

愛は、「悔しいけど一緒に編集局長に誤りに行こう」と和彦に言いますが、和彦は「サラリーマンである前に一人の人間だ」と言って、撤回するつもりはありませんでした。

賢秀のアドバイス

そんな時に賢秀が突然やってきました。養豚場を飛び出して、鶴見にやってきたのでした。

「どうした?どいつもこいつもお通夜みたいな顔してからに。
 悩みがあるなら話してみ。沖縄の一番星が解決するぞ」

そう言いますが、和彦の問題は、問題すら理解できていないようです。

しかし、暢子の問題については、解決策がわかりました。

「謝ったら、負け。何があっても謝らない。お礼も言わない。
 ケンカ上等。暢子は舐められてる」

確かに、舐められているかもしれないと思う暢子。そんな思いも込めて、2日目に挑みます。

シェフ代行2日目

2日目の暢子は、強気でいくことを決意していました。

ぶつかってトングを落としても謝りません。自分の間違いを指摘されても謝りません。ディナーの座席の変更も受け付けません。

そんな姿を見て、「お前変だぞ、オーナーに何言われたんだ」と言われますが、別に何もと言って相手にしませんでした。

そこに業者からズッキーニが入荷できなくなったと連絡が入ります。

来週のメニューに影響があるので、矢作に変更の協力をお願いします。しかし、暢子の態度が気に食わない矢作は、協力を断りました。

暢子の態度に離れていくスタッフ。房子は扉の向こうで、厨房の状況を聞いていました。

「今日は大きなミスもなく、回せたと思います」

営業終了後、房子に今日の報告をする暢子。しかし、房子は状況を聞いて知っています。

「このままだとシェフ代行は失格。
 休み明けが最後のチャンス。それまでに答えを考えてきなさい」

そう言って突き放すのでした。

尊重される世の中

ポークたまごを食べながら、和彦の今後について暢子、さとる、和彦、愛で話しをしていました。

「このまま泣き寝入りするつもりはない。男の都合で女を専業主婦という方にはめるべきではない。
 男も女もあるがまま、尊重されて大切にされる世の中であるべきだ」

確かに70年代後半ともなれば、働く女性も増えていました。

愛が取り分けたポークたまごをきっかけに、智は「女は愛嬌、子育ても出産もある」と役割があることを話します。それには、和彦も愛も受け入れられません。働く女性がいたっていいというのでした。

男とか女とか

そんな会話を聞いていた県人会会長の三郎が暢子に話しかけます。

暢子は三郎に溜まった不満をぶちまけます。

「女のうちをシェフ代行にしたら、みんなが反発するのは目に見えていた」

しかし、三郎はスタッフが反発するのは、女だという理由だけじゃないといいます。暢子は房子の親戚です。それもあって、えこひいきだって陰口を言われることもあります。そして、実際言われています。

ただ、それでもあえて暢子を指名したのは、期待したからだと三郎は言います。

房子は、男に負けじと死に物狂いで戦っている訳ではない。男みたいになろうとしてる訳でもない。ポークと卵みたいなもので、どっちが上か下かではないと暢子に諭します。

しかし、暢子はピンときていませんでした。

答えはわかったか?

フォンターナに出勤する暢子ですが、寝坊してしまいました。遅れて店につくと、他のスタッフは働いています。

そこに二ツ橋シェフがやってきて、答えがわかったかと問い詰めます。さらに、房子もやってきて、同じように問い詰めます。暢子がわからないというと、房子は「クビ!」と宣言するのでした。

そんな夢を見る程、暢子は追い詰められていました。

お見舞い

起きた暢子は休みだったことに気づいて、答えを得るために二ツ橋の所にお見舞いに来ました。

「誰だってそうです。最初からシェフをこなせる人なんていません」

暢子のことをシェフ代行に推薦したのは二ツ橋でした。房子は、一番年下で親戚ということで反感を買うと言うのでした。しかし、二ツ橋は、房子がいつも言うように「コネも理屈も関係ない。実力とやる気が全て」と言って推薦したのでした。

「技術もセンスもあります。暢子さんらしさを出して代行をしてくれれば、フォンターナの成長になる。
 男も女も関係ない。大事なのはあなたらしさ。
 あなたのいいところを忘れずに仕事をして下さい」

暢子は「はい」と答えたものの、具体的にはどうしたらいいのかわかりませんでした。

休日出勤

男と女について、智と言い争ったのを聞いた賢秀が、フォンターナに智を連れてやってきました。仲直りさせるつもりです。

しかし、暢子はそれどころではありません。ズッキーニが入荷しないことで、休み明けのコースメニューを考え直さないといけないのです。

賢秀は構わず「お腹がすいたから何か食べさせてくれ」といいますが、店の物を房子の許可なく食べさせ得る訳にはいきませんでした。

そして、暢子は賢秀に聞きます。

「にいにい、うちのいいところってなに?うちらしさってなに?」

賢秀は美味い料理を作るところと答えますが、それは答えではなさそうです。もう少しで答えに辿り着きそうな暢子ですが、なかなか辿り着きませんでした。

「あぁもう少しでわかりそうなのに。うちがもう少し利口だったら。うち、頭が悪いから」

そういう暢子に賢秀は、「自分のことを悪いうのは暢子らしくない。それだけはわかる」と言って、ご飯を食べにいきました。

暢子のいいところ

休日出勤を終えた暢子が帰ってくると、あまゆで腕相撲大会をやっていました。

答えが出ていない暢子は、お母ちゃんに電話をしてみます

「お母ちゃんに今更こんなこと聞くの恥ずかしいんだけど、うちのいい所はどこ?」

お母ちゃんは元気なところ、足が速いところ、何でも美味しく食べるところと答えます。しかし、暢子の欲しい答えとは違っている気がします。暢子は、その答えがわからないと、一歩も進めない気がしています。

公衆電話の通話時間は短いのです。暢子が持っていた10円玉は使い切ってしまいそうです。それを見た三郎は、店の中にいる人全員が持っている10円を集め、暢子に渡してあげるのでした。

そして、お母ちゃんが答えを見つけてくれました。

「お父ちゃんと二人でいつも話してた。ありがとうとごめんなさいを大きな声を言えるところ」

そうでした。あの日、10歳の暢子が一人で東京に旅立とうとしていた朝、お母ちゃんにありがとうとごめんなさいを言えました。暢子はやっと答えを見つけました。賢秀が言っていたことと真逆です。

答えが見つかったうれしさで、勢い余って三郎とぶつかってしまいました。

シェフ代行3日目

暢子は決意をもって、フォンターナに出勤しました。

「みなさん、聞いて下さい」

そうスタッフに声を掛けた暢子は、自分の想いを伝えます。

「ごめんなさい。
 これまでシェフ代行として迷惑をかけてしまって申し訳ありませんでした。
 弱みを見せたくないと力が入っていました。
 元々、二ツ橋シェフと同じことができるわけがない。
 素直に頭を下げて皆さんの知恵や力を借りるべきだと反省しました。
 今日からも至らないシェフ代行だと思いますけど、皆さんの力を借りて、フォンターナの味と接客業を心がけます。
 男とか女とか関係なく、お客様の笑顔のためにできることを精一杯がんばります」

スタッフのみんなはわかってくれたようです。そして、そこに房子がやってきて「言葉だけではなく、行動で示しなさい」と言うのでした。

暢子は、自分で言ったようにみんなと協力しあって、乗り切ることができました。

ズッキーニ

「二ツ橋さんが戻るまで、正式にシェフ代行を命じます」

3日目の営業が終わった後、房子に呼ばれ暢子は正式に命じられました。早く帰って休みなさいという房子ですが、仕事は山積みでした。ズッキーニがないので、コース料理の変更をしないといけません。

「納品されたでしょ?」

そう言われて厨房に行くと、いつものより上等なズッキーニが置いてありました。智が手配してくれたものでした。

智は、暢子のために夜行列車で岡山に行き、農家を回ってズッキーニを確保したのでした。そして、とんぼ返りして、仕事をしてほとんど寝ずに働いていたのでした。

和彦

和彦は、編集局長とのケンカから、間違っていないのに謝るぐらいならと辞表持って出勤しました。

「大変だ!内部情報が告発された」

田良島が言うには、消費者団体に広告主に配慮してボツにした反論記事があるという内部情報が告発されたというのです。新聞社は、潰していない証明として、自分が載せた広告にも批判するという記事を掲載するというのです。そのため、和彦に夕刊に間に合うように記事を書き直すように指示しました。

田良島は続けて言います。

「こんなことをするのは東洋新聞の一員として問題がある。俺はそんな奴を認めたくない。
 青柳和彦はこんなことをするような奴じゃない。全く疑っていない」

その結果、掲載した夕刊を読んだ読者から賞賛の電話がかかってきたようです。

しかし、「匿名の投書」は、田良島が出した投書でした。そして、その知恵をつけたのが、房子だったのです。

話しはしっかり、丸く収まりました。

1カ月後

二ツ橋シェフが復帰しました。しかし、最初は座って指示を出すだけです。負担をかけすぎないようにと房子から言われます。

そして、ミーティングが終わると二ツ橋に暢子は呼ばれ、代行はどうだったかと聞かれます。

「でーじ、大変でしたけど、上手く楽しくできるようになったと思います」

そうやって、暢子はまた一つシェフとしての階段を上りました。

そして、智とも仲直りできて、よかったです。

最後に

時代背景もありますが、男らしくとか女のくせにとか、そういう言葉が良く出てきます。それを打ち破ろうとする和彦であり、暢子です。

今では「時代錯誤」な感じがありますが、その当時はそういう時代で「時代相応」だったのです。生きやすくなったと同時に、ジェンダーに配慮しなければいけない時代になったんですね。

そんな時代を経て、どんどん時代が近づいてきます。

そして、来週は「恋の波乱」があるようです。和彦と愛、智と暢子、暢子と和彦。どうなるんでしょうか?

来週の予告

なんだか、やっとちむどんどんの世界になじんできた気がします。批判より、受け入れることができるようになってきました。