置き去り エルピス(3) ネタバレ

映画・ドラマ
ドラマ

置き去り にされた岸本。突っ走った浅川は、どうするのでしょうか?

大きな進展はありませんでしたが、真相に徐々に近づいていっているように思えます。

そして、公式HPの相関図には登場しない謎の男が登場しました。

そんな第3話のネタバレです。

エルピス公式HP

主な登場人物

浅川恵那  長澤まさみ アナウンサー
岸本拓朗  眞栄田郷敦 若手ディレクター
斎藤正一  鈴木亮平  政治部記者
????  永山瑛太  雑貨屋?

大山さくら 三浦透子  通称:チェリー、ヘアメイク
村井喬一  岡部たかし チーフプロデューサー
大門雄二  山路和弘  副総裁
松本良夫  片岡正二郎 死刑囚
海老田天丼 梶原善   番組MC

滝川雄大  三浦貴大  報道局ディレクター
名越公平  近藤公園  プロデューサー
笹岡まゆみ 池津祥子  首都新聞記者
木村卓   六角精児  死刑囚の弁護士
岸本陸子  筒井真理  拓朗の母、弁護士

第3話のストーリー

ニュース速報

浅川と岸本が局内にいる時、死刑囚3人の刑が執行されたというニュース速報をみました。

浅川は死刑囚・松本の担当弁護士・木村に電話しますが、木村弁護士にも松本の刑が執行されたのかわかりませんでした。続報を待つしかありません。

そして、やっと知らされた続報で死刑が執行された人物の名前が公表されます。深澤恭二、山田勝利、大友哲也。松本の名前はありませんでした。

浅川は再度、木村弁護士に連絡を取って「あらためて急ぎたいと思いました」と感想を伝えていました。

その時、木村弁護士から「会わせたい人がいる」と言われました。それは、首都新聞の記者・笹岡でした。最近殺された女子中学生の事件と、松本死刑囚の事件に関連性があるのか、調べてるということでした。

木村弁護士から「協力な助っ人になりうるのでは」と紹介されたのでした。

記者・笹岡

首都新聞の笹岡は、いわゆる「おばちゃん」気質の人で、何かと想像を越えてくる人でした。浅川にも週刊誌の報道のことを言ってしまうような、下世話なおばちゃんという印象です。

「私、出身が八飛市で、子供の頃よく八頭尾山にハイキングに行ってたんですよ。穏やかないい山でねぇ。ある時から、やたら若い女性が殺される物騒な山になった。そして、今回また女子中学生が殺される事件があったでしょ?12年前の逮捕が引っ掛かったんです。どうも真犯人が他にいるんじゃないかと思ったんです」

それに浅川は「ですよね」と同意します。

そんな笹岡が、新聞社が持っている松本の事件資料を持ってきてくれたのですが、それがなかなか見つかりません。その資料を見つけるのに2時間かかったのでした。笹岡の登場はありがたいのか、迷惑なのか、わかりませんでした。

担当刑事

浅川は担当刑事に会ってみようと言い出し、岸本を連れて八飛市にやってきました。喫茶店でお茶をしながら、岸本と事前打ち合わせです。

「松本良夫は八頭尾山沿いを下校中だった被害者・井川晴美さん14歳に1万円で下着を買わせて欲しいと声をかけた。二人はそれから人目を避けるために八頭尾山の山道に入って行った。そこで、ハルミさんが下着を脱ぐのを見た被告は、衝動を抑えることができなくなり、乱暴しようとしたが抵抗されたため首を絞めて殺害した」

それは、笹岡が提供してくれた捜査資料の一部でした。被害者・晴美は、吹奏楽部でフルート担当。好きなものは音楽、星と自分を紹介している資料も提供してもらっていました。

岸本は新聞社の調査能力を評価しながらも、地方の刑事とは「ぜんぜん仲良くなれる気がしないっす」と逃げ腰です。

そんな岸本を引き連れて、警察署で担当刑事に面会しました。岸本のイメージとは違って、顔は都会的で、スタバでマック開いててもおかしくない感じでした。

空気読めない人の強み

浅川は担当刑事に調べた内容をまとめた資料を見せました。

「しっかし、こんなことよく思いつきますよね。あの松本死刑囚が冤罪で、捕まっていない真犯人がこの間の女子中学生を殺したとか。あはは」

そんな反応に岸本は、やっぱり仲良くはなれそうな気がしませんでした。

そして、担当刑事は「結論としては、松本良夫が犯人で変わりありません」と浅川たちを突き放します。警察からすれば、判決の出た事件を蒸し返されて面白いはずがありません。そういう反応になっても仕方ない気もします。

「うち的には完璧に解決済みの案件ですので。正直、あんまり覚えてないんですよ」

担当刑事はそう言うと、空気の読めない岸本が突っ込みます。

「あんまり覚えてないのに絶対間違いないっておかしくないですか?その最高裁の判決が間違っているんじゃないかっていう話しをしてる訳で」

気分を害した担当刑事は、帰って行ってしまいました。岸本は浅川に怒られないように一生懸命に啓示を悪者にします。

「ああいう時、空気読めない人って強いよね。君だよ」

浅川は怒りはしませんでしたが、呆れているようでした。

結婚披露宴

岸本は友人の結婚披露宴に出席していました。岸本はエスカレーター式に大学まで行ったお坊ちゃんで、周りの友達も同じようなボンボンばっかりでした。

途中、岸本の友達と岸本の母親と一緒に、離れた場所から二次会の様子を見ていました。

「タクちゃん、今年も行く、墓参り。カイくんの」

たびたび岸本の夢に出てくるのは、いじめで自殺した友人・カイのことでした。

岸本と岸本の友達は、カイのことを忘れていません。岸本の友達は、結婚した新郎やその周辺の同級生とは、その辺んが違っていると言うのでした。

「自分たちの中にいじめを苦に自殺していったやつがいたことなんって、一日も早く忘れたもの勝ちなんです。それが人生に勝っていくってことなんですよ、どうやら」

岸本はそんなことまで考えていませんが、未だに夢を見るということは、罪悪感を持っているようです。

取り調べをした刑事

岸本は、当時、松本を取り調べした刑事を探していました。その取り調べをした刑事は、もう定年で退職しています。仕事の合間と言いながら、仕事に影響を出しながら探しています。探す方法は、昭和の記者のように「山下」という名前を元に、神奈川県内の山下さんに電話をかけ続けていました。

電話をかけまくった結果、1週間後の144件目の山下さんが、取り調べをした刑事だったことがわかりました。

浅川と岸本は、その刑事に会いにいきました。浅川は元人気アナウンサーということで、記念撮影をして友好的な関係を構築して、話しを聞くことができました。

インタビューは撮影できました。しかし、刑事の顔は映さない約束です。

「逮捕後の取り調べについて、伺ってもいいでしょうか?山下さんと?」

浅川がそう聞くと、刑事は話し始めました。

「私と、及川がメインで、あと3人ぐらいいたかな。交代しながらやってました。松本も、最初は否定していましたよ。けどやっぱり、最終的には自らの罪を認めてね」

そこが問題です。浅川は「どういう風に認めたのか」と突っ込みます。

「許してくれと。土下座して、床に頭をこすりつけてわんわん泣いてね」

しかし、松本は自分がやったと言った訳ではありませんでした。

「まあその、私らがお前がやったんだなと聞いたのに”許してくれ”と言ったんだから、そりゃやったということですよ」

そうやって、自供が強制されたのでした。浅川はその時、岸本の顔を見ました。しかし、岸本は何も言いませんでした。

浅川の期待

浅川と岸本は帰ってきて、撮影したVTRの編集をしていました。

「そういやこの時、浅川さん、僕の方見ましたよね?」

岸本がそう聞くと、浅川は言います。

「サクッと聞いて欲しかったのよ、空気読まない人に。その許しては、もう勘弁してくれってことだったんじゃないですか?って。ある日突然警察に連れていかれて、入れ替わり立ち代わりお前がやったんだろうって言われて、心が折れただけじゃないんですか?」

そう言われた岸本は、自分で聞けばよかったと浅川に言います。しかし、浅川が言うことはできません。

「私が怒らせたら、そこで取材終わっちゃうじゃん」

斎藤のアドバイス

編集作業をしている二人の元に斎藤が顔をだしました。

「例の冤罪事件を取り調べた刑事ですよ。インタビュー取れたんですよ」

そう言うと、インタビュー映像を斎藤に見せます。見終わった斎藤は、浅川に言います。

「どうするの?これ。戦略あるの?君らのフライデーボンボンで放送に持っていくまでの。どうせ今、大反対されてるんだろう?」

斎藤を前にすると、浅川は緊張するようです。先輩と後輩というのもあるのでしょうが、仕事のできる元彼というのもあるのかもしれません。

「しっかり、まず、その、事件概要と関係者の証言を纏めて、まずは内側の味方を・・・」

しどろもどろになる浅川の発言を遮って、斎藤が突っ込みます。

「被害者遺族へのインタビューは?」

浅川は被害者遺族のインタビューをするかどうか迷っていました。

遺族インタビュー

そんな浅川の考えを斎藤は、否定するのでした。

「いるじゃん、松本が犯人じゃなきゃ真犯人はどこにいるのか。被害者遺族が望んでいるってことにするんだよ。それが一番強いじゃん」

しかし、もう犯人が捕まった10年以上前の事件を掘り返すことに浅川は抵抗があるのでした。

「そりゃ迷惑に決まってるよ。どっちにしろお前らのやろうとしていることは、遺族にとってはひどく傲慢で残酷なことだ」

言い争う斎藤と浅川。そんな姿を見ながら、岸本は週刊誌で報じられた斎藤と浅川の路上キス写真を検索して見るのでした。

「インタビュー取るよ。ご遺族の。なんとかして」

浅川は斎藤に言われ、そう決意しました。

被害者遺族の感情

退職した刑事の所在を探すのに比べて、遺族たちの家を調べるのはずっと簡単でした。遺族一家は、事件後も同じ家に暮らしていたのです。

浅川と岸本は、調べた住所にやってきました。その時、突然二人は、水をかけられました。そして、逃げ出すと、いつもの喫茶店に逃げ込んだのでした。

「マスコミの人がめったにあの辺うろつくもんじゃないよ。当時、もうめちゃくちゃやりあがったんだから、マスコミが。ひどかったよ。毎日毎日家を囲んでさ、バカな記者が晴美さんが下着を売っていたという話しがありますが、どう思いますかって聞いたりしてさ」

喫茶店のマスターは、そう教えてくれました。

謎の男

浅川が先に喫茶店を出ると、女子高生たちが目の前を通り過ぎました。なんとなく後追う浅川。その女子高生たちは、暗い商店街に入っていきました。その商店街に1軒だけあいている雑貨屋がありました。

その店にいたのは、長髪のサングラスをかけた男です。

「ちょっとお聞きしていいですか?10年ぐらい前にこの辺で若い女性が連続して殺された事件って、覚えてらっしゃいますか?」

浅川は、なんとなくそう聞きました。

「藪から棒に、ずいぶん物騒な話ですね」

そう答えた謎の男は、浅川に近づいてきます。

「その話をするなら、僕はまずこの店を閉めなければ。シャッターを降ろし鍵を閉め、あなたが聞くと言うなら、話しますよ」

危ない雰囲気がしますが、浅川は「何かご存じなんですか?」と聞きます。

「およそ物事は、語られるにふさわしいイスを求める物です。あなたがお知りになりたいことは、言語なんて目の粗い道具で、すくい取れるものではありませんよ」

そう言うと、動向の開いた目で浅川を見つめます。

その時、浅川のスマホが鳴りました。岸本からの電話に出て、浅川はその場を逃れることができました。

その後、岸本と戻ってきますが、その店はもう閉まっていました。

手紙

浅川は、まずは遺族に手紙を書いてみることにしました。

1通目には返事はありませんでした。そして、2通目もありません。しかし、6通目のあとに浅川に電話がかかってきたのです。

「だからもう言い怪訝にしてくれ。マスコミとは金輪際話す気もないし、今更冤罪かもなんて言われても知ったこっちゃないよ。二度と手紙なんて送ってこないでくれ」

そう言われ、落ち込む浅川。岸本は、遺族へのインタビューを諦めようと言います。しかし、浅川は諦めたくありませんでした。

「だってこれ、誰が悪いってマスコミだよね。私たちだよね」

岸本は、当時取材をしていた斎藤たちのせいだと言います。

「だけど私たちだって同じマスコミなんだから。例えば、君の口がボンボンガールを口説いちゃったのを君の眉毛が僕は関係ないですって言う訳にいかないでしょうよ。自分たちの過ちなんだから自分たちでなんとかするしかないじゃん。冤罪を明らかにしたいとか、真犯人を暴きたいとか言ってる癖にさ、自分たちの過ちはしょうがないよねって諦めるの?なんか、ダメじゃない、最低じゃない、そんなの」

そう言われたも岸本には理解できませんでした。

被害者の姉

浅川が家で手紙を書いていると、電話が鳴りました。

「浅川恵那さんの携帯ですか?あの、わたし、井川です。井川スミカと申します。晴美の姉です」

そうして、浅川と岸本は、スミカに会いに行きました。場所は、いつもの喫茶店です。スミカはベビーカーを引いてやってきました。

「あの、この間母から父が電話で浅川さんにお断りしたって。両親の気持ちもよくわかるんですけど、でも私はあの時どうしてもわからなくて、諦められずにきたことがあって、それでお話しにきたんです」

そう言うと、スミカは疑問に思っていたことを話しだしました。

「晴美がなんで犯人と一緒に八頭尾山に入ってしまったのかという理由なんですけど、晴美が下着を売ろうとしたって警察からは説明されたんです。その時、私、晴美は絶対そんなことをしないって思ったんですけど、”ご家族が信じられないのはわかりますが、残念ながら真実です”って言われてしまって。実は、両親は半分信じてしまってるんです。自分たちが知らなかっただけで、晴美にはそんな面があったのかも知れないって」

インタビュー依頼

警察の言うことを信じてしまう気持ちは、わからなくもありません。

「でも私は、何がなんでも信じる訳にいかないって思ってきました。でもそうじゃないと、あの子が私たちと一緒に生きていた14年間がなくなってしまうというか。両親は怒ってましたけど、犯人は他にいるかもしれないっていう浅川さんの手紙に私は、すごく救われる気がしたんですよね。だとしたら、やっぱり晴美にはぜんぜん違う理由があったんだって、そう思えた瞬間にやっと私の知ってる晴海が戻ってきてくれた気がしたんですよね」

スミカは、そう訴えかけました。浅川はスミカにお願いをしました。

「スミカさん。ものすごく失礼なことを重々承知でお願いがあります。スミカさんのインタビューを取らせてもらえませんか?不躾なお願いを本当に申し訳ありません。この冤罪事件は、なんとしても正しく解決されなければならないと、今改めて思いました。でも、それには私たちの声だけじゃ足りないんです。もっともっと、大勢の味方を集めなければならない。スミカさんのお姿とお声は、私たちがどれだけ言葉を並べたって伝えられないことを、一瞬で伝えてくれると思います。どうか、どうか、お願いします」

撮ってしまったもの

丘の上に移動してインタビューを撮ることになりました。

「あの日は、しし座流星群がたくさん見られる日だったんですよ。だから、夜ここで一緒に見る約束してたんです。私も妹も星が好きで、昔からよくここで一緒に観察してて。だけど、帰ってこなくて・・・」

話しながら泣き出すスミカ。それを撮影する汗だくの岸本。

岸本はやっと、とんでもないことに頭を突っ込んだことを理解しました。その日撮ったインタビューは、死んでもお蔵入りにすることができないものでした。しかし、岸本らの番組は、金曜深夜の情報バラエティー、フライデーボンボン。平均視聴率4.2%。ひたすら低空飛行を続けているうちに、うっかり10年目を迎えてしまった長寿番組です。番組の趣旨には、まったく合いません。

「今更何言ってるの。どうにかするしかないじゃん、撮っちゃったんだから、これを。私はね、もう迷わない。正しいと思うことをするの。私、自信ついたんだよね、スミカさんに会って。それまでは正直、迷いも気後れもあった。素人のくせにジャーナリストの真似事していいのかなって。スミカさんに会って、救われたって言ってもらったでしょ?そりゃまだ不安ばっかりだよ。でも、本当にこれが正しいことなら、勝手に味方は付いてくるし、道は開けていくんだよ、たぶん」

浅川は、スピリチュアルめいた威厳さえ備えていました。そして、やるべきことを片付けていき、チェリーにもインタビューしました。

企画会議

VTRをまとめて、フライデーボンボンの若手スタッフに見せると好感触でした。岸本は、正しいことなら勝手に味方は付いてくると言った浅川の言葉を信じかけていました。

そして、プロデューサーや番組スタッフに見せました。前回は受け入れられなかった企画です。

「僕の個人的な感想から。えっと、確かにVTRとしてはよくできています。やっぱりこれをフライデーボンボンでやるのは違うのかなって」

そうプロデューサーは言うのでした。それに対して、先に見せていた若手スタッフは、浅川たちに賛同してくれます。

「こういうのやっちゃうと、他のコーナーが薄っぺらく見えちゃうんじゃないかと。やっぱりボンボンは楽しく見る番組だからね。花金だからね」

そういう意見もありました。

「もうそういうのよくないですか?すみません。でも、いつもそのリスクとかバランスを理由に結局新しくもなく、良くも悪くもない企画しか通してもらえないというのは、何かおかしいというか、そろそろそういう番組の姿勢自体を見直す時期に来ているんじゃないかと思うんです」

放送に適さない

浅川が反論すると、非難する意見が続々出てきます。しかし、反対派だと思っていたチーフプロデューサー・村井は「いいんじゃない」と、軽く後押ししてくれました。

「だっておもしろいじゃん。遺族のインタビューとか取れちゃっててさ。チェリーと遺族が顔出してて、当時の刑事が顔出さないっていう、それだけでエグイじゃん。おもしれえよ」

そんな軽薄な理由ですが、チーフプロデューサーの意見です。それを受けて、局長の判断を仰ぐことになりました。しかし、局長が認めるはずはありません。

案の定、「放送に適さない」という判断になりました。

正しいことがしたい

その判断を聞いた岸本は、一人屋上に上がってきました。

「あー正しいことがしたいな。正しいことがしたい」

かつて、友達を一人見殺しにして、それでもいじめた同級生と上手くやろうとしている岸本。そんな岸本も、正しいことがしたいのです。

その時、浅川は一人で家でやけ酒をしていました。しかし、浅川は酒が飲めないはずです。

浅川のスマホが鳴りますが、見るだけで出ません。そうすると、今度は家のインターフォンが鳴りました。斎藤が来たのです。

「ちょっとどうしても話したいことがあるんだ」

齋藤は浅川の家に上がると、すぐにタバコを吸い出します。浅川は酒が飲めないのに飲んで、気持ち悪くなっています。そして、そんな浅川は、気持ち悪いと言っているのにタバコを吸う斎藤を非難します。

「俺は俺で、落ち着かないといけない理由があってさ。例の君らが追ってる冤罪事件なんだけど」

そこまで斎藤が言った時、浅川は「今日、正式にダメになりました。局長判断で」と伝えました。

そして、吐きにいく浅川。戻ってくると、斎藤の前で泣き出してしまいます。

うずくまる浅川を見て、煙草を消す斎藤。頭を撫でると、浅川から斎藤キスするのでした。

二人で、朝を迎えると、斎藤は帰ろうとします。

「あの・・・用事ってなんでしたっけ?」

浅川がそう聞くと「いいんだ、もう」と言って、斎藤は帰っていきました。

その後、大門に呼ばれた斎藤の姿がありました。

突っ走っていった

金曜日のフライデーボンボン。浅川はいつもと変わらない様子でしたが、岸本には何かが変だという感覚がありました。

「エナーズ・アイのナレーションなんですけど、間違いがあって撮り直したんで、こっち使ってもらえます?」

浅川は、そう言ってVTRをスタッフに渡しました。その後、スタジオに戻ると、浅川とチェリーの目があいました。

そして、放送がスタートします。

「エナーズアイは、まずはこちらをご覧ください」

いつもと違う浅川の姿に驚きながら、スタッフはVTRを流しました。

「神奈川県八飛市・・・」

流されたのは、浅川と岸本が編集した冤罪事件のVTRでした。現場は大混乱です。

「浅川さんは僕らを置き去りに、たった一人で正しさに突っ走って行ってしまった」

岸本は、そう感想を言うだけで、何もすることができませんでした。

考察

大門と斎藤

斎藤が浅川の家に行ったのには「落ち着かないといけない」ほどの理由がありました。

しかし、それは語られないまま、帰ってしまったのです。

これは、その後に会った大門との関連があると思います。大門は、元警視庁長官です。浅川たちが取材していることを聞き、潰そうとしたのではないかと考えます。

そして、斎藤からボツになったと聞いていたのに放送され、大きな問題になるのではないかと

チーフプロデューサー・村井

軽薄な理由で後押しした村井は、VTRが放送されたことで、応援に回る可能性があります。しかし、直接的な応援ではないかもしれません。浅川たちを煽るような形で、結果的に応援するのではないかと思います。

放送されたVTRの世間の反応が良ければ、単純に応援してくれる可能性もあります。

それにしても、村井のキャラは、好きじゃないなって思います。大人なのは大人なんでしょうけど、長い物に巻かれろ、事なかれ主義、そういうの好きじゃないですね。

謎の男

謎の男は、真犯人なんでしょうか?

やはり、演じるのは永山瑛太です。重要な役割であると思います。ただ、犯人かはわかりません。犯人に関わる、重要な人物なのかも知れません。

でも、犯人ですよね、たぶん。

最後に

ついに坂を転がり始めた感じがある「エルピス」。

ただ、VTRの放送方法は不意打ちでした。これが、浅川たちにどう影響するのでしょうか?

そして、大門の影響を受けた斎藤はどう動くのでしょうか?斎藤と浅川の関係が、近づいた気がしますが、それは一夜の過ちなんでしょうか?

来週の予告

いろいろわからないこと、予測できないこともあります。来週も楽しみです。